執筆:上村菜穂(株式会社PR NET 代表取締役|大手企業・公的機関で延べ15,000名以上にSNS研修を実施)

※この記事は2016年に書いたものを、読みやすく整えています。

💡 結論サマリー(30秒でわかる本記事の答え)

なぜか解決できない問題は、論理の前に「感情」で負けていることがあります。

問題は「好き・得意」「無関心だった」「嫌い・苦手」「自分の努力では解決できない」の4つに分けられます。嫌いなことや苦手なことの問題は、先に感情を整理してから、論理で分析・解決するのがおすすめです。

📖 この記事でわかること
  • 「問題解決とは何か」の定義
  • 問題を4つのパターンに分けて考える方法
  • 問題解決ができない2つの理由
  • 嫌いなこと・苦手なことの問題に向き合うための、感情の整理の仕方

今、悩みが何もない人のほうが少ないかもしれません。学業、仕事、人間関係、金銭面や将来のことなど。この記事は、そうしたなぜか解決できない問題を抱えている方に向けて書きました。

私自身も、つい先日悩んでいることがありました。いつもは気に留めたことを割と解決できている、まだ完了とまではいかなくても、解決の糸口になる行動はできていると思っています(もちろん、膨大な時間がかかっているものも多々あります)。

でも久しぶりに、その解決の糸口が理解できない状態に陥ったので、「問題解決とは何か?」と考えてみたのです。

問題解決とは何か?

私の中では、問題解決とは「問題に対して、原因を分析して、解決策を導く」ことだと解釈していました。そう教わったというのもありますし、高校生の頃には自然とこの流れで考えながら、陸上競技に取り組んでいました。

大学生の頃、おすすめの書籍として図書館でなんとなく手に取り、「よかった」という印象だけが残っていた『世界一やさしい問題解決の授業』を購入して、読み返してみました。当時それほど大きな悩みがなかったのか、知識を使いこなせなかったのか…。なんとなく後者な気がしますが(笑)。

その書籍には、こう書いてありました(P19)。

『世界一やさしい問題解決の授業』より

「問題解決とは現状に正確に理解し、問題の原因を見極め、効果的な打ち手まで考え抜き、実行すること。」

私の定義に「実行」は入れていませんでしたが、確かに、実行しないことにはいい計画も意味がありません。問題解決の基礎的な考え方はできている。けれど、私はとある問題が解決できない。それはなぜか?さらにこの課題と向き合いました。

なぜか問題が解決できない場合、前提条件がズレている可能性あり

私はこれまで、色々と問題解決をしてきたと勝手に勘違いをしていました。なぜなら、私がしてきた問題解決は、ある固定のパターン、つまり自分の好きなことや得意なことの問題解決だったからです。例えば高校生の頃なら、陸上で伸び悩んだときに、何がいけなかったのかを日記に書いていました。

問題は大きく4つのパターンに分けられる

最近悩んだことで、そもそも問題には大きく分けて4つのパターンがあるのではないかと思ったのです。

  • 好きなことや得意なことの問題:努力している中で、さらに飛躍するためのこと(私の場合は文章、高校時代なら陸上競技など、好んで挑戦していたこと)
  • 直面するまでは関心がなかったことの問題:突然の病気など
  • 嫌いなことや苦手なことの問題
  • 自分の努力ではどうにも解決できない問題:地震などの天災

人間関係も「好きな人・無関心な人・嫌いな人」に分かれると言われるので、問題も同じように分かれるのでは?と仮定してみました。

他の考え方があれば、ぜひ教えてください。ちなみに、自分ではどうしようもない問題については、アドラー心理学では「課題の分離」といって、自分と他人の課題を分けて考えます。

問題解決ができない2つの理由

問題解決ができない理由は、次の2つだと考えています。

  • そもそも正しい考え方ができない
  • 正しい考え方はできるが、実行に感情が追いつかない

そう、私の定義「問題に対して、原因を分析して、解決策を導く」と、書籍の「現状に正確に理解し、問題の原因を見極め、効果的な打ち手まで考え抜き、実行すること」の違いに、大きなヒントが隠されていたのです。

これまで私が意識的にしてきたのは、好きなことや得意なことで、さらに向上するための問題解決。だから、実行を自然としていたのです。

けれど、よくよく考えたら、苦手なことは解決せずに逃げてきた人生だった気もします。例えば、大学は建築学科だったのですが、デザインをしたり造ったりすることが苦手だと気づいて、「私はこれではない気がする…他の道にいこう!」とあっさり諦めていました。

だけど今回直面したのは、苦手だと思っているけれど乗り越えたい課題の問題解決でした。

嫌いなことや苦手なことの問題解決はどう対処する?

論理の前に感情で負けてしまう

好きなことの問題解決なら、そのことに真剣であればあるほど、解決に必要なことに真っ向から向き合えます。そして、実行する。関心のなかったことなら、直面した今、自分事になって必死に考えるでしょう(その重要度や緊急度にもよりますが)。

最後の「嫌いなことや苦手なこと」のポイントは、多くの人にとって、論理だけでは解決できない問題だということです。

もちろん、このような問題にも真摯に向き合い、解決できる人たちもいます。ロジカルシンキングが強い人たちは、自分で感情をコントロールし、向き合うべき課題に無駄なく立ち向かえる。けれど、感情を大切にすると言われる女性は特に、個人差はあるものの、こういうことができる人が少ない傾向にあると思います。

だからこそ、嫌いなこと、苦手なことへの感情が、余計に問題を絡ませる。論理の前に感情で負けて、問題解決ができないというケースもあるのかもしれません。先日の私も、そうでした。

先日悩んだのは「嫌いなこと・苦手なこと(正確に言うと、苦手だと思っていること)」の問題だったので、どうしてもマイナスの感情が出てきてしまいます。

「やりたくない」

「できないかもしれない」

「挑戦するのが怖い…」

まずは「なぜ苦手なのか」を探る

そこで私が思うおすすめの方法は、そもそもなぜ嫌いなのか?なぜ苦手なのか?を探ることです。

人間は感情を持っているもの。うまくコントロールできる人もいるけれど、そうでなければ、まずは自分の感情と向き合うことがスタートです。

そうすると、その分野で努力した経験が少ない(またはない)から苦手だと思っているだけかもしれないし、単なる食わず嫌いかもしれない。もしかしたら、心の傷、すなわちトラウマと向き合わなくてはいけないかもしれません。

私の場合:チームへの抵抗と向き合った

私が解決できなかった問題は、「チームでやることへの抵抗が、なぜこんなにもあるのか」でした。考えても分析しきれていなかったのです。

これまでも、なんとなく活動はしていたけれど、どこか腑に落ちませんでした。今は納得して落ち着いているので、こうして記事にまとめています。同じような想いをしている誰かの役に立ったらいいなと思って。

このことに気づいて、今までの好きなことの問題とは違い、何か違和感のある問題解決には、「過去のトラウマに向き合わないといけない」という勇気が必要なときもあるとわかりました。

だから、自分が望んでいる道を進んでいる人の書籍を読んだり、YouTubeを観たり。尊敬する人を思い浮かべて「この人だったらどう考えるんだろう?」と考えてみたりしました。

チームに抵抗がある理由も思い出し、そのコンプレックスをどう解釈すればいいのかを調べ、考えてわかったのは、「人に裏切られてしまうことは、よくあることだ」ということです。そして、結果を出している人はみな、嫌な過去や傷つくような過去を「忘れることにしている」「次に活かす」など、答え方は人それぞれでも、みんな未来を見ているということでした。

お世話になっている方が勧めていた、『日本のみなさんにお伝えしたい48のWhy』(著:厚切りジェイソン)も手に取ってみました。その27個目のWhyが「他人を信じられない」でした(P94)。

『日本のみなさんにお伝えしたい48のWhy』より

他人を信じるかどうかはチョイス

(1) 信じない → 孤独で限られた経験しかできないけど、確実に裏切られない

(2) 信じる → 愛情と経験豊かだけど、裏切られる可能性はある

どっちがいい? 僕は(2)だけど、両方の生き方がある。

私は小学生くらいの頃から、近い人に裏切られてしまう経験を、もしかしたら人より多くしてしまったかもしれません。それによって、どこか塞ぎ込んでいる自分がいたのも確かです。自分がこれ以上傷つかないように、つまらないところで心を閉ざしていた気がします。

今振り返って思うのは、自分に非があると思うところは認めつつ、妬みや嫉妬の傾向がある社会では、それは仕方なかったと割り切るのもひとつだな、ということです。

でも、そんな過去に振り回されて、自分で自分を被害者にし続けた未来には、何があるのでしょう?それなら、裏切られることがあるかもしれないけれど、愛情と経験が豊かな人生を送りたいと感じたのです。

裏切られたとき、それが近い人であればあるほどショックは大きかったけれど、自分が正しいことをしていれば、他の誰かは近くにいてくれました。だからきっと、真摯に努力をしたり、誠実に行動したりしていれば、本当に大切な人だけがいてくれると思います。人はみんな違っていいのだから、お互いに惹かれるもの、共感や尊敬、信頼がある人を大切にすればいいのです。

感情を整理すると、論理に向き合える

こうした気持ちの整理、感情の整理ができると、今度はしっかりと論理に向き合うことができました。

だから、もし何かに悩んだとき、立ち止まったときは、まずその問題が何に分類されるのかを考えてみてください。ロジックが得意な人は自然と感情を分けて考えられるかもしれませんが、つい感情を入れてしまう人には、先に感情を整理してから、論理で分析・解決していくのがおすすめの方法です!

よくある質問(FAQ)

Q
なぜか問題が解決できないのはなぜですか?
A
原因は大きく2つあると考えています。そもそも正しい考え方ができていないか、正しい考え方はできるのに、実行に感情が追いつかないかです。特に嫌いなことや苦手なことの問題は、論理より先に感情で負けてしまいやすくなります。
Q
苦手なことの問題は、どう解決すればいいですか?
A
まず「なぜ嫌いなのか?なぜ苦手なのか?」を探り、自分の感情と向き合うことから始めるのがおすすめです。経験が少ないだけ、食わず嫌いなど、理由がわかって感情が整理できると、論理で原因を分析し、解決に向き合いやすくなります。
Q
自分の努力ではどうにもならない問題は、どう考えればいいですか?
A
天災のように自分の努力では解決できない問題もあります。アドラー心理学の「課題の分離」のように、自分の課題と他人(自分以外)の課題を分けて考えると、向き合うべきことが見えやすくなります。

まとめ:なぜか問題解決ができない人の原因

問題解決の定義

『世界一やさしい問題解決の授業』より引用

問題解決とは現状に正確に理解し、問題の原因を見極め、効果的な打ち手まで考え抜き、実行すること。

問題は4つのパターンに分けられる

  1. 好きなことや得意なことの問題
  2. 直面するまでは関心がなかったことの問題
  3. 嫌いなことや苦手なことの問題
  4. 自分の努力ではどうにも解決できない問題

問題解決ができない根本の要因と対処法

要因 対処法
そもそも正しい考え方ができない 正しい考え方ができる人と一緒に行動する
正しい考え方はできるが、実行に感情が追いつかない まず感情を整理する。なぜその感情になっているのかに向き合い、その後「問題解決とは」の定義に沿って実行する

悩んでいる誰かの、何かの参考になれば幸いです^^

上村菜穂 プロフィール写真
著者プロフィール|上村菜穂(株式会社PR NET 代表取締役)

マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせた、SNSからの女性集客を専門としている。14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成(当時の歴代最年少記録)。個人・法人の500件以上のSNSアカウントを個別に指導。これまでの登壇・研修先は、ダイハツ工業・東芝テック・ロート製薬・POLA・楽天大学(楽天グループ)・東京大学・東京都中小企業振興公社・各地商工会議所など。全国で延べ15,000名以上へ講演・研修を実施している。詳しいプロフィールはこちら。

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