「Instagramを頑張って発信しよう!」となったときに

どうしても多くの人が壁としてぶつかるのがセンスの問題。

 

文字投稿がメインのX(旧Twitter)では写真センスは関係なく、言葉のセンスになりますが

Instagramは写真から始まったSNSだからこそ、今でも写真の価値が重視されています。

 

そして伸びているアカウントは一定数の人たちが魅了されている〝何か〟があり

この〝何か〟こそ、人々は〝センス〟と呼ぶのではないでしょうか。

 

今回は、私たちの身の回りでついつい多用されるけれど

いざ深掘りをされるとよくわからない、センス定義やセンスの磨き方をまとめました。

 

もしも、センスは才能ではなく知識で成り立っているとしたら?

知りたいと思う方だけ、読み進めてください。

 

センスの定義。センスとは何か?

「センス」と聞いたときに何を思い浮かべるでしょうか。

 

「あの人はセンスがいい」

「センスがいい空間」

「センスがいいファッション」

「センスがいいお料理」

 

褒め言葉としてよく使うけれど、センス=オシャレとは言い難いですよね。

例えば「経営センス」「ビジネスセンス」なんていう言葉もあるくらいです。

そこでセンスについて調べてみました。

 

goo辞書によると『センス』とは

1、物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。

感覚。また、それが具体的に表現されたもの。

「文学的な—がある」「—のよくない服装」「バッティング—」

 

2、判断力。思慮。良識。

「社会人としての—を問われる」

 

だそうです。

 

少し抽象的で、わかるような、わからないような・・と突っ掛かったので、もう少し調べてみました。

すると、書籍として答えがあったのです!

 

それこそが「くまモン」をはじめ、

アパレルブランド、劇場、大学、鉄道……と、

枠にとらわれないジャンルのデザインやブランディングを手がけてきた

クリエイティブディレクター・水野学さん著書の

『センスは知識からはじまる』 です。

 

 

水野学さんが定義する『センス』とは

本書を開いて早速p16に書かれていました。

ズバリ、

センスとは数値化できない事業を最適化することです。

 

なぜセンスが難しいと言われるかの本質で、

数値化できないという要因があるから複雑にしているのでしょう。

 

どういうことかというと、水野さんの書籍で以下のような説明をされています。

 

————————————————————(p17~)————————————————————

経営センスのある社長がいる会社は、たくさん利益を出していそうに思えますし、数字はとても大切です。

 

しかし、業績がよくても「センス?うーん、どうだろう?」という会社もあるでしょう。

例えば従業員や取引先を悲しい目に遭わせて利益を出していたら、センスがいい会社とは言えません。

 

逆に業績はいまひとつでも、良い人材を育成し、力の強い企業をつくろうとしている社長なら、経営センスがいいかもしれません。

———————————————————— ————————————————————

 

これを知ったときに思ったのは、

どんなに利益ではなく仲間を大切にするべきだと周りが言っても

利益ファーストの人を周囲が変えられないように、

本人にとってのいいものが

人それぞれ異なるので、センスが複雑化をしているのだと感じました。

 

 

例えばファッションにおいて、同じ30歳の女性でも

Aさんは綺麗めなオフィスコーディネートが好きで、

Bさんは動きやすくトレンドもないカジュアルコーディネートが好きで、

Cさんはハイブランドのコレクションに出るような個性的なコーディネートが好きで

それぞれ良しとするものがこれまでの価値観で異なるのです。

 

だからこそ、

「センスのある写真はこうですよ」の回答を知ってあわせるのではなく、

自分が何を大切にしたいのか?を決める必要があるでしょう。

 

 

・自分にとっての写真の最適解とは?

ということから、

・自分にとっての生き方の最適解とは?

を考えるのもいいでしょう。

 

話が大きくなってきましたが、

一言Q &Aで収まらないのが〝センス〟だからこそ向き合うべき価値があるのだと思います。

 

 

「センスがいい!」を作り出すための秘訣

こちらも本書に記載があるので引用します。

 

センスを良くするためには『普通』を知ること(p19)

 

センスがいい商品をつくるには、

「普通」という感覚がことのほか大切です。

それどころか、普通こそ、

「センスのいい/悪い」を測ることができる唯一の道具なのです。

 

では普通とは何でしょう?

大多数の意見を知っていることでも、常識的であることとも違います。

 

普通とは、「いいもの」がわかるということ。

普通とは、「悪いもの」もわかるということ。

その両方を知った上で、「一番真ん中」がわかるということ。

 

「センスがよくなりたいならのなら、まず普通を知る方がいい」と僕は思います。

と述べられていました。

 

この一文を読んだときに、私は最近、美食巡りに夢中になりつつあるのですが、

だんだん特にフレンチで美味しいものがわかるようになってきたことが頭に浮かびました。

 

 

20代の頃にはそれほど頻繁に高級なお店に行けなかったので

オシャレ雰囲気でいただくフレンチで「美味しい!」と思ったのです。

 

しかし数年が経ち、美食を教養や体験としても知りたくなって色々行く中で

とある高層階のフレンチで数年ぶりにお料理いただく機会があったのです。

 

 

なんとなくグルメサイトを見て行く前から

「数年前に美味しいと感動したお店だけれど、今の私はどう感じるんだろう」

と思っていたら、本当にその通りでした。

 

 

オシャレな雰囲気で、ご一緒した方も親しくしている方なので

楽しい時間だったことは間違いありません。

 

しかし、色々と体験をして〝知る〟ことの幅が増えたことによって

もっと自分の中で明確な基準ができたのだと実感しました。

 

だからこそ、今回のテーマである写真に

苦手意識があるとしても、なんとなく写真を撮ってアップするのではなく

・自分にとって、いいなと思う写真は何か?

・自分にとって「よくない」と思う写真は何か?

を探しましょう。

 

例えばあなたがセラピストさんだとしたら、

・「行きたい!」と感じるサロンのお写真は何か?

・「ここは行きたくない」と感じてしまうサロンのお写真は何か?

を見つけることです。

 

写真で例えましたが、文章でも同様です。

 

どんな職種にもセンスが必要不可欠になっている(p68~)

センスというとデザイナーさんだったり、

フォトグラファーや動画制作者など

特定の領域の人が関係すると思ってしまうかもしれません。

 

が、そんなことはなく、

全員が持っておくべき知識だと本書では提唱されています。

 

「人間は視覚が何割とかいうけれど、やっぱり瞬間的にものを見て判断しているんだな。

商品というアウトプットは「もの」であり、視覚に左右されます。

 

(中略)

 

「どんなにいい仕事をしていても、どんなに便利なものを生み出していたとしても、

見え方のコントロールができていなければ、その商品はまったく人の心に響きません。」

 

 

見え方のコントロール・・本当にそうですよね。

 

※ここからは私の見解です。

 

見え方ということについて深掘りをしたときに、

紹介したいもの、撮影したいものの

・メイン

・サブ

をそれぞれ考えることが大事だと私は思います。

 

例えば

 

で撮影したのはシャネルのリップなのですが、

単体で撮影するものと、周りにサブの小物と一緒に撮影したものではイメージが異なります。

 

 

もし周りのサブの小物を違うもので組み合わせたら…

(例えば深紅色のローズだと、より一層色気が増す など)

別の印象になるでしょう。

 

 

だからこそ、

「見え方をコントロールするために、何を組み合わせるのか?」

このことを事前に考えているか否かで写真のクオリティが大きく変わります。

 

 

お写真に苦手意識のある人は〝組み合わせを考えるという視点がなかっただけ〟

ということもとても多いです!

 

そう考えると、何かできそうな感じがしませんか?^^

 

 

センスとは知識にもとづく予測である(p86~)

「よきセンスをもつには、知識を蓄え、過去に学ぶことが大切です。

 

過去を知って知識を蓄えることと、未来を読んで予測することは、

一見すると矛盾しているように感じます。

 

しかし、僕の中でこの二つは明確に繋がっています。

知識にもとづいて予測することが、センスだと考えているのです。

 

 

本書ではこの文章の後に、例として経営センスについて述べられています。

 

インタビューで

「社長はどうして市場の先行きが予測できたんですか?」

と聞くと「長年の勘です。」と。

 

 

市場の予測というと、大きすぎる規模で自分とは遠いお話になりそうですが

この記事を読んでくださっている皆さん自身も、

ご自身がたくさんの時間を費やした経験があるもの・ことは勘が働きませんか?

 

 

例えば最近、すごいなと思ったのが

先週、子供のいる友人のご夫妻とお会いしました。

 

もともとは旦那さんと友人だったのですが、

奥さんをご紹介していただき楽しく時間を過ごしました。

 

そこでまだ生後半年の赤ちゃんも同席をして

一緒にお食事をしていたのですが、

(お子さんはとてもいい子で2時間、全く泣かなかったけれど)

 

子育て経験のない私からしたら赤ちゃんが

「今、何か話した!」くらいしかわからないことも

(言葉になっていないので何を求めているのか、ただ口が動いた?だけなのかも全くわからず・・)

 

「ミルクあげようか^^」と2人が話していて、

パパママってすごいなぁと思いました。

 

言葉になっていない赤ちゃんのニーズが

勘でわかることも、経験があるかどうかの差ですよね。

 

 

 

これを自分のビジネスに活かすとどういうことかと考えたときに

・自分の勘を言語化できるように情報にアンテナを張る

・苦手だと思ったものは才能の言い訳をせず、経験不足だと認めて、知識をつけること。

というのが大事だと思ったのです。

 

 

自分の勘を言語化できるようにというのは、

私の場合、文章と写真がこの事例なのですが、

 

自分の感覚でやっていたものを

人に褒めていただけて

コツをご質問いただくも、よくわからず・・

理論を勉強してみよう!

無自覚でやっていたこともわかれば、

新しい知識も得たり

自分独自の表現での考えがひらめいたり

人に伝えられるようになった! :現在の講師業に大いに生きている

 

となっています。

 

 

 

なので、人から褒めていただけることにアンテナを張って

その感性、能力を磨いていくと

もっといい循環を生み出せるのではないかと思うのです。

 

 

 

効率よく知識を増やす3つのコツ(p103~)

 

本書に記載されている3ステップは

①、王道から解いていく

②、今、流行しているものを知る

③、「共通項」や「一定のルール」がないかを考えてみる

 

王道とは「定番のもの」「一番いいとされているもの」「ロングセラーになっているもの」です。

 

著者の水野さんはセンスのよさを

「数値化できない事象の良し悪しを判断し最適化する能力」

と定義されています。

 

 

そうした中で、

王道と流行を知ることによって知識の幅を広げることができるとのことでした。

 

 

確かに今のブームと伝統的なもので共通項やルールがあれば、

欠かせない必須事項ですよね。

 

 

例えばSNSもいろんなブームがあって

mixiやアメブロなどから、今はInstagramやTiktokになっていますが

 

・誰に届けるのか、ターゲットを絞ること(=ペルソナを決める)

・自分は何の専門家なのかを明確にすること

 

などはずっと変わらない王道ですよね。

 

 

でも、その中で時代に合わせてネットショップ機能ができたり

ショートムービーになったり、音楽も合わせたりとトレンドがあるわけです。

 

 

その違いを受け入れた上で共通項を見出すと

今後何を大切にするべきかわかる・・というのが

効率よく知識を増やすコツとしてご紹介されており、とても勉強になりました。

 

本書はこれ以外にも、水野さんの豊富なご経験から

わかりやすいエピソードとともにセンスの磨き方を教えてくださっているので、

「これなら私にもできそう!」と読んでいてワクワクする一冊です。

 

ご興味のある方はこちらの書籍を、ご一読ください^^

 

それでは本日もご一読をありがとうございました!

 

上村菜穂 プロフィール

上村菜穂.jpg

株式会社PR NET 代表取締役

〝広告費をコストカットして理想のお客様が集まるSNSづくり〟をコンセプトに
自身の開催イベントでは女性を延べ1,200名以上集客してきた。

そのノウハウを法人・コミュニティ向けに東京・大阪・福岡をはじめとした全国で
延べ10,000名以上に向けて講演活動をするほか、
女性起業家向けの集客・PRコンサルティングを主軸に事業を行っている。


ライターとして、20代女性向けの集客やPRを強みに、2015年に学生から個人事業主として独立。
14歳でメールマガジン20,000人・恋愛部門1位を取得。

女性が自分らしいことを仕事にして、豊かなライフスタイルを送れる社会をつくるべく、
集客・PRの再現性あるノウハウを構築中。

■主なメディア・法人実績 (敬称略)

・研修講師
「楽天大学」(株式会社楽天)
「ロートビューティーマイスターへSNS集客&プロモーション研修」(ロート製薬株式会社)
「お客様から愛されるSNSのお作法
〜集客UPにつなげるプレミアムレッスン〜」(秋田県信用保証協会 創業支援チーム 女性創業支援 チームポラリス)
半年間のサロンオーナー様向けアカデミー研修講師(株式会社UTP)
女子大生向けの人生設計を講演(株式会社サイバーエージェント)(株式会社マイナビ)など。

・ライター
「by.S」(株式会社サイバーエージェント)、「起業サプリジャーナル」(株式会社ネオキャリア)、「GOLMAGA」の女性向け企画・ゴルフ美人インタビューの企画、インタビュアー(東急電鉄)、福島 震災復興取材(近畿日本ツーリスト)、「家事大学」(株式会社ベアーズ)など。

・その他
秋田魁新報社(2019/10/26、2019/10/30)掲載
「おはよう日本 まちかど情報室」(NHK)
2016年五月祭にて「教育のできない人は起業を諦めなさい」(東京大学)
会員数34万人の日本最大級Webメディア『Schoo』に出演など。

 

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