SNSを開いた瞬間に、

誰かが誰かを強い言葉で責めている投稿が流れてきて、

少し気持ちが重くなる。

そんな経験は、ありませんか。

最近、SNSの「言葉」について考える出来事がありました。

親しい友人が、ある投稿をきっかけに、

知らない人から批判的なDMを受け取ったのです。

友人自身が、何か問題を起こしたわけではありません。

たまたま、そのときSNS上で

本人の意図していない形で言葉が切り取られ、

誹謗中傷されてしまっている人と知り合いで、

その人をかばうような内容を投稿したそうです。

それだけで、批判の矛先が友人にまで向いてしまいました。

その話を聞きながら、私は二つのことを感じました。

SNSの良さは、誰でも発信できること

一つは、SNSの良さについてです。

SNSは、誰でも簡単に発信できる場所です。

名前や肩書きを出さなくても、自分の意見を書くことができます。

立場に関係なく発信できるからこそ、

これまで表に出にくかった声が届くこともあります。

だから私は、

「批判を書いてはいけない」
「本音を言わない方がいい」

とは思っていません。

違う意見があるのは当然ですし、

ときには問題を指摘することも必要なのです。

なぜ、会ったこともない人に強い言葉を投げられるのか

もう一つは、少し不思議に思ったことです。

なぜ、会ったこともない人に対して、

こんなにも簡単に強い言葉を投げかけられるのだろう、と。

「思ったこと」と、
「相手本人にその言葉を届けること」

その距離が、とても近くなっているように感じます。

たとえば街を歩いていて、

「あの人の服、自分の好みではないな」

と思うことはあるかもしれません。

でも、わざわざその人のところへ行って、

「その服、変ですよ」

とは言わない方がほとんどではないでしょうか。

SNSでは、それができてしまいます。

数秒でコメントを書けますし、DMも送れます。

しかも、相手の表情を見ることもありません。

もし、言葉が1文字10円だったら

だからこそ、ときどきこんなことを考えます。

もし、SNSに書き込む言葉が、

1文字10円だったらどうだろう、と。

「ありえない」
「こんな人、信じられない」
「なんでこんなことするの」

100文字書いたら1,000円です。

その1,000円を払ってまで、

知らない相手にその言葉を届けたいでしょうか。

もちろん、

お金を払えば何を書いてもいい、

という意味ではありません。

ただ、SNSは言葉を発するコストがあまりにも低いのです。

だからこそ、

「本当に、この言葉は相手に届ける必要があるだろうか」

と一度考えるくらいで、ちょうどいいのかもしれません。

心ない言葉を受け取ってしまったときは

そして、ここまで書いて、もう一つ考えました。

このメールマガジンを読んでくださっている方の中には、

「自分が誰かを傷つけること」よりも、

「自分が心ない言葉を投げかけられたらどうしよう」

と考える方の方が、多そうだなと。

SNSで仕事をしていると、発信する機会が増えます。

発信が届くようになればなるほど、

必ずしも自分を好意的に見てくれる人ばかりではなくなります。

「そんな考え方はおかしい」
「あなたのやり方は間違っている」
「こんな人だとは思わなかった」

そんな言葉が届くこともあるかもしれません。

私も、そういう言葉を見れば普通に落ち込みます。

頭では「全員に好かれることはない」と分かっていても、

心はそんなに簡単ではないのです。

だから私は、批判を受けたときに、

その言葉を全部、自分への正しい評価として

受け取らなくていいと思っています。

その中に、自分が直した方がいいことがあるなら受け取る。

誤解を招く伝え方をしていたなら、次から直せばいい。

けれど、

相手の価値観や感情だけで投げかけられた言葉まで、

自分の中に抱え続ける必要はありません。

SNSに書かれた言葉には、

「自分が何をしたか」だけではなく、

「相手が何を大切にしているか」

「相手がどんな状態だったか」
「相手が何を許せないと思っているか」

も混ざっているのです。

すぐに返信しなくてもいい。

読むのをやめてもいい。

必要なら、削除やブロックをしてもいい。

SNSを続けるために、

自分の心を守ることも、立派な選択です。

「気にしなければいい」

と言われることもあります。

でも、私はそれも少し違う気がしています。

心ない言葉を受け取れば、傷つくことはあります。

傷つかない人になる必要はありません。

ただ、その言葉を必要以上に、自分の中に住まわせない。

それは意識してもいいのではないでしょうか。

仕事の発信でも、同じことが言えます

そして、これは私たちが仕事でSNSを使うときにも、

同じことが言えます。

「まだ○○しているんですか」
「絶対に○○するべきです」
「これを知らない人は損しています」

こうした煽る言葉は、SNSではよく見かけます。

目を引きますし、反応も取れるかもしれません。

でも、その言葉の向こうには、

それぞれ違う事情を持った人がいます。

すぐに行動できない事情がある人もいれば、

別の考え方を選んでいる人もいるのです。

強い言葉を一切使ってはいけない、

ということではありません。

ただ、長く信頼される発信をしたいのであれば、

「何を言うか」と同じくらい、

「どう言うか」

「本当に言う必要があるか」

を考えることも大切なのだと思います。

発信を続ける力とは、すべての言葉を受け取らない力

発信力とは、

たくさん言葉を出せる力ではなく、

届ける言葉を選べる力でもある。

そして、発信を続ける力とは、

すべての言葉を受け取らない力でもある。

そんなふうに思っています。

SNS全体を、

誰もが安心して発信できる場所に変えることは、

簡単ではないでしょう。

本音がなくなってしまうSNSも、

私は少し違う気がします。

でも、SNS全体は変えられなくても、

今日、自分が発する一言は選べます。

そして、今日、自分が受け取る言葉も選べます。

言葉は無料で発信できます。

でも、その言葉を受け取る人の心まで、軽いわけではありません。

だから私は、誰かに届ける言葉も、

自分の中に受け入れる言葉も、

少し丁寧に選んでいきたいと思っています。

上村菜穂 プロフィール

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株式会社PR NET 代表取締役

マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせたSNSからの女性集客を専門としている。
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を保持。
2021年に株式会社PR NETを創設。
個人、法人の500以上のSNSを個別で指導。登壇は(公財)東京都中小企業振興公社、東京大学、楽天、ロート製薬、ダイハツ工業、東芝テック、POLA、サイバーエージェント、商工会議所、新潟のミスユニバース・ファイナリスト(敬称略)など、全国で延べ15,000名以上の方へ行っている。

経歴
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を樹立。
大学4年次に新宿にて月間2,000名以上が来場するフリースペース『賢者屋』を創業メンバーとして立ち上げ、初代副代表を務める。同施設内で女子大生を対象に将来を考える企画『なでしこ大学』を運営。

2015年、建築系の大学院を中退し、個人事業主のライターとして独立。
日刊ゲンダイの『コクハク』、東急グループ『ゴルマガ』、株式会社ネオキャリア『起業サプリジャーナル』、株式会社サイバーエージェントの月間500万PVを誇る『by.S』で執筆。

2017年、女性起業家向けにSNS集客セミナーやInstagram集客セミナーを行い、個人のHPとSNSで集客講師の活動を開始。SNSやマーケティングの専門用語をわかりやすく伝え、具体的な実践方法が好評を集め、全国の大手・中小企業、商工会議所・商工会・青年部、ミスユニバースでも講演を行う。

2021年、株式会社PR NETを創設し、代表取締役に就任。
主に『研修・講演事業』『個別コンサルティング』『SNSの運用代行』を行う。
研修・講演事業では延べ15,000名以上、個別の指導は個人・法人で累計500アカウント以上。運用代行では0から立ち上げたTikTokアカウントがフォロー、いいね周り、広告なしの運用で、2年間でフォロワー数6万人を達成。
近年はSNS×AI×Webマーケティングで中小企業の支援をしている。

◆研修実績(敬称略)
ダイハツ工業株式会社/楽天株式会社/東芝テック株式会社/株式会社ロート製薬/株式会社キャリアカレッジジャパン/株式会社UTP/株式会社オモロー

◆講演実績(敬称略)
(公財)東京都中小企業振興公社/東京大学/株式会社ポーラ/株式会社サイバーエージェント/株式会社マイナビ/ベストオブミス新潟/株式会社Schoo/株式会社エディターキャンプ/東京商工会議所/草津商工会議所/久喜市商工会/石岡商工会議所 青年部(石岡YEG)/秋田県信用保証協会/リバーサイド千秋/NU茶屋町/港南台バーズ/紙屋町シャレオなど

■仕事で訪れた都道府県 (47分の19)
北海道・秋田・新潟・東京・神奈川・埼玉・千葉・山梨・長野・群馬・茨城・愛知・大阪・兵庫・滋賀・広島・福岡・熊本・鹿児島

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