執筆:上村菜穂(株式会社PR NET 代表取締役|大手企業・公的機関で延べ15,000名以上にSNS研修を実施)

※この記事は2024年4月に書いたものを、2026年9月時点の情報に更新して読みやすく整えています。

💡 結論サマリー(30秒でわかる本記事の答え)

Threads(スレッズ)は、Metaが運営するテキスト中心のSNSです。Instagramと連携しているため、Xに比べて穏やかな空気感になりやすいのが特徴です。

2024年4月の時点では、DM・広告・インサイトなど「できないこと」が多いSNSでした。その後、メッセージ機能や広告、コミュニティ機能が加わり、2026年6月には月間アクティブアカウント数が5億を超えました。ビジネスでは、Instagramの世界観にあなたの考えや人柄を足す場として活用するのがおすすめです。

📖 この記事でわかること
  • Threads(スレッズ)とは何か、名前の由来
  • Threadsでできること(2024年と2026年の比較表)
  • Xとの違いと、リリース当初に失速した理由
  • アダム・モッセーリ氏が語ったThreadsの方針
  • ビジネスでのThreadsの使い方

2024年3月、ファッション誌『VOGUE JAPAN』の公式サイトに、Instagram責任者のアダム・モッセーリ氏がSNSの未来を語るインタビューが掲載されました。Instagramの話はもちろん、その中で触れられていたのがThreads(スレッズ)です。

「今ごろThreads?」と思う方もいるかもしれませんが、私自身がThreadsに魅力を感じていたこともあり、モッセーリ氏の考えも踏まえながら、あらためてThreadsの魅力を掘り下げたのがこの記事です。2026年9月時点の情報にアップデートしたので、まだ使っていない方も、登録だけして放置している方も、この機会に知っていただけたらうれしいです。

Threads(スレッズ)とは

Threadsは、Metaが運営するテキスト中心のSNSです。2023年7月(日本では7月6日)に公開され、Instagram(インスタグラム)のアカウントを使ってそのまま始められます。

リリース直後から大きな話題に

リリースから数日のうちに、著名人や政治家などのアカウント作成が相次ぎました。MetaのCEOマーク・ザッカーバーグ氏は、公開から5日で登録者が1億人を突破したことを明らかにし、大きな話題になりました。

名前の由来は「糸」

名前は、英語で「糸」を意味する「thread(スレッド)」の複数形です。糸が何かと何かをつなぐように、Instagramのアカウントとつながって使えること、そして投稿を通してユーザー同士の会話がつながっていくことに由来するといわれています。

インターネット掲示板では昔から、一つのテーマに対するコメントの集まりを「スレッド」と呼びます。話題に対してコメントがつながっていくThreadsの仕組みにも、このイメージが重なっているといわれます。

2026年の現在地

Metaの発表によると、Threadsは2026年6月に月間アクティブアカウント数5億を突破しました。日本はアプリの利用時間の伸びが前年比130%を超えるなど、特に成長している国の一つとされています。2026年7月には公開から3周年を迎えました。

Threadsでできること【2024年と2026年の比較】

この記事を書いた2024年4月の時点では、Threadsは「できないこと」の多いSNSでした。その後、機能は大きく増えています。

機能 2024年4月時点 2026年9月時点
文章の投稿 500文字まで 500文字まで
キーワード検索 できる(2023年12月から日本語にも対応) できる
ハッシュタグ なし(1投稿に1つの「トピックタグ」) 1投稿に1つの「トピックタグ」
DM(メッセージ) できない できる(日本では2025年7月から・18歳以上)
PCでの利用 筆者の環境ではうまく使えなかった ブラウザのウェブ版から使える
インサイト(分析) できない 見られる
広告 なし 表示される(2025年1月に日本と米国でテスト開始)
投稿後の編集 5分以内 15分以内
コミュニティ機能 なし 日本でも導入(2026年)
Meta AI なし DMやフィードで質問できる(日本では2026年7月から)

※2026年9月時点で確認できた情報です。機能は今後も変わる可能性があります。

使って感じた、2024年当時の魅力

中でもありがたかったのは、当時は広告のないSNSだったことです。SNSを続けていくには運営コストがかかるので、広告が入るのは自然な流れです。実際に2025年から広告が表示されるようになりましたが、それでも「広告より人の言葉が中心のSNS」という印象は、今も大きくは変わっていないと感じます。

キーワード検索も、2023年12月に日本語での検索ができるようになってから、ぐっと使いやすくなりました(参考:Meta公式発表)。

そして何より、500文字までの文章が書けて、Instagramと連携しているからこそ荒れにくい、温かい空気感が魅力です。文章が長くなるほど、読み手も書き手もじっくり考えるようになるので、短い言葉の応酬になりにくいのだと思います。

Xとの違い:Instagram連携と匿名性

リリース直後に失速した理由

Threadsは登録者が5日で1億人に達した一方で、その後しばらくしてアクティブユーザー数が大きく減ったと報じられました(参考:Forbes JAPAN「スレッズ利用者はピークから70%減少」)。2024年当時は、「Threadsってあまり流行っていませんよね?」「やらなくてもいいですか?」という質問をよくいただいていました。

流行りにくかった理由として、「既存のSNSで間に合っている」「一部の機能が使いにくい」ことに加えて、私は次の掛け算が影響していたのではないかと考えていました。

文章が中心のSNS × Instagramとの連携で匿名性が低くなる

会社との兼ね合いで発信を知られたくない、友人や知人に知られたくない、一度広がった書き込みがずっと残る「デジタルタトゥー」が怖い。そうした理由から、実名や顔出しでSNSを使うことに抵抗がある人は少なくありません。

文章中心のSNSで大きなシェアを持つXは匿名性が高い一方、ThreadsはInstagramとつながっているため、「知り合いに知られてしまうのでは」と本音を書きにくい人もいたのでしょう。

その掛け算が、温かい空気感を生んでいる

ただ、これは100%悪いことではありません。この掛け算だからこそ、温かい空気感があるとも言えます。私のように顔出し・実名で発信している人にとっては、むしろありがたい環境です。

そして2026年には月間5億アカウントを超えるSNSに成長しました。リリース直後の失速だけを見て「流行らなかったSNS」と判断するのは、もったいなかったといえそうです。

Threadsの空気感については、Threadsの〝やさしさ〟のモヤモヤについて書いた記事もあわせてどうぞ。

アダム・モッセーリ氏が語ったThreadsの方針

Threadsは、Instagramが手がけるSNSです。その責任者であるアダム・モッセーリ氏は、2024年3月に公開された『VOGUE JAPAN』のインタビューで、Threadsについて次のような考えを語っていました(要約)。

  • Instagramは、写真や動画で自分を表現する場。Threadsは、アイデアや考えを文章で共有し、ほかの人との会話のきっかけをつくる場
  • Xとの差別化として、Threadsは「サポーティブでフレンドリー」な場所にしていきたい
  • InstagramとThreadsの行き来をしやすくし、ほかのSNSとの連携も進めてオープンにしていきたい
  • Threadsは特に日本で伸びている。国ごとに人気のジャンルが違い、日本ではファッションが盛り上がっている

急拡大して荒れてしまうリスクよりも、丁寧に場を育てることを優先している。インタビューからはそんな印象を受けました。コミュニティでも、誰でも入れるようにして急に大きくするとトラブルが起きやすくなるように、一定のルールがあることで、その場にいる人を守りやすくなりますよね。

モッセーリ氏がInstagramについて語ったアップデートは、Instagram CEO・アダム・モッセーリ氏によるアップデート情報の記事にまとめています。

ビジネスでのThreadsの使い方

私は、どんなSNSでも無料で使わせてもらえることをありがたく思う一方で、「お金を払ってでも書きたい内容か?」を考えて発信する人が増えたら、SNSはもっといい言葉であふれると考えています。

だからこそ、Threadsが掲げる「サポーティブでフレンドリー」というビジョンにとても共感しています。一人の発信者にできる応援は、そうした前向きな発信を積み重ねることだと思うのです。

そして今のSNSには、お役立ち情報があふれています。これからは、お役立ち情報だけでなく、「どんな考えの人なのか」「何を経験してきた人なのか」がますます求められます。

ビジネスをしている人にとって、Threadsは安心して使いやすいSNSです。Instagramで見せている世界観に、Threadsで自分の考えを具体的な言葉で足していく。お役立ち情報に加えて、あなたの個性を伝えるSNSとして活用してみてください。

よくある質問(FAQ)

Q
Threads(スレッズ)とは何ですか?
A
Metaが運営する、テキスト中心のSNSです。2023年7月に公開され、Instagramのアカウントでそのまま始められます。1回の投稿は500文字まで書けて、写真や動画も添えられます。2026年6月には、月間アクティブアカウント数が5億を超えたとMetaが発表しています。
Q
ThreadsとX(旧Twitter)の違いは何ですか?
A
大きな違いは、Instagramと連携していることです。Instagramのつながりから始まるため、匿名性の高いXに比べて実名や顔出しで使う人が多く、穏やかな空気感になりやすいといわれます。Instagram責任者のアダム・モッセーリ氏も「サポーティブでフレンドリー」な場を目指すと語っていました。
Q
ThreadsでDM(メッセージ)は使えますか?
A
使えます。日本では2025年7月にメッセージ機能が始まりました。利用できるのは18歳以上で、グループチャットや写真・動画の送信もできます。
Q
ThreadsはPCでも使えますか?
A
ブラウザから使えるウェブ版があります。この記事を書いた2024年4月時点では、私の環境ではログインの手順がわかりにくく、うまく使えませんでした。
Q
ビジネスでThreadsを使う意味はありますか?
A
あります。お役立ち情報があふれる今は、「どんな考えの人なのか」「何を経験してきた人なのか」が選ばれる理由になります。文章で考えを伝えやすいThreadsは、Instagramで見せている世界観に、あなたの考えや人柄を足す場として相性がいいSNSです。

まとめ

  • Threadsは、Metaが運営するテキスト中心のSNS。Instagramのアカウントで始められる
  • 2024年当時は「できないこと」が多かったが、DM・広告・インサイト・コミュニティなどが加わった
  • Instagramとの連携で匿名性が低いぶん、温かい空気感になりやすい
  • モッセーリ氏は「サポーティブでフレンドリー」な場を目指すと語っていた
  • ビジネスでは、Instagramの世界観に考えや人柄を足す場として使うのがおすすめ
上村菜穂 プロフィール写真
著者プロフィール|上村菜穂(株式会社PR NET 代表取締役)

マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせた、SNSからの女性集客を専門としている。14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成(当時の歴代最年少記録)。個人・法人の500件以上のSNSアカウントを個別に指導。これまでの登壇・研修先は、ダイハツ工業・東芝テック・ロート製薬・POLA・楽天大学(楽天グループ)・東京大学・東京都中小企業振興公社・各地商工会議所など。全国で延べ15,000名以上へ講演・研修を実施している。詳しいプロフィールはこちら。

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