執筆:上村菜穂(株式会社PR NET 代表取締役|大手企業・公的機関で延べ15,000名以上にSNS研修を実施)
※この記事は、2020年11月にInstagramのフォロワーが1万人を超えたときの記録です。機能の変化については、2026年時点の情報を補足しています。
フォロワー1万人で変わったのは「紹介できる力」と「PRのお声がけ」。そしてPR案件が集まる理由は、フォロワー数より世界観と自分の言葉でした。
2020年当時、Instagram(インスタグラム)のフォロワーが1万人を超えると、ストーリーズにリンクを貼れるようになり、PR案件のご依頼も倍のペースに増えました。ただ、企業が声をかける決め手は数字だけではありません。写真の世界観の統一と、商品を自分の言葉で表現すること。この2つはフォロワー数に関係なく、今日から自分のビジネスに生かせます。
- フォロワー1万人を超えて変わった2つのこと(2020年当時)
- 今はフォロワー数に関係なくリンクを貼れること
- PR案件を受けるときに決めていた基準
- PR案件が集まる人に共通する2つのポイント
2020年の10月、Instagramのフォロワーが1万人を超えました。フォローしてくださっている皆さん、ありがとうございます!
それ以来「1万人を超えて何か変わりましたか?」とご質問をいただくことがとても増えたので、この記事でお答えします。あわせて、フォロワー数に関係なく使えるInstagramのポイントもお伝えします。
Instagramのフォロワーが1万人になって変わったこと
ストーリーズにリンクを貼れるようになった
一番うれしかったのは、ストーリーズにリンクを貼れるようになったことです(当時は「もっと見る」と呼ばれていた、上にスワイプする機能)。それまでInstagramでURLを載せられるのはプロフィールのWebサイト欄1つだけで、X(旧Twitter)やFacebookのように人やサービスを気軽に紹介できない不便さを感じていました。
2020年当時、ストーリーズのリンク機能はフォロワー1万人以上などの条件を満たしたアカウントだけが使えるものでした。2021年10月からは「リンクスタンプ」として、フォロワー数に関係なく誰でも使えるようになっています。プロフィールにも、2023年から最大5つまでリンクを載せられるようになりました。
ふと思い出したのが、ライターとして発信を始め、人前で講演をさせてもらい始めた頃のこと。まだ先の先の夢だけれど、いつか、自分が「いいな」「応援したいな」と思うものを人に伝えられるほどの影響力がほしい。世の中にはいいものや素敵な人がたくさんいるから、それをしっかり伝えられる人になりたい、と思っていたのです。
インフルエンサーと名乗るのはまだ恐縮ですが、知り合いとしかつながっていなかった頃のSNSと比べると、いろいろな方とつながれるようになりました。東京と大阪で一度ずつ、お会いしたことのない方から「上村菜穂さんですか?」と声をかけていただいたこともあり、初心の目標に少しずつ近づいていたんだなぁとしみじみ感じました。
だから私は、タイムラインを自分の情報だけで埋めたり、文字だけのビジネス感の強い投稿にしたりせず、自分の好きなものや、信頼・尊敬している人たちのことも載せていく方針で発信しています。
リンクを貼れるようになってからは、「上村さんのご紹介で、何名もの方からお申し込みがありました」「メールマガジンに登録してくださる方が増えました」とお伝えいただくことが増え、とてもうれしく感じています。
PR案件のご依頼が倍のペースになった
1万人を超えるまでは、PRのお声がけは月に10件いくかどうかでした。それが1万人を超えてからは、週に3〜5件ほどと倍のペースでご連絡をいただくようになりました(いずれも2020年当時)。
よく紹介しているように見えるかもしれませんが、実は厳選していて、引き受けているのは3割ほど。基準は明確で、次の2つに絞っています。
- 信頼している人(知人ではなく、信頼!)からのご紹介であること
- ホームページやLPを必ず調べて、私自身が本当に使ってみたいと思えるものであること
ベースは集客やPRについての情報を届けるアカウントなので、それを楽しみにしてくださっている方のお役に立ちたいからです。全部のPR案件を受けてしまうと、何屋さんなのかわからなくなり、私も発信に追われてしまいます。やること・やらないことを線引きするのは、フォロワー数が増えるほど大切になります。
PR案件が集まる人に共通する2つのポイント
ありがたいことにPRのお声がけをよくいただくので、なぜなのかを私なりに考えてみました。
写真の世界観を統一する
やはり一番大切なのは写真の世界観です。依頼する企業はフォロワー数ももちろん見ますが、「この人のアカウントに自社の商品が合いそうだな」と思えなければ、依頼はしにくいもの。
自分が雑誌の編集長になったような気持ちで写真を選び、世界観をつくることがとても大切です。
商品やサービスを自分の言葉で表現する
これはPR案件だけでなく、自分のビジネスにも生かせるポイントです。
- 類似商品と何が違うのか
- 商品を使う前と後で、何が変わったのか(before/after)
これを自分ならではの言葉で、具体的に書くこと。そして「私はこう思う」「私はこう感じた」という主観を伝えることが重要です。価値観に正しい・正しくないはなく、合う・合わないだけですよね。もちろん、サプリメントの成分などの事実を間違えて紹介するのはいけません。
たとえば、以前PR案件として投稿したInstagramでは、次のように書きました。
| 投稿の一部(抜粋) | 書いたこと |
|---|---|
| 健康管理やお肌にはかなり気をつけているので、トラブルは少ないほうですが、診断結果にはどきっとする一言が。実は、時折エステティシャンさんに指摘される「隠れ乾燥気味」を見事に見破られていました。 | 日頃の経験談(いつもの自分がどうなのか) |
| 実際に飲んで10日ほど。サプリなので大きな効果がわかるわけではありませんが、朝のお化粧ノリや夕方の持ち具合が以前よりいい気がします。ジメジメした時期にお肌が潤ってくれているのもうれしいです。 | 試してみて感じた、自分自身の変化 |
「このサプリはお肌の艶がアップしておすすめです!」と書くより、ずっと伝わるものがありませんか? 自分の思っていることを言語化するこの方法は、フォロワー数に関係なく大切なポイントです。
2023年10月から、いわゆるステマ規制(景品表示法の告示)が始まり、企業から依頼を受けた投稿には「PR」「広告」などの表示が必要になりました。Instagramでは「タイアップ投稿」のラベルも使えます。PR案件を受けるときは、自分の言葉で書くことと同じくらい、広告であることをはっきり示すことを忘れずに。
よくある質問
フォロワーが1万人いないと、ストーリーズにリンクは貼れませんか?
今は貼れます。2021年10月から、ストーリーズの「リンクスタンプ」はフォロワー数に関係なく誰でも使えるようになりました。1万人以上という条件があったのは2020年当時の話です。
フォロワーが少なくても、PR案件のご依頼は来ますか?
フォロワー数だけで決まるわけではありません。企業は「自社の商品がこのアカウントに合うか」を見ています。写真の世界観をそろえ、商品を自分の言葉で紹介できていれば、数が多くなくても声がかかることはあります。
PR案件はすべて受けたほうがいいですか?
おすすめしません。何でも受けると、何屋さんなのかわからなくなり、フォロワーさんの期待ともずれてしまいます。「信頼している人からの紹介か」「自分が本当に使いたいか」など、自分なりの基準を決めて選ぶのがおすすめです。
PR投稿で気をつけることはありますか?
2023年10月からのステマ規制により、依頼を受けた投稿には「PR」「広告」などの表示が必要です。そのうえで、効果を断定せず、自分が試して感じたことを具体的に書くと、読む人に伝わりやすくなります。
まとめ
フォロワー1万人を超えて変わったのは、ストーリーズで紹介できる力と、PRのお声がけの数でした。そして、PR案件が集まる理由を突き詰めると、次の2つに行き着きます。
- 写真の世界観を統一する
- 商品やサービスを、具体的に自分の言葉で表現する
どちらもフォロワー数に関係なく、今日から自分のビジネスの発信に生かせます。ぜひ意識して投稿してみてください。
マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせた、SNSからの女性集客を専門としている。14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成(当時の歴代最年少記録)。個人・法人の500件以上のSNSアカウントを個別に指導。これまでの登壇・研修先は、ダイハツ工業・東芝テック・ロート製薬・POLA・楽天大学(楽天グループ)・東京大学・東京都中小企業振興公社・各地商工会議所など。全国で延べ15,000名以上へ講演・研修を実施している。詳しいプロフィールはこちら。