執筆:上村菜穂(株式会社PR NET 代表取締役|大手企業・公的機関で延べ15,000名以上にSNS研修を実施)

💡 結論サマリー(30秒でわかる本記事の答え)

インスタの発見タブは、投稿した直後ではなく、3日ほど経ってから伸び始めます。実際に自分のアカウントで計測したところ、発見タブ経由の流入は2日後の521から6日後には6,704まで伸び続けました。

一方で、フォロワーさんに届くホームからの流入は4日後を過ぎるとほとんど伸びません。つまり発見タブに載らない投稿は、4日目以降ほぼ誰の目にも触れなくなります。

載るかどうかを分けるのは投稿の本数ではなく、保存したくなる内容かどうかです。

📖 この記事でわかること
  • 発見タブがどういう仕組みで表示先を決めているか
  • 発見タブに載った投稿が伸び始めるまでの日数(実測データ)
  • 発見タブからフォロワーさんを増やすためのコンテンツの作り方
  • 投稿頻度と発見タブの関係

Instagramの発見タブとは?

Instagramの「発見タブ」とは、ユーザーがフォローしていないアカウントの投稿を中心に、興味のあるコンテンツが表示される場所です。虫眼鏡のマークから開く、あの一覧のことですね。

ここに何が並ぶかは、ユーザーの過去の行動履歴から決まります。「いいね!」やコメント、保存をしたかどうか、どのくらいの時間その投稿を見ていたか。こうしたデータからInstagramが一人ひとりの興味・関心を分析し、その人に合った投稿をカスタマイズして出しています。

見る側にとっては、まだ知らなかったけれど好みに合うアカウントに出会える場所。そして発信する側にとっては、フォロワーさん以外に届く、数少ない入口です。だからこそ、発見タブに載るかどうかがアカウントの伸びを大きく左右します。

発見タブに載るには?実データで検証

「発見タブに載るにはどうすればいいのか」は、集客セミナーでも飛び抜けて多いご質問です。そこで、自分のグルメアカウント(@naho_guide)で実際に検証してみました。

2022年6月21日に『女性向けPR会社のアラサー女社長がすすめる 横浜×フレンチおすすめ8選』という投稿を行い、そこから1週間のインサイトを追いかけたものです。

発見タブ検証のために高反応を狙って投稿した、横浜のフレンチ8選のグルメ投稿

※この記事の数値は2022年6月と2023年4月に実測したものです。Instagramの仕様は定期的に更新されるため、最新の数値ではなく「発見タブがどう動くか」の傾向としてお読みください。傾向そのものは現在も大きくは変わっていないと考えています。

発見タブ経由とホーム経由の推移(まとめ表)

経過時点 発見タブ経由 ホーム経由 読み取れること
2日後の朝 521 立ち上がりはゆるやか
3日後の朝 606 2,381 まだ大きな動きはない
4日後の朝 2,273 2,452 発見タブが急に伸び始める
4日後の夜 4,452 半日でさらに倍近く
5日後の朝 4,910 伸びが続いている
6日後の朝 6,704 2,469 発見タブは約12.9倍/ホームはほぼ横ばい

実際のインサイト画面はこちらです。

Instagramインサイト画面:投稿2日後・3日後・4日後の朝の発見タブ経由の数値

Instagramインサイト画面:投稿4日後の夜・5日後・6日後の朝の発見タブ経由の数値

Instagramインサイト画面:3日後・4日後・6日後の朝のホーム経由の数値比較

いい投稿は3日目以降に伸び、ホームは4日目で止まる

表を見ていただくと、2つの流入経路がまったく違う動きをしているのがわかります。

検証から見えた所感をまとめたスライド:発見タブ経由の伸び方の分析

  • 発見タブ経由:3日後まではほぼ動かず、4日目から急に伸び、その後も伸び続ける
  • ホーム経由:3日後の時点でほぼ天井。4日後以降は横ばい

これは発見タブに載るような反応のいい投稿でさえ、ホームの伸びは4日目で止まるということです。発見タブに載らない投稿であれば、なおさら早く止まります。

つまり4日以上あいだが空くと、発見タブやハッシュタグで露出しているコンテンツがない限り、あなたのアカウントの投稿は誰の目にも入らなくなります。アカウントは存在しているのに、Instagram上では「あるようでない存在」になってしまうのです。

発見タブに並んでいるのは何日前の投稿か

逆の角度からも確かめました。自分の発見タブに並んでいる投稿が、それぞれ何日前のものかを数えてみたものです。

発見タブに表示されていた投稿の投稿日を確認した画面その1

発見タブに表示されていた投稿の投稿日を確認した画面その2

3日以内の投稿は、上の画面で13投稿中3投稿、下の画面で13投稿中1投稿だけ。中には1か月前の投稿もありました。良質な投稿は、4日後以降も長く露出し続けるということです。

発見タブに載るまでの時間を調査したスライドその1

発見タブに載るまでの時間を調査したスライドその2

別途調査したところ、投稿から3日以内に発見タブに載る投稿は2割あるかないかでした。

ここから見えてくるのは、発見タブに載るまでの順番です。

  1. まずホーム:投稿後3日以内は、フォロワーさんに向けて届く
  2. そこでの反応が評価に:「いいね!」や保存が集まると、Instagramに良質な投稿と判断される
  3. 3日後以降に発見タブへ:フォロワーさん以外にも露出が広がる

発見タブは、狙って直接載りにいく場所ではありません。フォロワーさんの反応という関門を通った投稿だけが、あとから連れて行かれる場所だと考えるほうが実態に近いと思います。

発見タブからフォロワーを増やすには

前の章でわかったとおり、発見タブに載るための関門は「フォロワーさんの反応」です。そしてその反応の中でも、いま特に重視されているのが保存です。

Instagramには「いいね!は相手のために、保存は自分のために」という言葉があります。多く保存される投稿は良質だと判断され、フォロワーさん以外にも露出されやすくなります。2017年ごろは「インスタ映え」という言葉があり見た目が重要でしたが、いまは情報収集のアプリとして使われているためです。

「また見返したい」と思う情報を入れる

コンテンツを作るときの基準は、ただひとつ「保存したくなるか?」です。言い換えると、「また見返したいと思う情報か」「忘れたくない情報か」という視点。

たとえばお店を紹介するにしても、きれいな写真を撮るだけでは足りません。

  • お店の見どころ、おすすめメニュー
  • どんな体験ができるのかを、文章・写真・動画で具体的に伝える

シーズンものの情報なら、いつまでなのか・料金は・アクセスはに加えて、知っておくと得する情報をひとつ足すと、保存率がぐっと上がります。

実際の投稿例はこちらです。
検証に使った横浜×フレンチの投稿を見る
シーズン情報をまとめた投稿を見る

共感と親近感で「発見」を「フォロー」に変える

発見タブに載っても、そこで終わってしまってはフォロワーさんは増えません。見つけてもらったあとに、フォローするかどうかを決めているのは感情のほうです。

マーケティングでよく言われることですが、ものがなかった時代は「いいものを作ったら売れる」と言われていました。けれど現代の日本は、いいもので溢れていて、しかもそのいいものが安い。100円ショップにも「こんなものが売っているの?」と思う品質のものがありますし、ネットには「これが無料なのですか?」という情報が並んでいます。

だからこそ、選ばれるには大きな差別化が必要です。差別化として実績はあったほうが絶対にいいですし、実績をつけるためには目の前の「1」を大切にすること。一人という意味でもあり、一つひとつのお仕事という意味でもあります。この「1」を積み重ねた先に実績がついてきます。

ただし、どれほど実績があっても、相手のことが好きでなければ人は買いません。そこで効いてくるのが共感と親近感です。

  • 共感:どんな想いでこの仕事をしているのか/どんな人に幸せになってほしいのか/これまでどんな出来事をどう乗り越えたのか
  • 親近感:状況や状態が同じ、もしくは似ていること。出身地・年齢・趣味・愛用しているものなど

親近感は共感よりも気軽に発信できるのが利点です。同い年の人や同郷の人に出会うと嬉しくなる、あの感覚ですね。プライバシーを守れる範囲で、出身地・年齢・趣味・お気に入りのアイテムを書いておくだけでも効果があります。

ただし、いいね!をもらうには趣味が同じで十分でも、集客となるとそれだけでは足りません。自分ならではの意見を持っておくことが大切です。

まとめ投稿だけでは、属人性が残らない

最近のInstagramは、コスメやジュエリーなどのまとめ投稿が多くあります。私もはじめは勉強になると思って見ていました。けれど何投稿か見ていると気づくのは、個性がないと、発信者その人のファンにはなれないということです。

たくさんの情報を集めてまとめるのは努力の証拠ですし、フォロワーさんも集まります。ただ投稿者の属人性がないと、ファンになる機会のないまま、数だけ多いアカウントになってしまいます。フォロワー数を増やすことがゴールなら問題ありませんが、集客につなげたいならそこがゴールではないはずです。

そこで重要なのが、自分の経験談と具体例を入れることです。

たとえば「女性集客にInstagramはおすすめです。写真が重視されるので好きな世界観を作れますし、動画やライブでリアルに伝えられます」と言われても、「それは知っているよ」と思われてしまいますよね。

そうではなく、こう書いてあるほうがいい。

「女性集客にInstagramはおすすめです。まずはプロフィール画面を見たときの第一印象を、戦略的に設計していますか?

たとえばプロフィールの文章は、次の2つをコンパクトにまとめるべきです。

  • 実績:信頼につながるもの(例:講演実績(東京大学、楽天大学、ロート製薬 等)延べ15,000名以上)
  • コンセプト:お客様に提供する未来の具体的なもの(例:広告費をコストカットして理想のお客様が集まるSNSづくり)

また、集客ができる人たちに共通しているのは、本文にもこだわることです。私もInstagramで『ビジネスPRコラム』というシリーズを書いていた時期がありました。文字入れ画像ではなく本文でノウハウを書いていたのですが、必要な方が読んでくださって、継続的なご相談やお申し込みにつながっていました。

このときの本文のポイントは、タイトルを作って結論ファースト・読みやすい改行を入れる・導線を意識して発信する、の3つです。」

知識はすぐに集まる時代だからこそ、オリジナリティのあるものが求められます。文字入れ画像の作り方はこちらの記事にまとめています。

投稿頻度は発見タブに影響する?

「毎日3〜5投稿はしたほうがいい」「1日1投稿はしましょう」など、投稿頻度についてはいろいろな情報があります。一方で、30投稿ほどで1万フォロワーになり、定期的には更新していないアカウントもありますよね。

検証データから言えるのは、投稿の本数そのものは、発見タブに載るかどうかを決めていないということです。決めているのは保存されるかどうかでした。

投稿頻度についての結論をまとめたスライド

ただし頻度がまったく無関係かというと、そうではありません。前の表のとおりホームからの露出は4日後にはほぼ止まります。次の投稿がないまま日が空くと、フォロワーさんに届く機会そのものがなくなってしまう。だから目安としては3日に1回を下限に考えるのがおすすめです。

毎日発信するかどうかという論点は、頻度そのものより「何を届けるか」の設計の話になります。そちらは毎日の発信について書いた記事で詳しくお伝えしています。

よくある質問(FAQ)

Q
Instagramの発見タブとは何ですか?
A
フォローしていないアカウントの投稿を中心に、興味のあるコンテンツが表示される場所です。いいね!やコメント、保存、滞在時間などの行動履歴からInstagramが分析し、一人ひとりに合わせて内容を出し分けています。発信する側にとっては、フォロワーさん以外に届く数少ない入口です。
Q
発見タブに載るにはどうすればいいですか?
A
直接載りにいく方法はなく、まずフォロワーさんからの反応(とくに保存)を得ることが関門になります。実測では、投稿から発見タブ経由が伸び始めるのは3日後以降が多い傾向でした。3日以内に載る投稿は2割あるかないかです。まずはホームで評価される投稿を作ることが近道になります。
Q
発見タブからフォロワーは増えますか?
A
増えますが、露出しただけでは増えません。発見タブは「見つけてもらう」段階で、フォローするかどうかを決めているのは共感と親近感です。想いやストーリー、出身地・年齢・趣味といった人柄が伝わる発信をあわせて置いておくことで、はじめてフォローにつながります。
Q
投稿頻度は発見タブに影響しますか?
A
投稿の本数そのものが発見タブへの掲載を決めているわけではありません。ただしホームからの露出は4日後にはほぼ止まるため、間隔が空きすぎるとフォロワーさんに届く機会自体がなくなります。目安として3日に1回を下限に考えるのがおすすめです。
Q
この検証データは今も参考になりますか?
A
本記事の数値は2022年6月と2023年4月に実測したものです。Instagramの仕様は定期的に更新されるため、数値そのものを最新のものとしては扱わないでください。一方で「ホームでの反応を経てから発見タブに広がる」「ホームの露出は数日で止まる」という構造は、そのまま参考にしていただけます。ご自身のインサイトで同じ形の推移が出るかを確かめてみるのが確実です。

まとめ

発見タブは、投稿した直後に載る場所ではありませんでした。まずホームでフォロワーさんに届き、そこで保存や「いいね!」という反応を得た投稿だけが、3日後以降に発見タブへ広がっていく。実測した数値は、その順番をはっきり示していました。

ですから、やるべきことはシンプルです。「また見返したい」と思ってもらえる投稿を作り、ホームでの露出が途切れない間隔で出し続けること。本数を増やすことが目的になってしまうと、かえって一つひとつの質が下がり、関門を越えられなくなります。

そして見つけてもらったあと、フォローに変えるのは人柄です。何を発信しているかと同じくらい、誰が発信しているかが伝わるアカウントを育てていきましょう。

著者プロフィール|上村菜穂(株式会社PR NET 代表取締役)

マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせた、SNSからの女性集客を専門としている。14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成(当時の歴代最年少記録)。個人・法人の500件以上のSNSアカウントを個別に指導し、全国で延べ15,000名以上へ講演・研修を実施。詳しいプロフィールはこちら

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