先日、セラピストさん向けの講義資料を準備している中で、
みなさんからよくいただくことを思い返すと
「価値」について気づきがあったので
今日はその話をシェアしたいと思います。
例えば
「お客様に寄り添います」
「豊富な経験を生かしてサポートします」
「品質にこだわっています」
どれも嘘ではありません。
書いたときは、心からそう思って書いたはずなのです。
しかしご自身のプロフィール文を、
そこに書かれている言葉から、屋号とお顔写真を外したとして。
それは、同じ業種の別の誰かのプロフィールに、
そのまま貼りつけても成立してしまう文章になっていないでしょう
そこでこれまでの質問を振り返ると
「自分の思いや強みが、
という問いを、再度思い出したのです。
一つ目は、とても本質的な問いだということです。
発信がうまくいかないとき、
けれど、その手前で
「自分が差し出しているものは何なのか」
その順番でものを考えられることは、
それ自体が、長く選ばれ続ける方の共通点だと思っています。
一方で、二つ目に感じたのは、
「そのまま」という言葉のあたりに、
業種を問わず多くの方がつまずく地点が隠れている、
思いや強みは、その人らしさをつくる大切な要素です。
私も、
ただ、思いや強みが存在しているだけでは、
まだ「提供価値」になっていないことがあるのです。
なぜなら、お客様が最終的に知りたいのは、
「それによって、私はどう良くなるのか」
「私にとって、どんな意味があるのか」
だからです。
私は、価値を3つの段階で考えると分かりやすいと思っています。
はじめにあるのが、思いです。
なぜ、この仕事をしているのか。
「忙しい女性が、
といった、事業の内側にある動機ですね。
次にあるのが、強みです。
その思いを実現するために、自分には何ができるのか。
「わずかな変化に気づける」
「相手が緊張しない聞き方ができる」
「一人ひとりに合わせて組み立てられる」
といった、手段にあたる部分です。
そして最後にあるのが、お客様に起きる良い変化です。
その思いと強みによって、お客様はどうなれるのか。
「自分でも気づかなかった原因が分かる」
「その場だけでなく、日常でも楽な状態を保ちやすくなる」
「気を遣わずに過ごせて、心まで軽くなる」。
式にすると、こうなります。
思い × 強み × お客様に起きる変化 = 提供価値
足し算ではなく、掛け算です。
3つのうちどれかひとつが空欄のままなら、
どれだけ他が優れていても、
ここで、私がずっと不思議に思っていたことがあります。
なぜ、多くの方の発信は、
書く力の問題でも、熱意の問題でもありません。
理由は、もっと構造的なところにあるように思うのです。
思いと強みは、自分の内側にあります。
ですから、机の前で一人でも書けてしまう。
けれど、お客様に起きる変化は、お客様の内側にしかありません。
自分の中をどれだけ探しても、出てこないのです。
つまり、一人で書けるものだけが並んだ結果、
誰のプロフィールにも同じ言葉が載ることになる。
書き手の力量ではなく、
では、その3つ目の言葉は、どこから拾えばよいのでしょうか。
私がおすすめしているのは、新しく考えることをやめて、
すでにいただいた言葉を集めることです。
お客様から届いた感想メールの一文。
初回のご相談で、その方が真っ先に口にされた困りごと。
「なぜ、また来てくださったのですか」と伺ったときの答え。
そこに書かれている言葉は、あなたが考えた言葉よりも、
なぜなら、それはすでに一度、
もうひとつ、大切にしていることがあります。
変化には、二つの方向があるということです。
ひとつは、いま抱えている「不」が減る方向。
不安が軽くなる、迷いが減る、失敗しなくて済む、
もうひとつは、まだ手にしていない「快」が増える方向。
理想の状態に近づく、気持ちが上向く、人に見せたくなる、
どちらか片方だけを語る発信は、どこか平坦になります。
そして、この「変化」には、技術で解決できることだけでなく、
安心感、空間、かけてもらった言葉、
技術や実績で一番になれなくても、価値を語れる。
私が、この考え方を大事にしている理由はここにあります。
ただ、ひとつだけ気をつけたいことがあります。
変化は、大きく言えばよいというものではありません。
約束できないことまで書いてしまえば、
それは価値ではなく、期待の先取りになります。
そして、その差は、必ずお客様が先に気づかれます。
実際に起きたことだけを、起きた大きさのままで書く。
遠回りに見えて、これがいちばん早いのだと思います。
ここまでお伝えすると、
「お客様に合わせて言い換えるということですか」
けれど、そうではないのです。
これは、自分の中にあるものと、お客様が求めているものの間に、
合わせすぎて、自分らしさを手放す必要はありません。
むしろ、自分の思いや強みが、
誰に、どのような形で役立つのかを丁寧に見つけていくことで、
その人ならではの輪郭が立ち上がってきます。
価値は、自分の内側にあるのではなく、
自分とお客様の間に架かるものなのだと思います。
イメージとして文章を埋めてみてください。
「私は、____という思いを持っています」
「その思いを実現するために、私には____ができます」
「その結果、お客様には____という良い変化が起きます」
1つ目は書けても、3つ目で手が止まるかもしれません。
けれどそれは、思いや強みが足りないということではないのです。
まだ、お客様の言葉を手元に集めていないだけ。
自分の価値は、自分の内側だけを見ていても、
「自分には何があるか」と同時に、
「それは、目の前の人にどんな意味をもたらすのか」
そこまで言葉にできたとき、思いや強みは、
選ばれる理由へと変わっていくのだと思います。
みなさんの3つ目には、どんな言葉が入りましたか。
本日もご一読をありがとうございました。
上村菜穂 プロフィール

マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせたSNSからの女性集客を専門としている。
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を保持。
2021年に株式会社PR NETを創設。
個人、法人の500以上のSNSを個別で指導。登壇は(公財)東京都中小企業振興公社、東京大学、楽天、ロート製薬、ダイハツ工業、東芝テック、POLA、サイバーエージェント、商工会議所、新潟のミスユニバース・ファイナリスト(敬称略)など、全国で延べ15,000名の方へ行っている。
経歴
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を樹立。
大学4年次に新宿にて月間2,000名以上が来場するフリースペース『賢者屋』を創業メンバーとして立ち上げ、初代副代表を務める。同施設内で女子大生を対象に将来を考える企画『なでしこ大学』を運営。
2015年、建築系の大学院を中退し、個人事業主のライターとして独立。
日刊ゲンダイの『コクハク』、東急グループ『ゴルマガ』、株式会社ネオキャリア『起業サプリジャーナル』、株式会社サイバーエージェントの月間500万PVを誇る『by.S』で執筆。
2017年、女性起業家向けにSNS集客セミナーやInstagram集客セミナーを行い、個人のHPとSNSで集客講師の活動を開始。SNSやマーケティングの専門用語をわかりやすく伝え、具体的な実践方法が好評を集め、全国の大手・中小企業、商工会議所・商工会・青年部、ミスユニバースでも講演を行う。
2021年、株式会社PR NETを創設し、代表取締役に就任。
主に『研修・講演事業』『個別コンサルティング』『SNSの運用代行』を行う。
研修・講演事業では延べ15,000名以上、個別の指導は個人・法人で累計500アカウント以上。運用代行では0から立ち上げたTikTokアカウントがフォロー、いいね周り、広告なしの運用で、2年間でフォロワー数6万人を達成。
近年はSNS×AI×Webマーケティングで中小企業の支援をしている。
◆研修実績(敬称略)
ダイハツ工業株式会社/楽天株式会社/東芝テック株式会社/株式会社ロート製薬/株式会社キャリアカレッジジャパン/株式会社UTP/株式会社オモロー
◆講演実績(敬称略)
(公財)東京都中小企業振興公社/東京大学/株式会社ポーラ/株式会社サイバーエージェント/株式会社マイナビ/ベストオブミス新潟/株式会社Schoo/株式会社エディターキャンプ/東京商工会議所/草津商工会議所/久喜市商工会/石岡商工会議所 青年部(石岡YEG)/秋田県信用保証協会/リバーサイド千秋/NU茶屋町/港南台バーズ/紙屋町シャレオなど
■仕事で訪れた都道府県 (47分の19)
北海道・秋田・新潟・東京・神奈川・埼玉・千葉・山梨・長野・群馬・茨城・愛知・大阪・兵庫・滋賀・広島・福岡・熊本・鹿児島
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