たくさんの情報で溢れている現代の中で、

発信を目にとめてもらえることはとても有難いことですよね。

 

しかし、自分がネットを使っているときのことを思い出してみると

記憶に残らない情報がほとんどということを感じるのではないでしょうか。

 

そのため、そもそも100%記憶に残ることは難しいものの

せっかく目に留めてもらえたら

記憶にも残る文章、読み手の心に届く文章を書きたいところです。

 

そのために大切なことを考えてみました。

 

 

心が動くとは?

そもそも〝心が動く〟とはどういうことでしょうか。

 

ネットで検索をすると、

精選版 日本国語大辞典 「心動く」の解説

  1. 気持が動揺する。 思い乱れる。 感動する。
  2. 心がその方に引きつけられる。と定義されていました。

 

個人的な感想ですが、私は心が動くということはポジティブな意味で使うことが多く、

誰かが「ちょっとでも行動をしてみよう!」「自分もこういうふうに心構えをしよう」と思って過ごし、

日常がちょっとでもいい方向に変わることだと思っていました。

 

もちろん時に感動で涙をすることも素晴らしいことですよね。

 

 

例えば最近の日常で起こったことで、

1ヶ月ほど前から楽しみにしていたカフェに訪れた時のこと。

 

そのカフェで絶対に食べたいパフェがあって注文をすると

その日に限って品切れで売り切れてしまったそうなのです。

 

さらに、ドリンクに関しても私がオーダーしたモカラテが売り切れ。

 

お店の方曰く、

「大変申し訳ございません。

ほかの商品はあるのですが、パフェとモカラテだけが売り切れてしまっておりまして・・」

とのことでした。

 

 

ほかのメニューも素敵だったのですが、

1ヶ月も前から楽しみにしていたこともあり残念に思っていると

一緒に訪れた方が私に

 

「すごいね、菜穂ちゃん!

人気のメニューを見抜く力があるから、人気のものを選んだんだね!

こっちのアフタヌーンティーも美味しそうだよ。」

 

とすかさず声をかけてくれたのです。

 

 

 

マーケティングやPRに関するお仕事をしている以上、

〝人気のものを見抜く力〟と褒めていただけることはこの上ない喜びです。

 

すっかり気分を良くした私は、美味しくアフタヌーンティーをいただきました。

 

 

お目当てのパフェ(しかも1ヶ月前から楽しみにしていたパフェ)が食べられなかった事実は変わらないのですが、物事の解釈次第でネガティブな出来事でもポジティブな気持ちになります。

 

 

つまり

お目当てのパフェが食べられない:ネガティブ

          ↓

「人気のメニューを見抜く力がある」と褒めてもらった:ポジティブ

に心が動きました。

 

 

心が動く言葉が「人気のメニューを見抜く力があるんだね!」という言葉でした。

 

この一行であれば言葉ですが、

文章にしたものが今回のテーマになる心が動く文章というわけですね。

 

 

 

そうなるとどうでしょう?

 

ここまで読んでくださったみなさんには、

ぜひご実感をしていただきたいのですが

〝心が動く瞬間〟は、日常に隠れていないでしょうか。

 

涙するほどの感動は少ないかもしれないのですが、

(感動で涙をすることが多い方がいたら、それはそれは素晴らしいことです!)

ささやかな一言で、心が動くのです。

 

 

 

 

読み手の心が動く文章を書くために大切なこと

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ではどうしたら読み手の心に届く文章が書けるのでしょうか。

 

それは

・いつ、どこで、誰が、何を、どのように。の5W1Hがわかりやすい

・具体例や実体験が書かれている

ものだと思います。

 

 

よくお聞きする言葉で

「長文だと読まれないと思いました。」

と文章を短くまとめる方が多いです。

 

 

ビジネスの場で誰かにプレゼンテーションをしたり

相手が何百も目にとめなきゃいけないものの中の一つの場合は

端的にすることは重要でしょう。

 

 

しかし、SNSの発信では短くすればするほど

よほどキャッチコピーが上手くない限り個性がなくなり、

どこにでもある情報になってしまい

結局、誰の記憶にも残らない記事になってしまいます。

 

これはとてももったいないことですよね。

 

 

 

だからこそ

いつ、どこで、誰が、何を、どのように。の5W1Hを意識しながら

具体例や実体験をお伝えしましょう。

 

 

また、具体例や実体験を伝えるときのポイントとして

悲壮感で終わらない文章に仕上げることです。

 

 

 

「私は文章が好きなのですが、なぜか集客ができません」

という方で何度かお見かけをするのが

・読者が置いてきぼりのまま、悲しんでいたり苦しんでいたりする文章

・辛い状況のまま話が終わり、「もしかして今も病んでいる…?」と心配をしてしまうような文章

であるケースが何度もありました。

 

 

 

前者の置いてきぼりの例ですが

 

「私は大学時代に、陸上競技部の短距離に所属をしていたのですが、

いつもいつも必ずビリでした。

 

どんなに頑張っても、みんなに追いつくことができず

練習をしても追いつくことができず、とても辛かったです。」

 

と書いても全く心に響かないですよね。

 

 

 

 

しかしこれを書き直して、

「私は大学時代に、陸上競技部の短距離に所属しました。

 

実は中学・高校と長距離を走っていたのですが、

当時の陸上部では長距離に女子が入部できませんでした。

 

そこでサークルを勧められるものの、

1日14時間ほど勉強をしていたにも関わらず大学受験にはボロボロに落ち、

滑り止めにも止まらなかったので、

当日の私は体育会に所属をし、厳しい環境下で過ごすことが

就職活動に有利になる!と思い込んでいたのです。

 

 

 

しかし少し考えてみれば当たり前なのですが・・。

 

弓道部やラクロス部だったら初心者もいらっしゃいますが、

陸上競技部に短距離の初心者で入る人は

もともと短距離に自信がある人か、よほどの変わり者でもない限りいません。

 

 

みんな経験者であることはもちろん、

県大会は常連、関東大会出場している人も

中にはインターハイに出場している人もいるので

経験者の中でも人に言える成績を出している人なのです。

 

 

そんな中で短距離初心者で入ること、

ましてや短距離へ自信がないのに入ることは

どんなに無謀な挑戦なのでしょう。

 

 

走るたびに恥であるほどダントツでビリだったので、逃げたいと何度も思いましたが、

勉強も失敗し、スポーツも失敗したまま逃げたら

一生何をやってもダメなんじゃないかと思い、続けることにしました。

 

 

覚悟をしてから、もともと週5日の部活に

さらに日曜日はコーチのいるスポーツジムへ通い、

週6日の練習にしました。

 

また、朝4:30に起きて筋トレをして、柔軟をして

ジョギングを25-30分ほどしてから学校へ行きました。

 

(ちなみに工学部だったので、学業もそこそこハードだったのです)

 

そんな甲斐もあり、大学4年次には

ビリを脱出し、タイムも100m12秒台で走り…

 

 

と言いたいところなのですが、

やっぱり私は成果を出すことができず、結局ビリのまま卒業しました。

 

 

 

 

何回後輩が入っても常にビリで恥じらいだらけの大学生活は、

辛かったし、何度も逃げたかったし、自信なんて全くもてませんでした。

 

しかし挑戦しなきゃよかったのかというと、

答えはNoで入部して本当によかったです。

 

 

もう一度同じ生活はしたくありませんが、

でも、あのときの自分があったからこそ、ビジネスで辛い時に

 

「学生時代の体と心、どちらも辛かった経験をしたよね。

でも今辛いのは気持ちだけでしょ?

体は辛くないし、何より私は人一倍体力があるから大丈夫!!」

 

と気持ちを切り替えることができます。

 

 

この言葉で何度、自分で自分を救ってきたことか。

それができるのは、学生時代の辛い経験があったからこそなのです。

 

 

結果が全ての世界で結果が出せなかったことは、自分の至らなさが大きいです。

今振り返っても、反省点はいくつもあります。

 

できなかったことや反省点に目を向けながらも、

上手くいかなかった経験を通して得たことに目を向けることも

同じくらい大切でしょう。

 

 

だからこそ、この文章を読んでくださった方には

「辛い」「悔しい」と思うほど頑張ったことで

もし成果が出せていなくても、そこで得た価値観は何なのか?

 

今の自分とどのように繋がっているのかを考えるきっかけになったら嬉しいです。

 

 

——

 

 

後述した文章の方が長いですが、

読んでくださった方もいるのではないでしょうか。

 

また、どちらの方が記憶に残るのか。

答えは明らかですよね。

 

前述した文章は短いので、すぐに読めますが

読んでくださった方へのメリットが皆無です。

 

 

しかし後述した文章は、

辛かったり苦しい経験が、今の自分とどのように繋がるのか?を

考えるきっかけにしてほしいという気持ちで書いています。

 

成果は大切ですが、成果だけではない

プロセスで得たことに目を向けられた方もいるのではないでしょうか。

 

 

 

 

だからこそ、ここまで読んでくださった皆さんが文章を書くときは、

・いつ、どこで、誰が、何を、どのように。の5W1Hがわかりやすい

・具体例や実体験が書かれている

も大切にしてほしいと思います。

 

 

〝物事の思考が深い人〟になるための方法とは?

冒頭で、人の心が動く文章を書ける人は

〝物事の思考が深い人〟

とお伝えさせていただきました。

 

文章が苦手な人もぜひご一緒にこのテーマについて考えていきましょう。

 

 

〝物事の思考が深い人〟になるために、行き着いた方法は2つです。

 

1、自分と向き合う時間を作って熟考する習慣を作る

2、思考力が深い人とたくさん会話をする

 

 

 

 

 

前者に関しては、

なんとなく〝ながら〟で考える時間とは別に

ペンを用意してノートに書き込む時間のことです。

 

ポイントは

「なぜ?」「どのように?」「具体的には?」「つまり?」

を繰り返して深掘りをしていきます。

 

 

 

〈例〉

「新規の集客をするためにはSNSを活用するべき!」

を伝えたい。

 

↓    なぜ?

 

・ビジネスは既存の方はもちろん大切だけれど、どうしても流入してしまうから、新しいお客様と繋がれる努力が必要

 

 

↓    新規の方と繋がるための努力がなぜSNSなの?

 

・まずどの媒体でも共通して言えることが、

商品やサービスの質は購入しないとわからないけれど

「想い」や「人柄」を伝えることができる。

 

↓    それならHPでもいいと思うが、なぜSNSなの?

 

まだまだHP検索も捨て難いのは事実で、企業さんのお問い合わせは8割ほどHP。

しかしHPの検索上位になることはかなり難易度が高いので、知識と経験と文章力と継続力がないとできない。

その点、SNSは運用がしやすく

特に20~40代までへのアプローチはSNSが今の時代に一番合っている。

 

↓  SNSの魅力を列挙すると具体的にどのようなことがある?

 

SNSは

出会いの質が高い。 興味や関心のある人と繋がることができる。

無関心の人と繋がらなくて世界だからこそ、自分の想い・強みを発信すればするほど、素晴らしい出会いができる。

 

・アウトプットをする習慣があることによって、インプットの質も上がる

 

表現力や伝える力の向上に繋がる

 

・自分のファンを作ることによって、応援したい人の力にもなれる

 

・HPよりも気軽に無料でできる。

 

・お客さんになってくれそうな人が大勢いる(発信をせず、見ているだけの人が9割りという説もあり) = マーケットがある

 

・一言でSNSと言っても、

リアルな信頼関係が生きるfacebook、

拡散力が抜群なTwitter、

写真でも文章でも伝えることができ世界観の表現に優れたInstagram、

映像でより情報量を濃く伝えられるYouTube、

音声のみで新たなコミュにテーションを取れて、コラボレーションがどんどん生まれているclubhouse など

多種多様にあるので自分に合うものを使うことができる

 

↓  つまりSNSとはどのような魅力がある?

 

思考力や表現力を高めることが出来ながら、実行すればするほど、

時間も空間も超えて上質な出会いに繋がるもの。

 

実生活で共通の知り合いがいたり、コミュニティが同じなど、

接点がなくても価値観の合う人はたくさんいる。そんな人たちと繋がれるのがSNS。

 

本当にいい商品、サービスなら少しでも多くの人に知ってもらうために、SNSを活用するべき。

 

 

 

 

—-

 

 

 

というように展開できました。

 

 

このように自分が伝えたいこと

(私の場合は「新規の集客をするためにはSNSを活用するべき!」)に

「なぜ?」「どのように?」「具体的には?」「つまり?」

を繰り返していきましょう。

 

 

それを伝えていく練習を重ねることによって、

物事の思考が深い人に近づいていきます。

 

 

「やってみたけど難しいな」と思うときは、

2、思考力が深い人とたくさん会話をする が解決策です。

 

自分が思いもしない角度で話を広げてくれます。

 

 

また、私はこれまで

400人以上の学生さんの就職活動相談を個別でのったり

100人以上のインタビューをして記事にしたりした経験があり、

 

コーチングの資格はありませんが、話を深掘りして本質を見抜くことが得意です!

お悩み事があれば、お気軽に個別コンサルティングへお申し込みください^^

 

 

おまけ:わかりにくい文章は「こそあど言葉」を不適切に使っている

上記の2つのポイントを理解した上で

文章のテクニックも理解しておきましょう。

 

文章のテクニックは色々ありますが、例えば

 

・こそあど言葉は使う量に注意

→「これ」「それ」「あれ」「どれ」、

「この」「その」「あの」「どの」などの言葉を『こそあど言葉』と言います。

 

 

「ホテルニューオータニ横浜では、

綺麗な景色を楽しみながらビュッフェを楽しむことができます。

 

夜はヤリイカのマリネ、彩りスティックサラダ、

紫キャベツのマリネ。

 

メインはカニとエビのJシリアルドリアを注文しました。

 

デザートには豆乳プリン、プディング、

りんごのシブーストにシフォンケーキも。

 

これがとても美味しかったのです。」

 

上記のような文章では、「これ」が

何を指しているのかわからない文章の代表例ですが

このような文章をよくお見かけします。

 

読み返すときに指示後が何を指しているのか読み手の人もわかるか

注意をして読み返してしましょう。

 

 

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では本日もありがとうございました!

 

 

上村菜穂 プロフィール

女性集客講師

〝広告費をコストカットして理想のお客様が集まるSNSづくり〟をコンセプトに
自身の開催イベントでは女性を延べ1,000名以上集客してきた。

そのノウハウを法人・コミュニティ向けに東京・大阪・福岡をはじめとした全国で
延べ2,000名以上に向けて講演活動をするほか、
女性起業家向けの集客・PRコンサルティングを主軸に事業を行っている。

Google、Yahoo、いずれもの検索エンジンの『女性集客 インスタ』にて1位を独占。


ライターとして、20代女性向けの集客やPRを強みに、2015年に学生から個人事業主として独立。
14歳でメールマガジン20,000人・恋愛部門1位を取得。

女性が自分らしいことを仕事にして、豊かなライフスタイルを送れる社会をつくるべく、
集客・PRの再現性あるノウハウを構築中。

■主なメディア・法人実績 (敬称略)

・研修講師
「楽天大学」(株式会社楽天)
「ロートビューティーマイスターへSNS集客&プロモーション研修」(ロート製薬株式会社)
「お客様から愛されるSNSのお作法
〜集客UPにつなげるプレミアムレッスン〜」(秋田県信用保証協会 創業支援チーム 女性創業支援 チームポラリス)
半年間のサロンオーナー様向けアカデミー研修講師(株式会社UTP)
女子大生向けの人生設計を講演(株式会社サイバーエージェント)(株式会社マイナビ)など。

・ライター
「by.S」(株式会社サイバーエージェント)、「起業サプリジャーナル」(株式会社ネオキャリア)、「GOLMAGA」の女性向け企画・ゴルフ美人インタビューの企画、インタビュアー(東急電鉄)、福島 震災復興取材(近畿日本ツーリスト)、「家事大学」(株式会社ベアーズ)など。

・その他
秋田魁新報社(2019/10/26、2019/10/30)掲載
「おはよう日本 まちかど情報室」(NHK)
2016年五月祭にて「教育のできない人は起業を諦めなさい」(東京大学)
会員数34万人の日本最大級Webメディア『Schoo』に出演など。

 

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