執筆:上村菜穂(株式会社PR NET 代表取締役|大手企業・公的機関で延べ15,000名以上にSNS研修を実施)
※この記事は2021年8月に書いたものを、読みやすく整えています。ご紹介している予約状況やアカウントの内容は、執筆当時のものです。
個人サロンがInstagramだけで予約が埋まる状態をつくるには、「お客様と同じ目線のメッセージ」と「ひと目で伝わるアカウントの見え方」の両方を整えることです。
2021年当時、Instagramだけで施術は5か月待ち・スクールも満席だったセラピストのmisaさんは、苦しかった経験も含めた本音の言葉で発信し、プロフィールの最初の数行やフィード・ハイライトの色味まで一貫した世界観でそろえていました。
- Instagramだけで予約が埋まったセラピストの事例
- お客様の心をつかむメッセージ3つの特徴
- プロフィールで伝えるべきこと
- フィードとハイライトの統一感の出し方
2021年の夏、1か月半以上前から約束していた、大人気セラピストのmisaさんとのランチに出かけました。
透明感があり、声もきれいで、とても美人なmisaさん。大人だけでなく子どもたちからも「ねぇね」と慕われていて、一度会うと心をつかまれるのは、大人も子どもも一緒なんだなと感じるほどです。
misaさんは【2カ月先まで予約が埋まり10年先も支持されるセラピストになる】をキャッチコピーに、当時すでに次の状態をInstagram(インスタグラム)だけで実現していました。
- スクール:翌年の上半期まで満席、キャンセル待ち受付中
- 施術:5か月待ちで年内満席、新規のお客様の受付は停止中
好きなことで人を幸せにする仕事をしている方なら、誰もが憧れる状態ですよね。この記事では、misaさんがInstagramで選ばれている理由を、メッセージとアカウントの見え方の2つに分けて整理します。
misaさんとは現在、一緒にスクールを運営している仲間でもあります。記事の内容は、2021年に一人のフォロワーとして感じたことをもとにしています。
大人気セラピストmisaさんの魅力
ランチは私がお店を予約したはずだったのですが、デザートのときにお店の方が「なほさん、おめでとうございます!」とプレートを運んできてくださいました。
誕生月だった私のために、misaさんが「上村で予約が入っていると思うのですが」とお店に電話をして、バースデープレートを用意してくださっていたのです。そのお心遣いに、misaさんの温かい人柄を感じた時間でした。
misaさんのInstagramアカウントは@misa.therapistです。
お客様の心をつかむInstagramのメッセージ
届けたい相手と同じ目線で発信している
misaさんの発信を見ていると、大人気のセラピストになっても、それにおごることなく「私は別にふつうです(笑)」と話しています。「いやいや、誰が見ても憧れる人ですよ!」とツッコミを入れたくなりますが、このメッセージについて考えてみました。
当時、misaさんは次のような言葉を発信していました。
前回の人でと指名されて部屋に入ったら「あ、あなたじゃない。あなたの前の人」と言われたことも、独立してから1週間お客様が来なかったことも、売り上げが家賃を下回ったことも。
しんどくて苦しくて辛くて、思い出すだけで泣けてきちゃうけど、今のわたしは通るべき道だったって心から思える。
予約が取れないほどの今の姿からは、まったく想像がつきません。misaさんの言う「ふつうでない人」とは、こうした経験をせず、最初から悩むことなくお客様がついてくる人のことなのかもしれません。
ほかのセラピストさんが経験するような悲しい思いや辛い思いをしてきたからこそ、同じ目線で伝えられる。それが「ふつうです」という言葉に込められているのではないかと感じています。
本音と向き合って発信している
misaさんは日常に丁寧に目を向け、「自分にとっての幸せとは?」を言葉にするのがとても上手な方です。「これを言ったら常識と違うかな?」ではなく、「自分はどうしたいのか」に焦点を当て、それを読み手にも「あなたはどうしたい?」「あなたの幸せとは?」と、いろいろな角度から問いかけています。
痛みの基準が測れないように、幸せの基準も人それぞれで、何百万稼いで幸せな人もいれば、5万円で幸せな人もいる。
どこを目指してもいいけど、本当にそれは自分のしたいこと? 幸せの基準は、私が決める。
誰かと比べてしまう人、人からどう思われるかで行動を選んでしまう人、「こうしなければ」と決めつけてしまう人。そんなSNS社会のモヤモヤが浄化されるメッセージになっていると感じます。セラピストではない私も、自分の原点に戻してくれるmisaさんの言葉が大好きで、ふとしたときに何度も読んでいます。
決めたことにまっすぐ
「こうなったらいいな」「こうしたいな」と思い描くのではなくて、「こうなる」「こうする」と決めました。
misaさんは、価値観に対しては柔軟で寛容で自由でありながら、目標に対しては妥協せず、まっすぐに向き合っている。そして、その目標に自分の幸せだけでなく、周りの人の幸せも入っているように感じます。
この自由さとまっすぐさの絶妙なバランスがあるからこそ、misaさん自身も心地よく、周りの人も心地よい。だから人気が止まらないのだと思います。
Instagramのアカウントづくりのポイント
プロフィールの最初の数行で、何者かを伝える
Instagramの自己紹介は150文字まで書けますが、スマートフォンで最初に見えるのは上の数行だけで、それ以降は「続きを読む」に隠れてしまいます。
当時のmisaさんのプロフィールは、最初の数行で【2カ月先まで予約が埋まり10年先も支持されるセラピストになる】とスクールの満席状況まで読めるようになっていて、次の3つがひと目で伝わりました。
- 何をしているのか
- 何が得意なのか
- 何を大切にしているのか
アイコンも笑顔の顔写真で、安心感があります。「続きを読む」を押さなくても、初めて見た方に伝わる文章になっているかは、ぜひ意識したいポイントです。
フィードの統一感と、言葉にできる世界観
misaさんのアカウントをいろいろな方に紹介すると、みなさん口をそろえて「わあ、きれい!」とおっしゃいます。それくらい色づかいが整っていて、写真のイメージを言葉にしやすいアカウントです。
試しに、このアカウントから感じるキーワードを言葉にしてみてください。私は「透明感があり、洗練されていて、ナチュラルさがある」と感じました。
正解を当てることよりも、キーワードが言葉になることが大切です。写真のテーマがないアカウントでは、こうしたキーワードがすっと出てきません。misaさんはハイライトのアイコンまでアイボリーで統一されていて、アカウント全体がきれいにまとまっていました。
| チェックする場所 | そろえたいこと |
|---|---|
| プロフィール | 最初の数行で、何をしている人か・何を大切にしているかが伝わる |
| アイコン | 笑顔の顔写真で、安心感を伝える |
| フィード | アカウントから感じてほしいキーワードに合わせて、色味や雰囲気をそろえる |
| ハイライト | アイコンの色まで、フィードの世界観と統一する |
misaさんのnote『すぐに実践!Instagram集客』
「どの投稿がなぜ反響を呼んだのか」が気になる方には、misaさんが〝セラピストの人生を変える〟という想いで書いているnoteの『すぐに実践!Instagram集客』がおすすめです。私も購入して読みましたが、実体験に基づいていて、何を大切に、どんな視点でInstagramに取り組んでいるのかがとてもわかりやすい内容でした。
※冒頭でお伝えしたとおり、misaさんとは現在一緒にスクールを運営していますが、このnoteは私自身が読んで良かったと感じたためご紹介しています。
よくある質問(FAQ)
個人サロンがInstagramだけで集客することはできますか?
できます。この記事で紹介しているセラピストのmisaさんは、2021年当時、Instagramだけで施術は数か月待ち、スクールも満席という状態でした。発信するメッセージと、アカウントの見え方の両方を整えることがポイントです。
サロンのInstagramで、どんなメッセージを発信すればいいですか?
お客様と同じ目線に立ち、自分の本音と向き合った言葉を届けることです。うまくいっていることだけでなく、苦しかった経験や大切にしている価値観を伝えると、「この人に会ってみたい」と感じてもらえます。
サロンのInstagramのプロフィールは、何を書けばいいですか?
スマートフォンで「続きを読む」を押さなくても見える最初の数行に、何をしているのか・何が得意なのか・何を大切にしているのかが伝わる言葉を入れましょう。アイコンを笑顔の顔写真にすると、安心感も伝わります。
フィードの統一感は、どうやって出せばいいですか?
まず自分のアカウントから感じてほしいキーワードを言葉にすることです。例えば「透明感・洗練・ナチュラルさ」のように言葉にできると、写真の色味や、ハイライトのアイコンまで迷わずそろえられるようになります。
まとめ
- misaさんは2021年当時、Instagramだけで施術もスクールも満席の状態をつくっていた
- メッセージは、お客様と同じ目線で、本音と向き合い、決めたことにまっすぐ
- プロフィールは、最初の数行で何者かが伝わるように書く
- フィードやハイライトは、言葉にできる世界観でそろえる
マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせた、SNSからの女性集客を専門としている。14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成(当時の歴代最年少記録)。個人・法人の500件以上のSNSアカウントを個別に指導。これまでの登壇・研修先は、ダイハツ工業・東芝テック・ロート製薬・POLA・楽天大学(楽天グループ)・東京大学・東京都中小企業振興公社・各地商工会議所など。全国で延べ15,000名以上へ講演・研修を実施している。詳しいプロフィールはこちら。