執筆:上村菜穂(株式会社PR NET 代表取締役|大手企業・公的機関で延べ15,000名以上にSNS研修を実施)

💡 結論サマリー(30秒でわかる本記事の答え)

ふわふわ系女子のままでビジネスをうまくやる唯一のルールは、〝自分が力になりたいお客さまは誰なのか〟を明確にすることです。雰囲気を変える必要はなく、変えるのは「誰の何を解決するのか」の解像度だけです。

お客さまを思い浮かべるだけでは足りません。「これならいいかも」という自分の予想でも、「まぁ、いいかな」という相手のあいまいな反応でもなく、相手の中にある答えを聞いて、考えて、100点にして届ける。そこまでやると、ガツガツしなくても仕事は回り始めます。

📖 この記事でわかること
  • 「バリバリ働く」以外の、自分らしい仕事のつくり方があること
  • 〝わたがしプレゼン〟と呼ばれていた私が、それでも独立できた理由
  • ふわふわ系のままでうまくいくための、たった1つのルール
  • 「これならいいかも」「まぁ、いいかな」で止まってはいけない理由
  • 「やりたいことがわからない」ときに、自分に投げかけたい質問

「やっぱり、自然体でうまくいく感じがいいな」
「バリバリのキャリアウーマン系で働くのは、ちょっと……」

こう思う女性も、少なくないですよね。「できることなら雰囲気は柔らかいまま、お仕事はしっかりやって、楽しむお金も欲しい!」

この記事では、ふわふわ系女子のままでビジネスをうまくやるためのルールを、私自身の失敗も含めてお伝えします。

キャンパスをデザインするのは、自分

ビジネスという世界は、そもそも価値とお金の交換のはずなのですが、活躍している人としてイメージされるのは男性が多かったり、経営という言葉に関心を抱くのも、私の周りではやはり男性が多い印象です(なので私は女子会をして仲間を集めています。笑)。

規模も大切なのですが、人に価値を提供して、そこに報酬をいただくということは、決して男性が優位なものではありません。女性ももっと提供する側になり、そういう仕組みを作り出す側になれたらいいなと思います。

つまり、キャンパスをデザインするのは自分ということです。

自分でつくり出す側になれば、誰かの枠組みの中の作業者としてだけではなく、自分で人生を描けるようになります。それは、より楽しい人生を送るためのポイントなのではないでしょうか。

〝わたがしプレゼン〟と呼ばれていた私が、それでも独立できた

個人事業主になり、学生の方とも多く接する中で、「自分でやるって難しそう……」「私は、ビジネスはちょっと」という意見をよく聞きます。その一方で、「好きなことを仕事にできるっていいですね!」と望んでいる人にも、たくさん出会いました。

私自身、独立する少し前までは、まさか自分が個人事業主になっているなんて夢にも思っていませんでした。

「あなたはいつか自分でやりそうね。10年後くらい……5年後かしら?」とある女性経営者の方に言われたときに、「そんなことができたらいいんですけどね……10年後にでも」なんて言っていたことを、今でも鮮明に覚えています。

リーダーシップも、できる女性オーラもなかった

私にはリーダーシップもなければ、できる女性オーラの欠片もありませんでした。真剣にプレゼンテーションをしても、命名されたのは『わたがしプレゼン』。ふわふわしている、という言い回しですね。

その後「わたがしに割り箸が挿さるようになったね!」と言ってもらえたので、自分の成長談としてネタにして友人に言いまくっていたら、徐々に気に入ってきたのですが(笑)。

部下を率いて大きな組織をつくるとなると別の話で、私にその実力はなく、組織のトップの方のことは何とも言えません。それでも、個人事業主というスタイルなら、ガツガツしなくても〝自分でお仕事ができる〟ということを体験できました。

では、そんなキャラでもうまくやっていくためには何が必要なのでしょうか。ということで分析です(分析が好きなのは、一応理系だからかもしれません)。

ふわふわ系女子が、いちばんはじめに守るべきルール

能力として必要なものを挙げれば、頭の回転のよさ、交渉力、ロジカルシンキング……と、キリがありません。私も欠けているものばかりなので、まだまだ果てしない努力が必要です。

けれど、その中で一番はじめに「これだけは忘れてはいけない!」ということがあります。それは、

〝自分が力になりたいお客さまは、誰なのか〟

ということです。

中身の根本からふわふわ系だった頃の私も、ターゲットの大切さは知っていました。けれど、それを本当に実践できたかというと、そうではありませんでした。だからふわふわ系止まりで、ビジネスがうまくいかなかったのです。

「思い浮かべる」だけでは足りない

ここでのポイントは、お客さまを思い浮かべることではありません。

明確に、誰が何を望んでいるのか。自分が喜ばせたいその人は、何をバリューに感じるのか。ここまで踏み込むことです。

ここからが、見た目や雰囲気はふわふわでも、中身はしっかりしないといけない大切なところです。次の3段階のうち、上の2つで止まってはいけません。

段階 その正体 判定
「これならいいかも」 自分の予想。まだ相手に聞いていない ダメ
「まぁ、いいかな」 相手の反応。なしではないけれど、ストライクではない ダメ
「これが欲しかった」 相手の中にある答えを導いて、形にしたもの ここまで来る

提供したいものを本人に聞いて、話して、マーケティングをする。自分の頭の中の妄想でもなく、Webで出てくる一般論やマスの意見でもなく、相手の中にある答えを導いて実行していくこと。

99点と100点の差は、自己責任の1点

99点のものに仕上げたとしても、ほかにも魅力的なもの・人で満ち溢れている世の中です。ほかの方が選ばれる可能性も十分にあります。けれど、その1点を詰めなかったのは自己責任なのです。

聞いて、考えて、分析して、100点のものをつくり出す。そうしたら結果120点になって、すごく喜んでいただけることがあります。その〝喜び〟を提供する自分になることが大切なのです。

このポイントなくして、私は個人事業主としてビジネスをすることができませんでした。

お客さまを軸にすると、ガツガツしなくてよくなる

大切な要素はいくつもありますが、まず第一に気をつけるべきポイントは、お客さまのことを考えることです。

そうすると、自分自身も肩肘をはらずにいられます。大切なお客さまが「もっとよくなるために」、もしくは「問題解決の力になれるように」、自分ができる最大限のことは何だろう。相手のことが大切なほど、真剣に考えることができるのです。特に女性は、人間関係を大切にすると言いますしね。

相手のバリューを考えることによって、お金儲けではなく、喜んでもらった先の対価としてお金を受け取るイメージになるので、変にガツガツもしません。

そしてお客さまの声をしっかりと聞けば聞くほど、いいものが提供できるので、自分も嬉しくなって自然と頑張れます。

「やりたいことがわからない」ときに投げかけたい質問

学生さんや同年代の方で「まだやりたいことがわからないです」という方にも、多く出会います。それは気負うことではなく、ここから見つけ出せば大丈夫です。

そんなときに私が聞く質問は、これです。

「一番力になりたい人は誰ですか? もしくは、どんな人ですか?」

そして、その理由も一緒に聞きます。

そうすると、自分が何をしたいのかが見えてくることがあるので、おすすめです。

特に、プチ起業・お家起業と言われる女性のフリーランスとしての働き方は、今後の社会で求められるものだと思っています。その選択肢をとれる女性が、ひとりでも多くいたらいいなと思います。

よくある質問(FAQ)

Q
ふわふわ系女子のままでも、本当にビジネスはうまくいきますか?
A
雰囲気は変えなくて大丈夫です。ただし「誰の何を解決するのか」の中身だけは、しっかり詰める必要があります。私自身、プレゼンを〝わたがし〟と言われるほどふわふわしていましたが、そこを詰めてから仕事が回り始めました。
Q
ターゲットは決めているのに、うまくいきません。何が足りないのでしょうか?
A
「思い浮かべている」段階で止まっている可能性があります。その人が何をバリューに感じるのかを、本人に聞いて確かめたかどうか。自分の予想(これならいいかも)や、相手のあいまいな反応(まぁ、いいかな)で進めていないかを見直してみてください。
Q
売り込むのが苦手で、ガツガツできません。それでも大丈夫ですか?
A
大丈夫です。お客さまを軸にすると、お金儲けではなく「喜んでもらった先の対価」としてお金を受け取るイメージに変わります。相手のことを真剣に考えているほど、ガツガツしなくても伝わるようになります。
Q
やりたいことがまだ決まっていなくても、始められますか?
A
気負う必要はありません。「一番力になりたい人は誰か。それはなぜか」を書き出すところから始めてみてください。やりたいことは、自分の内側を探すより、力になりたい相手から逆算したほうが見つかりやすいです。

まとめ

ふわふわ系女子のままでビジネスをうまくやるために、変えるべきなのは雰囲気ではなく「誰の何を解決するのか」の解像度です。

  • キャンパスをデザインするのは自分。つくり出す側になれば人生を描ける
  • リーダーシップやオーラがなくても、個人事業主というスタイルなら仕事はできる
  • いちばん大切なルールは〝自分が力になりたいお客さまは誰なのか〟
  • 「これならいいかも」(自分の予想)「まぁ、いいかな」(あいまいな反応)で止まらない
  • 99点と100点の差は、その1点を詰めなかった自己責任
  • お客さまを軸にすると、ガツガツしなくても自然と頑張れる

まずは「一番力になりたい人は誰ですか?」の答えを、ノートに書き出してみてください。そこから、あなたにしか描けないキャンパスが始まります。

上村菜穂 プロフィール写真
著者プロフィール|上村菜穂(株式会社PR NET 代表取締役)

マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせた、SNSからの女性集客を専門としている。14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成(当時の歴代最年少記録)。個人・法人の500件以上のSNSアカウントを個別に指導。これまでの登壇・研修先は、ダイハツ工業・東芝テック・ロート製薬・POLA・楽天大学(楽天グループ)・東京大学・東京都中小企業振興公社・各地商工会議所など。全国で延べ15,000名以上へ講演・研修を実施している。詳しいプロフィールはこちら

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