もう1年以上前に東京都でChatGPTに関する講演を行い
1,000名以上の方にご参加いただいたのですが
今回は久しぶりにAIについてお伝えします。

そこからAIの進化があまりにも早く、
半年前の情報どころか、場合によっては3か月前の情報でも
正解が変わっているなんてことも決して珍しくありません。

なのでこの執筆時のあくまで2024年末ですが、
私が愛用しているAIについてお伝えしていきます。

日本発のAI検索サービス:Felo(フェロ)

2019年に創業した日本のAIスタートアップ企業である
Sparticle株式会社が開発したAI検索エンジン
「日本語で世界の真の姿を探求しよう」ということで、
日本語だから・・ではなく、機能が素晴らしいです!

昨年は
ChatGPTは検索ではなく文章生成で使うことがおすすめです
と言っていたことが懐かしいほど検索に活用できるAIが登場しました。

私はつい先日まで、検索でGenspark(ジェンスパーク)を使っていましたが、
人によってはPerplexity(パープレキシティ)を使っているor使っていたと思います。

しかしFeloは多言語対応だけではなく
・SNS検索
・パワーポイントスライド生成
もでき、ほかの検索型AIではできなかったことができるので驚きです。

また、情報を取得するのも全ネットワーク検索をしているにも関わらずスピードも早く、
引用源の記事のURLも入れてくれているので、
さらに深く知りたい内容は記事に飛び、すぐにチェックができるのもポイントが高いです。

Feloの大きな魅力はFelo Pro(有料版)の機能です。
・フォーカス機能
・Pro Search
があります。

Feloの「フォーカス機能」

通常のWeb検索に加えて、SNS検索、学術論文、特定のドキュメント等に検索範囲を絞り込むことができ、目的に合わせて検索結果をより精密に絞り込むことができます。

つまり、ユーザーは必要な情報をより効率的に見つけやすくなる画期的な機能なのです!

FeloのPro Search

Pro Searchとは高度な検索機能です。
ユーザーがより深く、精度の高い検索結果を得るための機能です。
特定の情報を迅速に見つけるために、検索アルゴリズムが強化されています。
Felo Pro(有料版)では、Pro Searchを1日300回活用できます。
無料プランでは1日5回使用が可能です。

図解を作れるAIサービス:Napkin AI(ナプキンエーアイ)

Napkin AIは、テキストから瞬時に図解やグラフを生成できるAIツールです。

講師業をしていると、「ここを図解したらわかりやすくなるのにな」と思うことが毎回のようにありますし、ブログの記事を書く上でも文章だけより一枚イラストを入れることでグッとわかりやすくなります。

Napkin AIの大きな魅力は、
・多様な図解形式
・テキストからの自動生成
・生成された図解を編集可能
・商用利用は可能(単独でのアイコンやイラストの販売は禁止)
です。

2024年9月から日本語への対応も始まり、画面も見やすく、直感的でも使えるデザインなので、初心者でもすぐに使うことができます。

多様な図解形成という点では、前回のメールマガジンの内容で『なぜリスト作りが重要なのか?』というところにおいて同じテキストですが以下のように異なる図解を作ってくれました。

気になる料金ですが、現在はベータ版なので本来の有料プラン(プロフェッショナルプラン)が無料で使えます。
しかしとても性能がいいので、今後は有料になると思いますので、今のうちに慣れて使っておくことがおすすめです!

有料プランは
・無制限のNapkin(ダッシュボード)作成
・無制限のビジュアル生成
・無制限の共同編集者
・12種類のカラーチェンジ:無料は3種類
・優先メールサポート
が提供されます。

プレゼンテーションで人に伝えるためにテンプレートを探したり、
自分で図形を組み合わせて作っている時間がかなりあったので、
大幅に時間の削減ができる重宝したいツールだと感じました。

かなりお気に入りのツールですが、あえて気になるところを考えるとしたら
・今後、月間いくらかかるのか?
ということに加え
・使えるフォントが増えてほしい
・全てサイズを揃える変更ができたら嬉しい
という点です。

サイズに関しては正方形で出せるものもありますが、
デザインによっては長方形だったり、
長方形と言ってもデザインによって縦横比がバラバラになります。

私の編集スキルの問題のような気もしていますが、
この辺も上手く統一できるとさらに綺麗に使えると思いました。

とは言え、かなり大満足に使えます!

 

マインドマップを一瞬で作れるAIサービス:Mapify(マッピファイ)

最後にご紹介したいのがMapifyです。

Mapifyは、
・テキスト
・PDF
・YouTube動画
・ウェブサイト
など、さまざまな形式の情報をマインドマップに変換できます。

これにより、複雑な情報を簡単に整理できます。

私はよく歩きながらYouTubeで情報収集をするのですが、画面を見ていないとなんとなくいいことを聞いても、記憶が曖昧でもう一度全体像や前後の流れを知りたいなと思うことがよくありました。

ほかのAIツールで要約を試しても、イントロダクションの要約で本題は出ず、上手くいかないこともしばしば。

そんな中で誕生を聞きつけたのがMapifyです!
しかも海外論文のPDFや、英語のYouTube動画をアップロードしても、
日本語のマインドマップに変換してくれるというのが、英語ができない私にとっては魅力しかありません。

例えば『Head of Instagram – How To Win on IG in 2024』を見てみましょう。
こちらはInstagram社CEOのAdam Mosseri氏が話しているのですが、
英語ができない私は字幕でも内容の方向性は分かっても
細かいところまでは理解できず、ましてや人に話すことには抵抗があります。

しかしMapifyを使うと・・

と表示され、Instagramで現在大切にしているアルゴリズムや収益について理解することができました。
注意事項として、YouTube LIVEなど、URLに「live」と入っている動画は使えません。

気になるお値段ですが、有料プランは(2024年10月現在)
・Basic    月額購入 1,599円、年間契約 959円/月
・Pro     月額購入 3,199円、年間契約 1,919円/月
・Unlimited  月額購入 4,799円、年間契約 2,879円/月

ですが・・・
最後にMapifyから嬉しいキャンペーンのお知らせです^^

新規登録をしていただくと無料登録してくださった方と私に、
それぞれに10クレジットをプレゼントしていただけます。

何分の動画で1クレジットという明確な定義は公表されていませんが、
情報収集の質を上げてくれるので、ぜひ以下より無料登録をしてプレゼントをゲットしてみてください

https://mapify.so/?ref=risachiai-j6bn7o

 

生成AIがもたらす2つの大きな変化

データ分析を全員が当たり前にする社会に

生成AIの進化により、誰もが高度なデータ分析を手軽に行えるようになります。
例えば、これまで専門家でなければ難しかった論文を生成AIによってわかりやすく解釈をすることが可能ですし、
30MB規模の大量データも、AIを使えば瞬時に分析が可能です。

例えば
①顧客データの分析
「今月はどんな属性のお客様が多かったのかな?」
これまでは表計算ソフトと格闘しながら、何時間もかけて分析していた作業が、
生成AIに「今月の顧客データを分析して、傾向を教えて」と話しかけるだけで完了。
しかも、思いもよらない発見が得られることも!

②SNSの投稿分析
「どの投稿が一番反応よかったんだろう?」
過去の投稿データをAIに渡すだけで、時間帯別・曜日別の傾向や、
どんな言葉が反応を集めたのかまで、詳しく教えてくれます。

③売上データのパターン発見
「去年と今年で、売れ方に変化はあるのかな?」
エクセルの関数を覚えていない人でも使えるようになっています。
AIに「季節性や曜日による変動を分析して」と伝えるだけで、専門家レベルの分析結果が得られます。

モバイルでの意思決定が当たり前に

スマートフォン1つで、外出先でもリアルタイムにデータを分析し、戦略的な判断を下せるようになります。
お客様との商談中に、その場でデータに基づいた提案ができる。
知識をまとめることから、ポイントを押さえた資料作りまでできるので、

Before:
「資料作りは前日に終わらせないと…」
「この数字、どう説明しよう…」

After:
「この業界のトレンドを分析して」
「◯◯社の課題に効果的な事例を教えて」
と、AIに打ち込むだけで素早いアウトプットが得られるのです。
しかもこれが移動時間にスマートフォン一つでできるなんて、革命ですよね。

(私は資料は「絶対にパソコンではないと作れない!」とこれまで頑なに思ってきたので、そういう意味でも驚きます。)

生成AIにビジネスをする私たちに求められる新しい価値とは

ここで大切なのは、AIが進化すればするほど、逆説的に「人間にしかできない価値」が大切になることです。
私は美食巡りや、芸術鑑賞が好きなのですが、
こういう心地よい体験から自分の感性を磨くのは、より一層尊い時間になると感じました。

私が特に注目しているのは、以下の3つの価値です。

 

深い戦略的思考

AIはデータ分析や基本的なコンテンツ作成を担ってくれます。
しかし「なぜ」その施策が必要なのか、「どのように」ブランドの価値と結びつくのか。
この本質的な部分は、依然として人間の領域です。

人間らしさの価値向上

SNSでますます重要になってくるのが「信頼性」です。
お客様やブランドの「声」や「個性」を引き出すためにできることをする。
AIツールを使いながらも人間味のある発信を設計する。この能力が、大きな差別化要因となっていくでしょう。

実践知の重要性

データやAIの分析では見えない「現場の機微」。
予期せぬトラブルへの対応力や、危機をチャンスに変えた経験値。
こういった実践知こそが、これからのマーケターに求められる重要な資産となります。

先日、ThreadsかX(旧Twitter)を流し読みしているときに、
「生成AIが人間になったら何をしたいか聞いてみた」
という旨の投稿を拝見しました。

そこには、たくさんの情報が書かれていたのですが
最後に一言、衝撃的な言葉を目にしました。(そしてその衝撃で、ほかの内容を忘れました。)

そんなインパクトのある生成AIが人間になったらしたいことが
〝涙を流すこと〟と書かれていたのです。

感動して流す涙、喜びで流す涙以外にも、
私たちの人生には悔しくて流す涙、悲しくて流す涙があります。

でもそんな悔し涙、悲しい涙されも、人間だからこそできるもので、
もっというと涙が出るほどの経験こそ深いものなのだとハッとしたのです。

私は速く走れなくて何度も涙しました。
まるで小学生の男の子のような悩みですが、大学で体育会の陸上部に入り、
仲間の中でいつもダントツでビリだったからです。

でも女性の平均タイムよりだいぶ速かったですし、
当時は男性の平均タイムだって超えていました。

そんな私ですが、英語力は顕著に低く、日本語しか話すことができません。
もはや現在の私は中学生より怪しい英語力ですが
そんな私でも30年以上、英語が話せなくて涙を流したことはないのです。

平均と比べると明らかに問題なのは、足の速さではなく英語力ですが
平均と比べて上になるように努力をした足の速さで何度も何度も涙しました。

だからこそ、これからは生成AIが優秀な知能があるので、
人間である私たちは自分が決めたことへ努力をすること。

失敗をしても、それさえも挑戦した人しか味わえない糧なのだと客観的に捉え
(その時は見方を変えるのも辛いですが)
経験を味方にしていける人が生成AI時代に生き残るのではないかと思うのです。

 

【ビジネスシーンでの生成AI】実践的なAI活用術

では具体的に、AIとどのように協働していけばよいのでしょうか。
私が実践している方法をご紹介します:

AIを「アシスタント」として活用する

AIには得意分野があります。データ分析、基本的な文章作成、画像生成など。これらの作業は積極的にAIに任せましょう。ただし、最終的な判断は必ず人間が行います。
ところで、データ分析ですが、つい最近、Instagramがリールの最初の3秒以上の再生率を見れるようになりました。この数値に関する分析や次の目標など、生成AIに意見を聞きます。

 

プロンプトをメモ帳に入力する【ビジネスで使える厳選プロンプト4選】

特によく使う前提条件や、聞きたい内容のプロンプトをMacbookとi Phoneのメモ帳に入力しています。

具体的には最近有名なパワハラプロンプトと呼ばれている
・この出力を60点とします。100点の出力にするために足りないものを列挙した上で、100点の出力はどのようなものか出力してください。
はもちろん、それ以外にも

・ステップバイステップで考えてください。
・なるべくたくさんの観点で考えてください。
・マッキンゼーの問題解決方法「空雨傘」で考えてください。
などを入れています。

 

生成AIが当たり前の社会の5年後を見据えた準備

5年後、確かにビジネス環境は大きく変化しているでしょう。しかし、それは決して脅威ではありません。
むしろ、AIという強力なパートナーを得ることで、私たちは「より人間らしい価値」の創造に注力できるようになります。

最後に一つ、お伝えしたいことがあります。
技術は進化しても、ビジネスの本質は変わりません。それは
・人と人とのつながりを大切にすること
・感情を意識すること
です。

この軸さえぶらさずに、生成AIを使っていけば、これからの新しい時代がますます楽しくなりそうです!

みなさんも、AI時代を恐れるのではなく、新しい可能性として捉えてみませんか?

業務効率のヒントになれば嬉しいです^^では本日もご一読をありがとうございました!

 

上村菜穂 プロフィール

上村菜穂.jpg

株式会社PR NET 代表取締役

マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせたSNSからの女性集客を専門としている。
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を保持。
2021年に株式会社PR NETを創設。
個人、法人の500以上のSNSを個別で指導。登壇は(公財)東京都中小企業振興公社、東京大学、楽天、ロート製薬、ダイハツ工業、東芝テック、POLA、サイバーエージェント、商工会議所、新潟のミスユニバース・ファイナリスト(敬称略)など、全国で延べ12,800名の方へ行っている。

経歴
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を樹立。
大学4年次に新宿にて月間2,000名以上が来場するフリースペース『賢者屋』を創業メンバーとして立ち上げ、初代副代表を務める。同施設内で女子大生を対象に将来を考える企画『なでしこ大学』を運営。

2015年、建築系の大学院を中退し、個人事業主のライターとして独立。
日刊ゲンダイの『コクハク』、東急グループ『ゴルマガ』、株式会社ネオキャリア『起業サプリジャーナル』、株式会社サイバーエージェントの月間500万PVを誇る『by.S』で執筆。

2017年、女性起業家向けにSNS集客セミナーやInstagram集客セミナーを行い、個人のHPとSNSで集客講師の活動を開始。SNSやマーケティングの専門用語をわかりやすく伝え、具体的な実践方法が好評を集め、全国の大手・中小企業、商工会議所・商工会・青年部、ミスユニバースでも講演を行う。

2021年、株式会社PR NETを創設し、代表取締役に就任。
主に『研修・講演事業』『個別コンサルティング』『SNSの運用代行』を行う。
研修・講演事業では延べ12,800名以上、個別の指導は個人・法人で累計500アカウント以上。運用代行では0から立ち上げたTikTokアカウントがフォロー、いいね周り、広告なしの運用で、2年間でフォロワー数6万人を達成。
近年はSNS×AI×Webマーケティングで中小企業の支援をしている。

◆研修実績(敬称略)
ダイハツ工業株式会社/楽天株式会社/東芝テック株式会社/株式会社ロート製薬/株式会社キャリアカレッジジャパン/株式会社UTP/株式会社オモロー

◆講演実績(敬称略)
(公財)東京都中小企業振興公社/東京大学/株式会社ポーラ/株式会社サイバーエージェント/株式会社マイナビ/ベストオブミス新潟/株式会社Schoo/株式会社エディターキャンプ/東京商工会議所/草津商工会議所/久喜市商工会/石岡商工会議所 青年部(石岡YEG)/秋田県信用保証協会/リバーサイド千秋/NU茶屋町/港南台バーズ/紙屋町シャレオなど

■仕事で訪れた都道府県 (47分の14)
・秋田・新潟・東京・神奈川・愛知・大阪・滋賀・広島・福岡⁡・長野・埼玉・千葉・群馬・茨城

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