明けましておめでとうございます!
こちらのブログでは2016年度、初の記事です。
新しい年を迎え、新たなる目標を決めるこの時期。
私も今年やるべきことを書き出し、目標に向けての計画を立てました。
その中で「◯◯をつくり出す」という方も、私の友人、知人では少なくないと思います。
(ちなみに私は24歳以下の女性が自分のキャリアを考え、自分らしい働き方やワークスタイルを提案する『人生設計女子会』をしっかりつくり上げることを目標にしています。)
今回ご紹介する『未来を切り拓くための5ステップ』はプロの経営者であり投資家の加藤崇さんが
これまで学びながらメモしたことがギュッと詰まっており、ご紹介されている偉人の名言に対して、加藤さんの具体的なエピソードや考え方が丁寧に書かれていてとてもわかりやすく、学びの濃い一冊です。
加藤崇さんとは? (ご本人様の書籍とHPより抜粋)
1978年東京都武蔵野市生まれ。早稲田大学理工学部 応用物理学科卒業。オーストラリア国立大学 経営学修士(MBA)
株式会社東京三菱銀行、KPMG日本法人を経て、技術系ベンチャー企業の代表取締役社長、
高級スーパー「成城石井」と焼肉の「牛角」の持株会社役員などを歴任し、2011 年株式会社加藤崇事務所を設立。
その後、2名の元東大助教と共に、世界最高の安定歩行・制御技術で世界を変えるヒト型ロボットベンチャー株式会社SCHAFTを共同創業、取締役CFOに就任。2013年末には、同社を米国Google Inc.に売却し、世界から注目を集めた。
2015月12月、シリコンバレーに拠点を置くシード投資ファンド「500 Startups」の日本向けファンド「500 Startups Japan」のメンターに就任。
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著者の加藤さんは、
- 論理的に物事を考え、人に伝える力
- 人情に熱く、志を高く持っていらっしゃるお人柄
という論理と感性を絶妙なバランスでお持ちなのだとこの書籍を通して伝わってきました。
Googleへ日本人で初めて会社を売却されたのも、
このバランス感覚がある加藤さんだからこそ得られた結果なのだと感じました。
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書籍の中で加藤さんは(p35)
なぜ僕はSCHAFTのようなベンチャー企業を産み、育て、Googleに売却することができたのだろうか?
(中略)
端的に表現するならば、僕はプロの経営者であり、投資家ということになる。
と述べ、その経験談をお伝えしています。
そして
(オーストラリアのMBAに留学したことに対して)何より人と同じところに行きたくなかった。人と同じことをしたくなかった。
(中略)
留学先にオーストラリアを選んだことは、自分のモノの考え方に自信を持つきっかけにもなった。今でも、他人がどう言おうと、目の前にある現実を自分の目で見て、そこから自分の頭で未来を予測することが重要だ。
(中略)
プロの経営者として基本的な要素である、組織をまとめ人を導く力は、外資系企業や海外留学で培われたものではない。
僕はそうした能力を大学時代の柔道部での経験で身につけたと思っている。
という考え方や志、どのような能力が必要なのか。
例えば柔道の話なら、人を導くための具体的な方法をその後のエピソードで書き示されています。
それによって、自分もどう応用したらいいのか、想像しやすいようにストーリーが書き上げられているのです。
この書籍では、加藤さんだからこそできたことの
how to をとてもわかりやすく説明してくださっていることに加え、
何かを始めるときの否定的な声やぶち当たる壁、
加藤さんがご経験されたもので「本当に素直で謙虚な人ではないと共有したくないのではないか」と思うほど、
失敗談も盛りだくさんに書いてくださっているのは加藤さんのお人柄のよさではないでしょうか。
自分がその壁を経験しても
「起業ってこういうものだよね」
「なにか新しいものを作り出しているのだから仕方ないよね」
「誰もがぶつかり、乗り越えるための試練だよね!」
と考えられ、モチベーションを保てる言葉の数々がつまっています。
それによって、1ページ1ページ読み進めることによって、
「自分の夢を絶対に叶えよう!」という気持ちになってしまう一冊になっています。
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もちろん読んで満足だと知識だけになってしまうので、
ステップに沿って丁寧に実行していくことによって、
私もまだまだ途中過程のものではあるのですが、行動した人が結果を得られるものです。
実際に私は、仲間集めのところをこの本の考え方から学ばせていただきました。
起業は新しいことを創り出す連続です。
なので、一度読んでもそのときに心に響いたものと、半年後に読み直したときではキャッチできるものが違います。
こちらの書籍は、起業前の人のみならず、起業してさらにステップアップしたい人が何度でも読み返すべき本だと感じました。
何度も読み、そのときの自分に必要なことを学び、実践していく。
表紙はかつてマイクロソフト株式会社で代表取締役社長に就任された、HONZ代表である成毛眞さんが
〝最高のビジネス書!完全無欠の起業のバイブル〟
と推薦されていらっしゃり、インパクトのある言葉ですがまさにそうです!
なにか新しいものをつくりだすこと、
すなわちクリエイトすることの素晴らしさを改めて認識し、
そしてやるべきことヒントが詰まった、いつも机の上に置いておきたい最高の一冊です。
まさに、何かに挑戦したくなる年始にぴったりの一冊です。
加藤さん、素晴らしい一冊を本当にありがとうございました!
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ちなみに、加藤さんの価値観に好感を抱いた私は、
加藤さんが章を任されている『情熱の仕事学』も拝読しました。
そこでこんな一文をご紹介し、説明されていました。(p39〜)
「Stop going for the easy buck and start producing something with your life.
Create,instead of living off the buying and selling of others」
他人のものを右から左へ動かしてさやを抜くのではなく、クリエイトしろ、というものです。(映画『ウォール街』より)
これはとても重要なことで、みんながピケティを信じて資産転がしをやり始めた瞬間に、GDPは縮小します。
そういう世界でも何人かは、リスクをテイクしてクリエイトする方向へ向かなくてはならないんです。
簡単に稼ぐなんていうことは、そうしたい奴らにやらせておけばいい。
僕らはリスクを取って、クリエイトをしなくてはなりません。
この一文もそうですが、加藤さんの文章を読んでいると、
なにかをつくり上げたことのある人だけが見れる世界を…それも情熱を持って取り組んだことをつくり上げたときの世界を見たくなります。
加藤さんの章の最後にもうひとつ『幸せへのキセキ』という映画もご紹介されていました。
主人公の息子は好きな女の子がいて、でも、その気持ちをなかなか伝えられずにいます。
そしてそれについて相談された主人公はこうアドバイスをします。
「20秒だけ恥をかく勇気を持てれば、必ずうまくいく。人生はその連続だ。」と。
そして加藤さん自身の言葉で、
これはベンチャーでも新規事業でも同じで、最後の勝敗を決めるのは、ロジックではなくカレッジ、勇気です。
20秒間、恥をかく勇気です。
と締め括られていました。
今日は箱根駅伝だったお陰も恐らくあり、
陸上部だった私は陸上から教わったけれど、意識では忘れていた大切なことを思い出しました。
それは高校1年生の頃、女子では珍しく市大会で5,000mがあったのですが
当時スランプ真っ盛りだった私に、顧問の先生はレースが始まる直前に一言。
「お前、こんなのちょっとの時間じゃないか!
どんなにスランプでも(1km5分よりはさすがに速いので)25分後には終わってるだろ!」
と。
結果、21分台だった気がしますが。いえ、22分台かな?
実はこのとき、これまで甘い人生を過ごしてきた私ははじめてのスランプで、
(メールマガジンもかなり打ち込んで作り上げましたが、
あれはあまり頑張っているという実感がなく、ただただ没頭していました。)
16歳にもなって競技場で「走りたくない」と号泣。
→理由は肉体的にもこんなに辛いのに、結果は出ないので精神的にも本当にしんどい。
レース後ではなく前に号泣するなんて選手として最低ですよね…
市の陸上連盟の方には迷惑かけるし、
先生やチームのみんなには心配かけるしで、本当に今でこそ恥ずかしい話なのですが
この先生の一言でハッとしたのです。
それ以来、なにか辛いことをするときは
「今から◯◯分後には終わっているんだ!」「◯◯分後の忍耐(ときに我慢)だ!」
と解釈しています。
今でこそ無意識だったのですが、陸上で培った〝勇気〟の大切さを思い出したのです。
それはきっと、つくり出すときでも、なにかに新しく挑戦するときでも大切なのだという
新年早々の学びになりました。
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