Instagramを使っていると、
「また表示が変わった」
「新機能が増えたと思ったら、いつの間にかなくなっている」
「この変更に合わせて、運用方法も変えたほうがいいのかな」
と感じることはありませんか。
最近のInstagramを見ていると、
アップデートを実施したあと、
ユーザーの反応を受けて元に戻したり、
仕様を再調整したりすることが増えたように感じます。
昨年9月には、
プロフィール画面に並んでいたハイライトの
丸いアイコンがフィードやリールの並びへ移動したのも束の間で
11月18日あたりには従来の表示へ戻った…!
なんていうことがありました。
そして、つい最近も大きな撤回がありました。
2026年7月7日、
Metaは新しい画像生成AI「Muse Image」を発表しました。
当初発表された機能の一つが、
Meta AI上で公開されている
Instagramアカウントを@メンションすると、
そのプロフィールの公開写真を参照した画像が
生成できるというものでした。
たとえば、第三者が特定のアカウントを指定して、
「この人がイベントで登壇している画像を作って」
「この人を宇宙飛行士にして」
「この人とのコラボレーション画像を作って」
といった生成ができる仕組みです。
この機能に対しては、
「公開していることと、
「本人が知らないところで、本人らしい画像が作られてしまう」
「最初から利用可能にするのではなく、
という批判が広がりました。
(私はInstagramが好きなSNSですが
これらの意見は同意です。)
そしてMetaは7月10日、公式発表を更新。
ユーザーからの反応を受け、
この機能は意図したものにならなかったとして、
提供を終了しました。
発表から、わずか3日ほどでの撤回です。
このニュースを見て、私は二つのことを感じました。
一つ目は、
「ユーザーの声を聞き、すぐに対応したことはよかった」
ということです。
大きな企業ほど、
一度発表した機能を取り消すのは簡単ではありません。
問題を指摘されても、そのまま押し通すのではなく、
数日で提供を終了した点は、
ユーザーの声を聞いてくれる企業なんだという好印象がありました
一方で、二つ目に感じたのは、
「そもそも、なぜ公開する前に問題を想定できなかったのだろう」
という疑問です。
使いにくいボタンを追加した、
表示場所を変更した、という程度であれば、
実際に使ってもらいながら改善する方法もあるでしょう。
けれど、今回は
人の顔や写真、本人性、同意に関わる機能です。
一度画像が生成され、保存や転載をされてしまえば、
機能を停止しても、その画像をすべて回収できるとは限りません。
「まず出してみて、批判されたら戻す」
という方法で試してよい領域だったのかは、
考える必要があると思います。
最近のInstagramを見ていて感じるのは、
Instagramが目指している未来と、
ユーザーがInstagramに求めているものとの間に、
少しずつズレが生まれているのではないか、ということです。
Instagramを使う人の多くは、
好きな人の近況を知りたい。
自分の好きなものを見つけたい。
共通の価値観を持つ人とつながりたい。
自分の活動や商品を、必要な人に届けたい。
そのような目的で利用していると思います。
Instagramは本来、
人と人、人と好きなものをつなぐ場所でした。
しかし現在のMetaは、
Instagramを一つのSNSとしてだけではなく、
AI、広告、Facebook、WhatsAppなどを含む
大きな経済圏の一部として成長させようとしています。
そのため、
利用者が求めている「つながり」を
意識した機能も出してくれている一方で
(興味あり・なしを選べるyour algorithmなどはとても助かります!)
・AIで何ができるか
・滞在時間をどう延ばすか
・投稿や写真をどう活用できるか
・他のプラットフォームとの競争にどう勝つか
という企業側の都合が、
アップデートに強く反映されることがあります。
もちろん、新しいことに挑戦するからこそ、
便利な機能が生まれることもあります。
リールも、リポストも、DMの新機能も、
最初からすべての人に歓迎されたわけではありません。
だから、新しい機能を試すこと自体が悪いわけではありません。
ただ、
ビジネスをしていてInstagramをしている私たちは
「新しく発表されたから、未来の正解である」
「Instagramが推しているから、
とは限らないのです。
実際にInstagram自身も、
ユーザーの反応を見ながら迷い、戻し、作り直しています。
これは、私たち発信者にとっても大切な視点です。
新しい機能が出るたびに、
プロフィールを全部作り直す。
投稿の形式を一斉に変える。
それまでの発信方針を捨てる。
そこまで急いで対応する必要はありません。
Instagramのアップデートには、
・一部の人だけを対象にしたテスト
・段階的に提供される機能
・地域やアカウントによって異なる仕様
・反応次第で変更や撤回があり得る機能
が含まれています。
そのため、発表された直後に大きく動くのではなく、
「これは正式な全体提供なのか」
「自分のアカウントにも必要なのか」
「数週間後も残っていそうな機能なのか」
を見極めることが大切です。
そして何より、
新機能と発信の本質を分けて考える必要があります。
ハイライトの位置が変わっても、
リールの長さが変わっても、
AI機能が増えても、
誰に届けたいのか。
何を伝えたいのか。
どんな気持ちになってほしいのか。
なぜ自分が発信するのか。
という土台は変わりません。
機能は、届けるための手段です。
手段が変わるたびに、発信の軸まで変えていたら、
Instagramが仕様を戻したときに、
私たちも一緒に振り回されてしまいます。
今回の出来事から私たちが学べるのは、
「アップデートを無視してよい」
ということではありません。
変化はきちんと知る。
けれど、すぐには飛びつかない。
自分の目的に必要なものだけを取り入れる。
この距離感が、これからますます大切になると思います。
そして、Instagram側が
AIや効率化を進めるほど、私たち発信者は逆に、
誰が発信しているのか。
なぜこの人が伝えているのか。
この人ともっとつながりたいと思えるか。
という、人の部分を大切にするべきなのだと
改めて思いました。
プラットフォームの仕様は、これからも変わります。
新しくなったと思えば、元に戻ることもあります。
でも、画面の向こうにいる人が抱える悩みや、
誰かとつながりたいという気持ちは、簡単には変わりません。
Instagramの変化に対応しながらも、
Instagramの変化だけに支配されない。
そのために必要なのは、
最新機能を誰よりも早く使うこと以上に、
「自分は、誰と何のためにつながりたいのか」
を持っておくことなのだと思います。
皆さんは最近のInstagramのアップデートを見て、
「これは便利になった」
「なぜ、この変更をしたのだろう」
と感じたことはありますか。
では本日もご一読をありがとうございました!
上村菜穂 プロフィール

マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせたSNSからの女性集客を専門としている。
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を保持。
2021年に株式会社PR NETを創設。
個人、法人の500以上のSNSを個別で指導。登壇は(公財)東京都中小企業振興公社、東京大学、楽天、ロート製薬、ダイハツ工業、東芝テック、POLA、サイバーエージェント、商工会議所、新潟のミスユニバース・ファイナリスト(敬称略)など、全国で延べ15,000名の方へ行っている。
経歴
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を樹立。
大学4年次に新宿にて月間2,000名以上が来場するフリースペース『賢者屋』を創業メンバーとして立ち上げ、初代副代表を務める。同施設内で女子大生を対象に将来を考える企画『なでしこ大学』を運営。
2015年、建築系の大学院を中退し、個人事業主のライターとして独立。
日刊ゲンダイの『コクハク』、東急グループ『ゴルマガ』、株式会社ネオキャリア『起業サプリジャーナル』、株式会社サイバーエージェントの月間500万PVを誇る『by.S』で執筆。
2017年、女性起業家向けにSNS集客セミナーやInstagram集客セミナーを行い、個人のHPとSNSで集客講師の活動を開始。SNSやマーケティングの専門用語をわかりやすく伝え、具体的な実践方法が好評を集め、全国の大手・中小企業、商工会議所・商工会・青年部、ミスユニバースでも講演を行う。
2021年、株式会社PR NETを創設し、代表取締役に就任。
主に『研修・講演事業』『個別コンサルティング』『SNSの運用代行』を行う。
研修・講演事業では延べ15,000名以上、個別の指導は個人・法人で累計500アカウント以上。運用代行では0から立ち上げたTikTokアカウントがフォロー、いいね周り、広告なしの運用で、2年間でフォロワー数6万人を達成。
近年はSNS×AI×Webマーケティングで中小企業の支援をしている。
◆研修実績(敬称略)
ダイハツ工業株式会社/楽天株式会社/東芝テック株式会社/株式会社ロート製薬/株式会社キャリアカレッジジャパン/株式会社UTP/株式会社オモロー
◆講演実績(敬称略)
(公財)東京都中小企業振興公社/東京大学/株式会社ポーラ/株式会社サイバーエージェント/株式会社マイナビ/ベストオブミス新潟/株式会社Schoo/株式会社エディターキャンプ/東京商工会議所/草津商工会議所/久喜市商工会/石岡商工会議所 青年部(石岡YEG)/秋田県信用保証協会/リバーサイド千秋/NU茶屋町/港南台バーズ/紙屋町シャレオなど
■仕事で訪れた都道府県 (47分の19)
北海道・秋田・新潟・東京・神奈川・埼玉・千葉・山梨・長野・群馬・茨城・愛知・大阪・兵庫・滋賀・広島・福岡・熊本・鹿児島
♢詳しいプロフィールはこちら
♢メールマガジン
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