「同じ内容を発信しているのに、なぜか伝わらない…」

そんなふうに感じたことはありませんか?

 

私も、長年SNSで発信を続けていますが、

この壁に直面したことがありましたし、

その後、コンサルティングなどでもよくご相談いただく内容の一つになっています。

 

一生懸命書いた投稿なのに反応が薄い。

伝えたいことはあるのに、なぜか響かない。

 

最近も受講生さんの文章を日々チャットで添削していたり

出張先でも全国各地で同じような相談をいただきます。

 

 

集客をしたい人たちは

「お役立ち情報を発信しましょう」

「失敗談も入れながら成功体験を書きましょう」

そう何度聞いてきたことでしょうか。

 

「わかりやすさ」には、明確な法則があるということに。

今日は、私が500以上のSNSアカウントを個別指導してきた中で見つけた「伝わる文章の方程式」をお伝えします。

 

 

目次

伝わる文章の方程式

 

結論から言います。


伝わる文章 = (事実 × 解釈) + (具体 × 抽象) × 4つの視点

です。

 

この方程式が成り立っている投稿は、必ず読者の心に残ります。

 

逆に、この方程式のどこかが欠けている投稿は、

どんなに良い内容でも「わかりにくい」と感じられてしまうのです。

とは言っても、この式がわかりにくいと思いますので、1つずつ詳しく解説していきますね。

 

 

事実 × 解釈 = 共感が生まれる投稿

私が投稿で最も意識しているのが、この「事実と解釈」のバランスです。

 

事実だけを書くと、淡々とした文章になり、人の心は動かせません。

まるで論文のようになってしまいます。

 

かといって、解釈だけになると、読み手の人はそこから何かを得ることが難しく自分との違いを知る機会がなくなってしまいます。

 

 

 

『事実だけ』『解釈だけ』は伝わらない

Screenshot

❌事実だけの投稿
「昨日、セミナーを開催しました。50名の方が参加してくださいました。次回は来月です。」

→ 何が起きたかはわかりますが、心が動きません。

❌解釈だけの投稿
「本当に感動的な時間でした。参加者の皆さんの熱量に圧倒されました。この仕事をしていてよかったと心から思いました。」

→ 感情はわかりますが、何があったのかわかりません。読者は置いていきぼりです。


⭕️事実 × 解釈の投稿

「昨日、東京都で100名の方に向けてセミナーを開催しました。
終了後にお名刺交換をしていると、お一人の参加者の方が涙ぐみながら
『3年間できなかったSNS発信を、明日から始めてみます』
と言ってくださったのです。

発信する努力をしていたけど、結果が出なかったので心が折れてしまった過去。
でも私のセミナーを聞いて、集客するために正しいことをやっていなかっただけと気がつけたと

この言葉に、私自身が背中を押されました。
この仕事をしていてよかったと、心から思えた瞬間でした。」

 

→ 何があったのか(事実)と、それに対してどう思ったのか(解釈)の両方があるから、読者は「共に体験できる」のです。

この違い、感じていただけましたか?

 

 

具体 × 抽象 = 深さと広がりのある投稿

次に大切なのが、「具体と抽象のバランス」です。実は、このバランスには理想的な比率があります。

抽象:具体 = 4:6

 

抽象が多すぎるとふわっとして、具体が多すぎると浅く感じられてしまいます。

「抽象で共感を生み、具体で信頼を積む」イメージです。

 

 

抽象と具体の役割

レイヤー 内容の特徴 役割
抽象(理念・価値観) 「なぜ」「意味」「想い」 共感・世界観の形成
具体(事例・行動・数字) 「何を」「どうやって」 信頼・再現性の構築

 

 

具体例で見てみましょう

❌抽象だけの投稿
「SNSは、見られる場所ではなく”見つけてもらう場所”です。だからこそ、自分らしさを大切にすることが重要なのです。」
→ いい話ですが、遠く感じます。


⭕️抽象 × 具体の投稿

「SNSは、見られる場所ではなく”見つけてもらう場所”。

企業で言うと広報の役割だと思われがちですが、集客・売上に直結するので、実は経営戦略の責任者の役割です。

一人起業家や個人事業主は、リソースが限られているからこそ、SNSを”見つけてもらう場所”にするために
正しい知識を持って戦略的に発信していくことが欠かせません。

そのために大切なのが、今回お伝えする
伝わる文章 = (事実 × 解釈) + (具体 × 抽象) × 4つの視点
に沿って発信をしていくことなのです。」

→ 理念(抽象)と具体的な行動(具体)の両方があるから、「自分もやってみよう」と思えるのです。

 

 

伝わる文章の4つの視点 = 読みやすさを生む設計

ここまでの「事実×解釈」「具体×抽象」に加えて、

最後に掛け合わせるのが「読みやすさを生む4つの視点」です。

① 構造:思考の順路を設計する

読者が迷わない文章には、必ず「地図」があります。

  • 1文1メッセージ(1文に詰め込みすぎない)
  • 段落ごとに役割を分ける(導入→具体→まとめ)
  • 接続詞を効果的に使う(「だから」「たとえば」「つまり」)

「書きたい順」ではなく、「相手が理解しやすい順」で書きます。

 

② 言葉:やさしく温度のある語彙

専門用語を使うときは、必ずかみ砕いた説明を添えます。

「ペルソナ(理想のお客様像)」のように、カッコ書きで補足するだけでも伝わりやすさが変わります。

難しい表現よりも、”自分の声で話すように書く”ことが大切です。

 

③ リズム:文の長短をつける

読みやすい文章には、音楽のようなリズムがあります。
短文と中文を交互に配置することで、読者は自然と声に出して読みたくなるのです。

文の「。」や「、」のリズムで呼吸を設計する。
これだけで、読み心地が大きく変わります。

 

④ 心理:読者と並走するトーン

「たしかに、そう思ってしまいますよね」
このように、読者の感情を一度代弁してから提案する。

結論を押しつけず、一緒に考えるトーンで書くことで、
読者は「この人は私のことをわかってくれている」と感じるのです。

 

わかりにくい投稿に共通する「4つの欠落」

Screenshot

逆に、わかりにくい投稿には共通する落とし穴があります。

欠落のタイプ 症状 改善の方向
① 主観に偏りすぎ 読者が置き去り 客観視・前提説明を加える
② 感情の背景がない 共感が生まれない 感情の”原因”を描く
③ 抽象と具体の橋がない 理想論に聞こえる 行動・体験で具体化する
④ 文脈のつながりが弱い 断片的・飛躍 接続・順序を整える

 

たとえば、こんな投稿です。

「お客様に◯◯◯と言われて嬉しかったです!」

一見、良い投稿のように思えますが、
読者は「どうしてそのやりとりが生まれたのか?」
がわかりません。
肝心なところの補足がないと、読者は置いていきぼりになってしまいます。

 

AI時代だからこそ、文章力が求められる

私は広告費0円、営業0で、SNSからのお問い合わせのみで全国14,000名以上の方の前で研修・講演・コンサルティングの機会をいただいてきました。
それができたのは、この「伝わる文章の方程式」を無意識にしてきたからだと思っています。

ようやく文章の方程式として体系化できました。

せっかく人のことを考えて動き、喜ばせているのに。
伝えるポイントがずれていることによって、何も伝わらないのはもったいないのです。

それは、自分の機会損失になってしまっています。

AI時代だからこそ、この「人の心を動かす文章力」が求められると私は思います。

 

次の投稿から、ぜひこの方程式を意識してみてください。

 

伝わる文章 = (事実 × 解釈) + (具体 × 抽象) × 4つの視点

 

 

まずは、この2つから始めてみてください。

・何があったのか?(事実)

・そのことに対し、私はどう思ったのか?(解釈)

この2つを分けて書くだけで、あなたの投稿は驚くほど伝わりやすくなります。
では本日もご一読をいただきありがとうございました!

 

上村菜穂 プロフィール

上村菜穂.jpg

株式会社PR NET 代表取締役

マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせたSNSからの女性集客を専門としている。
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を保持。
2021年に株式会社PR NETを創設。
個人、法人の500以上のSNSを個別で指導。登壇は(公財)東京都中小企業振興公社、東京大学、楽天、ロート製薬、ダイハツ工業、東芝テック、POLA、サイバーエージェント、商工会議所、新潟のミスユニバース・ファイナリスト(敬称略)など、全国で延べ14,000名の方へ行っている。

経歴
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を樹立。
大学4年次に新宿にて月間2,000名以上が来場するフリースペース『賢者屋』を創業メンバーとして立ち上げ、初代副代表を務める。同施設内で女子大生を対象に将来を考える企画『なでしこ大学』を運営。

2015年、建築系の大学院を中退し、個人事業主のライターとして独立。
日刊ゲンダイの『コクハク』、東急グループ『ゴルマガ』、株式会社ネオキャリア『起業サプリジャーナル』、株式会社サイバーエージェントの月間500万PVを誇る『by.S』で執筆。

2017年、女性起業家向けにSNS集客セミナーやInstagram集客セミナーを行い、個人のHPとSNSで集客講師の活動を開始。SNSやマーケティングの専門用語をわかりやすく伝え、具体的な実践方法が好評を集め、全国の大手・中小企業、商工会議所・商工会・青年部、ミスユニバースでも講演を行う。

2021年、株式会社PR NETを創設し、代表取締役に就任。
主に『研修・講演事業』『個別コンサルティング』『SNSの運用代行』を行う。
研修・講演事業では延べ13,700名以上、個別の指導は個人・法人で累計500アカウント以上。運用代行では0から立ち上げたTikTokアカウントがフォロー、いいね周り、広告なしの運用で、2年間でフォロワー数6万人を達成。
近年はSNS×AI×Webマーケティングで中小企業の支援をしている。

◆研修実績(敬称略)
ダイハツ工業株式会社/楽天株式会社/東芝テック株式会社/株式会社ロート製薬/株式会社キャリアカレッジジャパン/株式会社UTP/株式会社オモロー

◆講演実績(敬称略)
(公財)東京都中小企業振興公社/東京大学/株式会社ポーラ/株式会社サイバーエージェント/株式会社マイナビ/ベストオブミス新潟/株式会社Schoo/株式会社エディターキャンプ/東京商工会議所/草津商工会議所/久喜市商工会/石岡商工会議所 青年部(石岡YEG)/秋田県信用保証協会/リバーサイド千秋/NU茶屋町/港南台バーズ/紙屋町シャレオなど

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秋田・新潟・東京・神奈川・埼玉・千葉・山梨・長野・群馬・茨城・愛知・大阪・滋賀・広島・福岡⁡

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