執筆:上村菜穂(株式会社PR NET 代表取締役|大手企業・公的機関で延べ15,000名以上にSNS研修を実施)
※この記事は2020年8月(個人事業主6年目)に書いたものを、読みやすく整えています。機材や相場は当時の情報です。
個人事業主がお金をかけるべきなのは、「ビジネスの勉強」と、信頼をつくる4つのアイテムです。
その4つとは、ホームページ・名刺・契約書・高機能なパソコンとスマートフォン。どれも「初めて会う人へのおもてなし」や「お客様とのいい関係づくり」、「仕事の質」につながる、本気で投資してよかったと思えるものです。
- 個人事業主がお金をかけるべき4つのアイテム
- ホームページが「持たない」と「持てない」で大きく違う理由
- 仕事につながる名刺に共通する4つのポイント
- 契約書を弁護士に依頼したほうがいい理由
何に投資して、何が無駄になってしまうのか…。これは、いつまでも永遠の課題ですよね。私自身も昨年、「自己投資と思って払ってしまったけれど、もっと考えればよかったな」と反省しているものがあり、その前の年も、あの自己投資はうまく活用できなかったなぁ…と、思い当たる節が色々あります。
だからこそ今回は、「これはお金をかけて、ときにはプロにお願いして、いいものにしてよかった!」と本気で思っているものをご紹介します^^
私は大学院を中退して、個人事業主(ライター、インタビュアー)として独立し、現在6年目です。無名でビジネスを展開していくうえで、一番投資してよかったのは「ビジネスの勉強」で、スキルと比例してマーケティング力やPR力を上げたこと。今回は、その前提があるうえで他に必要なものを考えてみました。結論は、次の4つです。
- ホームページ
- 名刺
- 契約書
- 高機能なパソコンとスマートフォン
初めて知ってくださった方に魅力と価値を伝えるホームページ
「ホームページを持っていません」という声をお聞きすることも少なくありませんが、ビジネスでは必須だと考えています。
もちろん、実力や人柄の信頼が十分にたまっていて、周りの人から仕事を紹介・発注してもらえている人なら、持たないのも一つの選択肢かもしれません。けれど、「持たない」と「持てない」は大きく異なり、「持てない」ことが見透かされてしまうと、信頼度が一気に落ちてしまいます。
例えるなら、社会人の女性がメイクをして人と関わることがマナーであるのと同じです。メイクの先生方と関わる機会も多いのですが、メイクが上手いということは、相手への心遣いができるということだと感じます。元の顔立ちに関係なく、自分の顔に真剣に向き合い、魅力を引き出す。眉毛もリップも1cmはみ出したら大変なことになる、数mmの世界です。そんな細やかなところまで丁寧に扱い、相手が「素敵だな」と思える女性になることは、一つのおもてなしだと思うのです。
同じように、ホームページも人に見られるために存在します。見た人に「素敵だな」「わかりやすいな」「一度お話を聞いてみたいな」とプラスの感情を抱いてもらえるのは、立派なおもてなしです。
反対に、「これは何十年前に作られたのだろう…」と思うような古さ、読みづらさ、デザインのイマイチさは、見ている人を残念な気持ちにしてしまいます。何より、準備をしていないのは土俵にも立っていないということ。「初めて訪れてくださったお客様に伝えよう!」というおもてなし、もしくは覚悟が欠けていると捉えられてしまうのです。
だからこそ、「持たなくても十分にお仕事がいただけている」という立場でなければ、初めて訪れてくださる方のためにも、回りまわって自分のためにも、ホームページはいいものを準備するべきだと考えています。
当時、それなりのホームページを外注する場合の相場は30万円〜でした(個人でビジネスをしている方から聞いた制作費の最高額は180万円でした…)。
依頼するときに一つ言えるのは、「検索で上位に上がる対策をしますよ」という言葉に惑わされないでほしいということです。ホームページは、良質なブログ記事が集まって検索で上位に表示されるようになるもの。箱だけ磨いても、自動で上がることはありません。依頼先は、信頼できる人の紹介で選ぶのがおすすめです。
仕事ができる人がいい洋服やいいスーツを買うように、ある程度の個人事業主なら、いいホームページは持っておきたいアイテムです。
仕事につながる名刺
これもお金をかけないとありがちなのですが、名刺への投資は必須です!特に交流会など人が集まる場に出向く方は、デザイナーさんでもない限り、手作りは絶対に避けましょう。名刺はホームページと違って、外注して印刷代込みで高くても数万円。うまくいけば、200枚で1万円以内でも作れます。
実は私も以前は、自分でデザインして印刷していました。書きたいことも書ききれず、予算をかけられていない感が満載で、今思うととても恥ずかしいです…。途中で「さすがにこれは良くない!」と気づいてプロにお願いしたのですが、最初はデザイン性だけを重視して依頼しました。とても素敵に作っていただいたものの、思ったより仕事につながらなかったのです。
そこで、これまでにいただいた名刺を見返して、自分が話しかけたくなる名刺を探しました。すると、次の共通点があったのです。
- 実績が書いてある
- (できれば)顔写真がついている
- 紙質がいい
- オフィスの住所が書いてある
この4つを踏まえた名刺に作り直すと、「実績を書く」はとんでもない効果でした。
自己紹介で実績を伝えるべきだとわかっていても、会話の時間を気にしたり、相手の話を聞くことを大切にしたりして、過去の実績まで語れないことはありませんか?なんだか自慢じみていて気が引ける、ということも。でも名刺に書いてあれば、相手のほうから「14歳でメールマガジン2万人なんてすごいですね!」「ロート製薬や楽天でも講師をされたのですか!」と話しかけてくれるのです^^
セミナーの自己紹介ならまだしも、1対1のフランクな自己紹介で「14歳でメールマガジン2万人の購読者を集めた上村です。最近はロート製薬さんや楽天さんでも講師を務めました」とは言いにくいですよね…。でも、名刺に書いてあれば自然にアピールできます!名刺に実績が書いてある方とは、私も次の話題にしやすくて助かります。
ちなみに口頭なら、実績よりもコンセプトを言うほうが好印象だと感じています。私なら「広告費をコストカットして、集客ができるSNSづくりを指導している上村です」。これなら傲慢な感じが少なく、「どうやってコストカットしているんですか?」「SNSは具体的に何が一番得意なのですか?」と話を広げやすいのではないでしょうか。
弁護士の先生に依頼して作る契約書
3年ほど前は私も契約書を一切作っていなかったので、過去の自分への戒めも込めてお伝えします。
以前、大阪の大手法律事務所の弁護士の先生に、契約書のセミナーをしていただきました。そのときの「契約書は自分のことも相手のことも守るものだからね」という言葉が、今でも鮮明に残っています。
ビジネスでも、ビジネス以外のコミュニケーションでも、勘違いがあったときに少し複雑な気持ちになってしまいませんか?お互い嫌な思いをさせるつもりなんて一切なかったのに、「そういうことだったの?」と。お金が絡むビジネスなら、なおさら責任問題にもなりかねません。そういうときに、あらかじめ「こうですよ」としっかり残せるのが契約書です。
ネット上にもひな形はたくさんありますが、契約書の読み込みに自信がある方以外は、弁護士の先生に依頼したほうがいいと思います。自分が契約書を「勘違いしていた」なんて、笑い話にできないかもしれませんので…。一度作っていただければその後も使えるので、大切なお客様といい関係を築くうえでも、立派な自己投資です。
ちなみに契約書は、クラウドサインを使えば電子で締結できるのでおすすめです(大手企業での講師のときに送っていただいて知りました。大企業も信頼して使っているのだと!)。
高機能なパソコンとスマートフォン
これはオンライン化をどれくらい進めたいかにもよりますが、私は当時、パソコンはApple MacBook Pro(13インチ、16GB RAM、512GB SSD、2.0GHz 第10世代Intel Core i5)、スマートフォンはiPhone 11 Proと、いずれも当時の最新モデルを使っていて、本当に素晴らしい自己投資だったと感激しています!
パソコン:速さと安定性が仕事を変えた
実は「良いものを長く使う」という価値観で、MacBook Airの11インチを5年以上愛用していました。今でも壊れずに動いてくれていたのですが、Zoomでのレッスンが増え、こちらのWi-Fi接続が不安定と表示されることも…。「まだ十分使えるけど、Wi-Fi接続をもっとよくしたいし、5年も経つといつ壊れるかわからないらしいから、思い切って替えようかな」と迷いに迷って購入しました。
20万円超えなので最初は迷いましたが、次の理由から、本当にいい買い物をしたと大満足しています!
- Wi-Fi接続が格段に安定した:同じWi-Fi・同じ場所でも、Zoomで接続が悪くなることが格段に減りました
- とにかく速い:ショート動画の編集もサクサクできます
- ディスプレイが大きく綺麗で見やすい
スマートフォン:カメラがミラーレス一眼より格上だった
iPhone 11 Proは、何よりカメラが一押しです。容量も大きくしたので、たくさん動画や写真を撮れます(とはいえ断捨離が好きな性格なので、よく消しますが。笑)。動きも速く、カメラはミラーレス一眼よりも格上でした。
私の技術力が足りなかったのだと思いますが、iPhone 11 Proに替えてから秋田や岡山へ出張に行き、仕上がりを見ると…ミラーレスより綺麗ではありませんか!衝撃を受けてから半年ほどミラーレスを持ち歩かなくなり、「これは一生使わない気がする!」と思って、フリマアプリで売りました(笑)。
よくある質問(FAQ)
個人事業主がお金をかけるべきものは何ですか?
一番はビジネスの勉強です。そのうえで、ホームページ・名刺・契約書・高機能なパソコンとスマートフォンの4つは、投資してよかったと本気で思っているものです。
名刺には何を書くと、仕事につながりますか?
仕事につながった名刺の共通点は、実績が書いてある、(できれば)顔写真がある、紙質がいい、オフィスの住所が書いてあるの4つでした。特に実績は、口頭では言いにくくても、名刺に書いてあれば自然に話題にしてもらえます。
契約書は自分で作ってもいいですか?
ネット上のひな形もありますが、契約書の読み込みに自信がある方以外は、弁護士の先生に依頼するのがおすすめです。契約書は、自分のことも相手のことも守るものです。一度作れば、その後も使えます。
まとめ
何にお金をかけるかは悩ましいですが、ホームページ・名刺・契約書・高機能なパソコンとスマートフォンは、かけるべきところに投資してよかったと本気で思えるものです。どれも、初めて会う人へのおもてなしや、お客様とのいい関係、仕事の質につながります。
そして、スキルアップして好きなことを仕事にできるレベルになったら、一緒にマーケティングや集客などビジネスの勉強をすることで、マネタイズできるのでおすすめです!本日もご一読いただき、ありがとうございました^^
マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせた、SNSからの女性集客を専門としている。14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成(当時の歴代最年少記録)。個人・法人の500件以上のSNSアカウントを個別に指導。これまでの登壇・研修先は、ダイハツ工業・東芝テック・ロート製薬・POLA・楽天大学(楽天グループ)・東京大学・東京都中小企業振興公社・各地商工会議所など。全国で延べ15,000名以上へ講演・研修を実施している。詳しいプロフィールはこちら。
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