執筆:上村菜穂(株式会社PR NET 代表取締役|大手企業・公的機関で延べ15,000名以上にSNS研修を実施)
※この記事は2025年1月時点の情報をもとに書いています。機能や仕様はその後変わっている場合があるため、最新情報はInstagramの公式発表をご確認ください。
2025年のInstagramは、「長方形のプロフィールグリッド」「AI動画編集」「動画の平均視聴時間」がキーワードです。
プロフィールグリッドは3:4の長方形に変わり、Metaの次世代AI「MovieGen」と新編集アプリ「Edits」の登場で動画制作が大きく変わろうとしています。アルゴリズムでは、Adam Mosseri氏が動画の平均視聴時間が特に重要だと話していました。
- Instagramプロフィールグリッドの新しい表示サイズと調整方法
- 次世代AI「MovieGen」と新編集アプリ「Edits」でできること
- Adam Mosseri氏が話した、2025年のアルゴリズムの重要指標
- 伸びるリール動画をつくるための5つのポイント
新年になり、以前から予告されていたものの明確な時期は未定だった、Instagram(インスタグラム)のプロフィール画面の表示が、正方形から長方形に変わりました。
Instagramは日々アップデートを重ね、ときにユーザーを混乱させながらも、SNSの大激戦時代に生き残るべく、そしてミッションである「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」ために変革を続けています。今回は、InstagramのCEO・Adam Mosseri(アダム・モッセーリ)氏の発信も含めた最新情報をまとめてお届けします!
Instagramプロフィールの新しい表示サイズ
これまでは、正方形で投稿したものも長方形で投稿したものも、プロフィールグリッドではすべて正方形で表示されていました。それが、次のように変わりました。
この記事を書いている2025年1月時点では、長方形がフィード投稿の1080×1350(4:5)と、プロフィールグリッドの1080×1440(3:4)に分かれていてややこしいので、今後は3:4に統一されるのでは?と思っています。
正方形で綺麗にそろえていた方は、次の方法で短期的には調整できますが、長期的には長方形を前提にデザインを見直すと良いでしょう。
プロフィールグリッド表示の調整方法
- 投稿画面の「…」メニューをタップ
- 「プレビューを調整」を選択
- 画面上部の「調整」ボタンで微調整
- 背景色は白か黒を選択可能
次世代AI「MovieGen」と、新編集アプリ「Edits」の登場
10年ほど前はブロガーが流行し、そのトレンドを担って発信する人がインフルエンサーになりました。今は、人によるものの、インフルエンサーではなくクリエイターという呼び方が広がりつつあります。
クリエイターが増え、クリエイティブのレベルが上がっている時代だからこそ、SNSマーケティングの世界は大きな転換期を迎えようとしています。Instagramでは、Metaが開発する次世代AI「MovieGen」と、新編集アプリ「Edits」の登場で、コンテンツ制作が劇的に変わろうとしています。
MovieGen:AIがもたらす動画制作の民主化
テキストプロンプトを入力するだけで、最大16秒のHD品質の動画を生成できる画期的なツールです。既存の動画編集機能に加えて、背景変更や衣装変更などの高度な編集も可能になります。さらに、動画の雰囲気に合わせたBGMや効果音を最大45秒まで自動生成する機能も搭載されています。
個人の写真をベースにしたカスタム動画もつくれるので、ブランディングやストーリーテリングに新しい可能性を開きます。執筆時点では開発段階で、2025年中のInstagramへの本格導入が予定されていました。
Edits:誰もが使えるプロ級の編集ツール
「Edits」は、一般的な編集ツールとAI機能を組み合わせた実用的なアプリです。執筆時点では、iOS版は2025年3月にリリース予定、Android版も開発中とされていました。直感的な操作で、誰でも簡単に高品質な動画編集ができるようになります。
- 高品質カメラ:解像度、フレームレート、ダイナミックレンジなどを細かく設定できる
- AIを活用した編集ツール:画像のアニメーション化や自動字幕生成
- グリーンスクリーン:背景変更や動画のオーバーレイ
- 音声強化:背景ノイズの除去や音声効果の追加
- 最大10分・1080pの動画作成:高品質な長めの動画もつくれる
- アイデア管理:初期のアイデアを記録・整理する専用タブ
- ドラフト共有:友人や他のクリエイターと協力しやすい
- ウォーターマークなしで書き出し:他のプラットフォームにも投稿しやすい
- リアルタイムのインサイトダッシュボード:パフォーマンスをすぐに確認できる
- 詳細な視聴者分析:フォロワーと非フォロワーの反応を区別できる
- スキップ率:コンテンツの魅力度を測れる
Editsは単なる編集アプリではなく、アイデアの発想から公開後の分析までをカバーする総合的なクリエイティブツールとして設計されています。クリエイターが制作プロセス全体を効率よく管理できるのが魅力です!
2025年のInstagramアルゴリズム徹底解説
先日、Adam Mosseri氏がInstagramで話していたことをまとめます。
Instagramのランキングの仕組み
ランキングには、フォロワー向けと非フォロワー(新規)向けの2種類があります。重要な指標は、次の3つです。
- 動画の平均視聴時間
- リーチ数に対するいいね数
- リーチ数に対するシェア数
フォロワー数の規模や、トレンド・時期による変動はあるものの、「動画の平均視聴時間」が特に重要だと話していました。
実際に私のアカウントでも、30〜60秒の動画で平均再生時間が15秒を超えると、いつもより伸びやすく、フォロワー数より多くのアカウントにリーチします。
興味深いのは、動画が30秒未満で平均再生時間も15秒未満、いいねがリーチの3%以上ついているショート動画よりも、30〜60秒で平均再生時間が15秒を超え、いいねが2%のショート動画のほうが、格段にリーチがあることです。たくさんのアカウントを運用・コンサルティングする中でも、「動画の平均視聴時間」は特に重要だと実感しています。
成功するリール動画のつくり方
Adam Mosseri氏は、次の5点をポイントとして話していました。
TikTokの動画をダウンロードするとTikTokのロゴが入りますし、動画編集アプリの無料版を使うと、そのアプリのロゴが入ることがあります。ロゴが残ったままだとリーチが減るので、ロゴ入りのリールは避けましょう。また、SNSは可処分時間の奪い合いなので、LINE公式アカウントなど外部への誘導を連発すると伸びにくくなる傾向があります。リスト作りは絶対に大切だと実感している私としては毎回誘導したいところですが、アルゴリズムを考えると5割くらいに抑えるのが良いでしょう。
リーチ向上に効果的な長さとして、3分までを目安に制作することが挙げられていました。執筆時点ではInstagramは3分までしかアップできなかったので、例えばTikTok(10分まで投稿可能)向けの長い動画をつくるのではなく、3分までの投稿をつくるよう心がけましょう、という意味かもしれません。
リールはもちろん、フィード投稿でも音源を使えます。トレンド音源は特に拡散しやすいと話題ですが、Adam Mosseri氏は、必ずしもトレンドの音源ではなく、コンテンツに合った音源がリール全体の効果を高めると話しています。私も、トレンドに上がるK-POPは発信内容と合わないので、トレンドではないクラシック音楽をよく選んでいます。アルゴリズムはあくまで人の心理から成り立っているので、人が「雰囲気に合っている」と感じるものを選ぶことが大切です。
最低週1回の定期的な投稿が推奨されています。テーマに一貫性を持たせ、何について発信しているアカウントなのか、フォローするメリットは何かを明確にしましょう。お知らせばかりの投稿や、アカウントの発信テーマと全く関係ない投稿は、アルゴリズムの観点では避けるほうがいいでしょう。
非フォロワーだけに投稿してテストでき、好評なら通常投稿にアップグレードできる「トライアルリール」機能の実装も始まりました。実験に活用してみるのもいいでしょう。
今のアルゴリズムに効果的と言われる内容も、数ヶ月後には変わる可能性が十分にあります。だからこそ実践しながら、自分にとって何が成功なのかを模索するといいでしょう。
また、発信を続けていると、つい「自分の活動をみんなが知ってくれている」という前提で、既存のお客様向けに発信してしまいがちです。実際には、著名人でない限り自分を知っている人は圧倒的に少なく、著名人であっても、その人を知っていることと活動(ビジネス)まで理解していることは別です。だからこそ常に、「新規の方が見たらどう思うのか?」「伝えたいことが伝わるのか?」という視点で発信していくことが大切だと思います^^
よくある質問(FAQ)
Instagramのプロフィールグリッドは、どのサイズに変わりましたか?
2025年1月のアップデートで、フィード投稿が正方形(1080×1080)でも長方形(1080×1350)でも、プロフィールグリッドでは長方形の1080×1440(3:4)で表示されるようになりました。
Adam Mosseri氏が重要だと話していた指標は何ですか?
動画の平均視聴時間、リーチ数に対するいいね数、リーチ数に対するシェア数の3つです。中でも動画の平均視聴時間が特に重要だと話していました。
リールを伸ばすために気をつけることは?
他アプリのロゴ(ウォーターマーク)が入った動画を避ける、3分までを目安にする、コンテンツに合った音源を選ぶ、最低週1回テーマに一貫性のある投稿をする、トライアルリールなどで実験と改善を続ける、の5つです。
まとめ
2025年のInstagramは、プロフィールグリッドの長方形化、AIを活用した動画制作ツールの登場、そして動画の平均視聴時間を重視するアルゴリズムが大きなポイントでした。機能やアルゴリズムは変わり続けるからこそ、新規の方の目線で、テーマに一貫性のある発信を続けていきましょう。
今回はニュースを中心に、私の考察も交えてお届けしました。また知っておいていただきたい情報を見つけたら、メールマガジンの読者の皆さまにシェアします!本日もご一読いただき、ありがとうございました。
マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせた、SNSからの女性集客を専門としている。14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成(当時の歴代最年少記録)。個人・法人の500件以上のSNSアカウントを個別に指導。これまでの登壇・研修先は、ダイハツ工業・東芝テック・ロート製薬・POLA・楽天大学(楽天グループ)・東京大学・東京都中小企業振興公社・各地商工会議所など。全国で延べ15,000名以上へ講演・研修を実施している。詳しいプロフィールはこちら。