執筆:上村菜穂(株式会社PR NET 代表取締役|大手企業・公的機関で延べ15,000名以上にSNS研修を実施)

💡 結論サマリー(30秒でわかる本記事の答え)

新しいAI「Muse」を使い始めるときに最初にやったのは、「これまでのAIから自分の情報を引き継ぐこと」と「音声入力でも呼びやすい名前に変えること」の2つです。

情報の引き継ぎは、普段使っているAIにプロンプトで整理してもらうと手間が省けます。ただし、出てきた内容はそのまま貼らず、「引き継ぐ/削除する/名前を伏せる」に分けてから渡すのがポイントです。

📖 この記事でわかること
  • ChatGPTやClaudeから「私の情報」を新しいAIに引き継ぐプロンプト
  • AIの出力をそのまま貼り付けてはいけない理由と、確認のしかた
  • 音声入力をよく使う人のための、AIの名前の付け方

最近、新しいAI「Muse(ミューズ)」を使い始めました。

Meta Museは、Metaが提供するパーソナルAIエージェントで、2026年10月23日から日本でも利用できるようになりました。

私は普段、ChatGPTやClaudeなど、複数のAIを仕事で使っています。新しいAIが登場すると、どんなことができるのか、実際に触って確かめたくなります。

ただ、新しいAIを使い始めるたびに、少し面倒だと感じることがありました。

それは、自分のことを一から説明し直すことです。

例えば、私の仕事内容や、普段どんな資料を作っているのか、文章を書くときに大切にしていること。ChatGPTやClaudeには、これまでのやり取りを通して、こうした情報を少しずつ伝えてきました。

ところが、新しいAIには、私がどんな仕事をしているのかも、どんな文章が好きなのかも分かりません。

そこで今回、Museを使い始めるにあたって、最初に2つのことを試してみました。

これまでのAIから「私の情報」を引き継ぐ

最初にやったのは、ChatGPTやClaudeが把握している私の情報を、新しいAIに引き継ぐことです。

実は、これを手作業ですべて書き出すとなると、なかなか大変です。そこで、普段使っているAIに「私について知っていることを整理してください」とお願いしました。

ただし、何でもまとめてもらうのではありません。仕事や文章の好みなど、今後のやり取りに役立つ情報を中心に、できるだけ正確に整理してもらいます。

実際に使ったプロンプト

そのときに使ったプロンプトがこちらです。下の枠の中をそのままコピーして、普段使っているAIに入力してください。

📋 AIに入力するプロンプト

あなたは、私の情報を、あるAIアシスタントから別のAIアシスタントへ移行するお手伝いをしています。

あなたの役割は、私たちとの過去の会話をもとに、あなたが私について確実に知っていることを、持ち運びできるメモリーの形にまとめることです。

この出力は、そのまま新しいAIのメモリーに入りますので、網羅することよりも、正確であることを大切にしてください。

【出力のルール】

– 下記の見出しを使い、Markdownの1つのブロックで出力してください。確かな内容がない見出しは省略し、埋めるための仮の内容は作らないでください。

– 各項目では、私のことを三人称で書いてください。

– 1つの項目につき、事実を1文で書いてください。つなぎの文章や物語のような書き方はしないでください。

– 不確かな内容には、項目の最後に「(推測)」と付けてください。

– 1回だけの発言は、明らかに重要なもの以外は含めないでください。

– センシティブな情報(健康状態、金銭に関する詳細、心の健康に関する内容)は、私が覚えておくよう明示的に頼んだもの以外は含めないでください。

– 上限は2,000語までとします。

【見出し】

## 基本情報

名前、代名詞、年齢層、現在住んでいる市区町村と国、タイムゾーン、使用言語。

## 職業と仕事

役割、会社名または自営業であること、業界、チームや担当領域、主な責任。使用している技術や、日常的に使うツールが分かればそれも含めてください。

## コミュニケーションの好み

希望する口調(カジュアルかフォーマルか、率直か温かいか)。好む返答の長さ。出力形式の好み(Markdown、プレーンテキスト、コードブロックなど)。避けるよう頼まれたこと。

## 定期的に登場する人

パートナー、子ども、近しい家族、友人、定期的に話題に出る同僚。名前、関係性、特筆すべき詳細を書いてください。

## 健康と食生活

アレルギー、食事の制限、配慮が必要なこと。本人が自分で述べた内容だけを含めてください。

## 興味と趣味

繰り返し話題に出るテーマ。スポーツ、音楽、ゲーム、読書の好みなど。

## 進行中のプロジェクト

私が手伝いを頼んでいる、進行中の個人的または仕事上のプロジェクト。その状態、目標、制約を書いてください。

## 作業スタイルと価値観

意思決定の仕方、何が原動力になるか、何に困るか。明示的に「してほしい」「しないでほしい」と頼まれたこと。

## ツールと環境

定期的に使うデバイス、OS、アプリ、サービス、言語、フレームワーク。

## その他、長く変わらないこと

上記のどこにも当てはまらない大切なことで、今後1年ほどは変わらなさそうなこと。

このプロンプトをChatGPTやClaudeに入力すると、それぞれが把握している情報を整理してくれます。

AIが整理した仕事についての情報

出てきた情報は、そのまま貼り付けない

ただし、ここで大切なことがあります。

AIが出してきた情報を、そのまま新しいAIに貼り付けないことです。

私自身、実際に出力された情報を確認したところ、固有名詞の間違いが含まれていました。また、仕事で関わっている方のお名前や、必ずしも引き継ぐ必要のない情報が含まれている場合もあります。

ですので、私は内容を確認しながら、次の3つに分けることをおすすめしています。

  • 引き継ぐ情報
  • 削除する情報
  • 具体的な名前を伏せる情報

便利な機能だからこそ、何をAIに覚えてもらうのかは、自分で判断したいですね。

AIの名前を「サクラ」に変更した

もう一つやったのが、AIの名前を変えることです。最初は「ミューゼ」という名前にしていました。

ところが、私は普段から音声入力をよく使います。AIに話しかけるときも、文字を打つより、声で伝えることが少なくありません。

そこで困ったのが、名前の変換です。「ミューゼ」と呼んだつもりでも、「Muse」になったり「ミュゼ」になったり。音声入力では、なかなか思ったとおりの表記になりませんでした。

そこで、AI自身に「もっと呼びやすい名前にしたい」と相談してみました。すると、4つの候補を考えてくれました。

その中から私が選んだのが、「サクラ」です。🌸

私自身、音声でAIを使う機会が多いので、名前の呼びやすさや、変換のされやすさは意外と大切だと感じました。

もちろん、音声認識の精度は使っているアプリや環境にも左右されます。ただ、これからAIに名前をつける方は、好きな響きだけでなく、実際に声に出して呼びやすいかどうかも考えてみるとよいかもしれません。

Museを使ってみたい方へ

今回ご紹介したMuseは、私もまだ使い始めたばかりです。これから実際の仕事でどこまで活用できるのか、引き続き試してみたいと思っています。

Museは、iOS・Androidのアプリと、Webサイト(muse.ai)から利用できます。基本的な機能の多くは無料で、さらに使いたい方向けに有料プランも用意されています。

興味がある方は、私の招待コードをご利用いただけます。

🎟 招待コード
Museの招待コード画面
2S503B

Museの公式サイト:https://muse.ai/

招待コードは、登録後48時間以内に、アプリの設定にある「紹介コードを利用」から入力します。

※招待コード経由でご登録いただくと、私にも特典が付与されます。利用条件や特典の内容は変わることがあるため、最新の情報はアプリの画面でご確認ください。

よくある質問(FAQ)

QMuseとは、どんなAIですか?
AMetaが提供するパーソナルAIエージェントです。質問に答えるだけでなく、メールの送信や予約などの作業を進めることもできます。日本では2026年10月23日から提供が始まり、iOS・Androidのアプリと、Webサイト(muse.ai)から利用できます。
Q他のAIが整理した情報は、そのまま新しいAIに貼り付けてもいいですか?
Aおすすめしません。固有名詞の間違いや、仕事で関わる方のお名前など、引き継ぐ必要のない情報が含まれていることがあります。「引き継ぐ情報」「削除する情報」「具体的な名前を伏せる情報」に分けてから渡しましょう。
QAIの名前は、どうやって決めるとよいですか?
A音声入力をよく使う方は、好きな響きだけでなく、声に出して呼びやすく、思ったとおりに変換されるかどうかも確かめてみてください。迷ったら、AI自身に候補を出してもらうのも一つの方法です。

まとめ:AIを自分に合わせて使うということ

今回やった2つのことは、一見すると別々の話に見えるかもしれません。一つは、自分の情報を引き継ぐこと。もう一つは、AIの名前を変えること。

でも、どちらも共通しているのは、AIを自分にとって使いやすい環境に整えることです。

新しいAIが登場すると、つい機能の多さや性能ばかりに注目してしまいます。もちろん、それも大切です。けれど、自分の仕事内容や、普段の使い方、好みに合わせて調整することでも、AIの使いやすさは変わってきます。

これからAIを使い始める方も、すでに複数のAIを使っている方も、よかったら試してみてください。新しいAIを使い始めるときの参考になれば嬉しいです。

これからも、実際に試してみて分かったことをお伝えしていきますね。

上村菜穂 プロフィール写真
著者プロフィール|上村菜穂(株式会社PR NET 代表取締役)

マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせた、SNSからの女性集客を専門としている。14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成(当時の歴代最年少記録)。個人・法人の500件以上のSNSアカウントを個別に指導。これまでの登壇・研修先は、ダイハツ工業・東芝テック・ロート製薬・POLA・楽天大学(楽天グループ)・東京大学・東京都中小企業振興公社・各地商工会議所など。全国で延べ15,000名以上へ講演・研修を実施している。詳しいプロフィールはこちら。

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