SNSで人の心を動かす鍵は、「不を避けたい」気持ちと「快を得たい」気持ちという2つの感情を理解し、不安を煽らずに快の方向へやさしく裏返すことにあります。女性向けの集客では、憧れ・共感・親近感の3つがその入り口になります。
先日、映画『プラダを着た悪魔2』を鑑賞してきました。
大注目の映画なので、 これから観る方もいらっしゃると思います。
ですので、あまり深くは語りませんが、 見終わった後は余韻に浸っていました。
夜はいつもすぐに眠れる私が、 その日はなかなか寝つけないほど、 それはそれは心惹かれる映画でした。
美しいことはもちろん、 世界的な映画ならではの圧巻のスケール。
その華やかな余韻の中にも、 雑誌の衰退という時代背景が描かれていました。
20年前の2006年は、 今のようにSNSが当たり前ではなく、 雑誌がブームを作っていた時代です。
私にも、雑誌にまつわる思い出があります。
同年代向けの雑誌よりも、 少しお姉さん世代に憧れて雑誌を読んでいました。
小学生の頃は、 14〜18歳の女子中高生向けの 『Seventeen(セブンティーン)』を読む。
中学生の頃は、 18歳〜23歳くらいの、 女子大生や新社会人向けの 『CanCam(キャンキャン)』を読む。
雑誌の中の世界は、本当にキラキラしていて、
「わぁ、素敵!」と思いながら ページをめくる時間が好きでした。
そして今、 ファッションやトレンドにおいて、
その「わぁ、素敵!」を感じる瞬間は、 雑誌からSNSへと移り変わりつつあります。
ファッションだけではありません。
小物、家具、インテリア、美容、旅、食事、ライフスタイル。
私たちは今、 さまざまな「素敵」をSNSの中で見つけています。
そう考えると、SNSで何が大事なのか。
その答えは、 単なるお知らせではなく、 感情を動かす魅力があること なのだと思います。
前置きが少し長くなりましたが、 今日はSNS集客でとても大切な 「感情の動かし方」について書いていきます。
SNSで人の心を動かすもの
感情が動けば、人は動く。
とてもシンプルですが、 SNSでも、セミナーでも、商品案内でも、 結局ここが一番大切だと感じています。
どれだけ正しいことを伝えても、 どれだけ役に立つ情報を出しても、
相手の心がまったく動いていなければ、 行動にはつながりにくい。
反対に、たった一言でも、
「それ、私のことだ」
「そうなれたら嬉しい」
「今のままでは少し嫌かも」
と心が動いた瞬間、人は次の行動を考え始めます。
では、人の感情は何によって動くのでしょうか。
人が動く2つの理由|”不を避けたい”と”快を得たい”
私は大きく分けると、 人が動く理由は2つだと思っています。
それが、
不を避けたい 快を得たい
この2つです。
不安を減らしたい。
損をしたくない。
恥ずかしい思いをしたくない。
今のモヤモヤから抜け出したい。
これが「不」を避けたい気持ちです。
一方で、安心したい。
理想の自分に近づきたい。
誰かに認められたい。
もっと心地よく働きたい。
未来に期待したい。
これが「快」を得たい気持ちです。
つまり、人はいつも 「嫌な状態から離れたい」か、
「心地よい状態に近づきたい」か、 そのどちらかで動いています。
これは、性別や年齢、業種に関係なく、 かなり普遍的な原理だと思います。
不安を煽る発信が、長く信頼されない理由
ただ、ここで大切なのは、 SNSでそのまま「不」を強く出しすぎると、 見ている人が苦しくなってしまうことです。
たとえば、
「このままだと集客できません」
「今すぐ変えないと取り残されます」
「あなたの投稿、間違っています」
こういう言い方は、確かに人の不安を刺激します。
でも、私はこのやり方があまり好きではありません。
なぜなら、不を煽る発信は、 一瞬は人を動かせても、 長く信頼される関係にはなりにくいからです。
特に女性向けの集客や、 信頼を大切にしたい事業では、 強い不安よりも、 「快」の感情から入ったほうが自然です。
女性集客で大切な3つの感情|憧れ・共感・親近感
では、女性集客における「快」とは何か。
私は、主にこの3つだと考えています。
憧れ ・共感 ・親近感
この3つです。
「こんなふうになれたら素敵」と思えるのが、憧れ。
「わかる、私もそう思っていた」と思えるのが、共感。
「この人なら相談できそう」と思えるのが、親近感。
この3つは、女性向けのInstagram集客では特に大切です。
ただし、ここでさらに一歩深く考えたいことがあります。
憧れ・共感・親近感の奥にある、小さな「不」
憧れ・共感・親近感は、 ただ明るく、きれいで、ポジティブな感情だけで できているわけではありません。
実はその奥には、 小さな「不」が隠れています。
たとえば、
憧れの奥には、 「今の自分のままでは少し物足りない」 という小さな不満があります。
共感の奥には、 「誰にもわかってもらえなかった」 という孤独や違和感があります。
親近感の奥には、 「信じていいのかわからない」 という不信や警戒心があります。
つまり、快と不は別々のものではなく、 同じ現実を表と裏から見ているだけなのです。
安心の裏には、不安がある。 満足の裏には、不満がある。
希望の裏には、焦りがある。 納得の裏には、疑問がある。 親近感の裏には、不信がある。
まさに、感情はコインの表裏のようですね。
「不」を「快」へ裏返す、言葉の作り方
だからこそ、SNSで人の感情を動かすときに大切なのは、 不を消すことではありません。
不を理解した上で、 快の方向へやさしく裏返してあげることです。
たとえば、
「SNSが苦手な人は、センスがないわけではありません。 設計の順番を知らないだけです。」
これは、
「私には向いていないかも」という不適の不安を、
「設計すればできるかもしれない」という希望に変える言葉です。
「毎日投稿できないからダメ、ではありません。 まずは選ばれる導線を整えることが大切です。」
これは、 「続けられない私はダメかも」という不安を、
「無理なく整えればいい」という安心に変える言葉です。
「おしゃれな投稿よりも、伝わる投稿のほうが選ばれます。」
これは、 「美しくできないとSNSは無理」という思い込みを、
「私にもできるかも」という期待に変える言葉です。
このように、感情を動かす発信は、 ただ明るい言葉を並べることではありません。
相手の中にある小さな不安や違和感を見つけて、
それを否定せず、快の方向へ連れていくことです。
一度、相手の中にある不にそっと触れる。
でも、そこに長く留まらない。 すぐに、安心・希望・納得・期待のほうへ導く。
この振れ幅があるから、言葉は深く届くのではないかと思いました。
映画『プラダを着た悪魔2』も 不と快が交わっては移り変わり、
だからこそここまで心惹かれる作品なのではないかと感じました。
本日の内容が何かヒントになれば幸いです!
そして映画の鑑賞はとってもおすすめです^^
本日もご一読をありがとうございました。
よくある質問
Q. SNS集客で感情を動かすには、何から始めればいいですか
人が動く理由は「不を避けたい」と「快を得たい」の2つです。まずこの2つの感情を理解することから始まります。正しい情報を伝えるだけでは心は動きにくく、相手の感情が動いた瞬間に、人は次の行動を考え始めます。
Q. 不安を煽る発信は、なぜ良くないのでしょうか
不を煽る発信は、一瞬は人を動かせても、長く信頼される関係にはなりにくいからです。特に女性向けの集客や、信頼を大切にしたい事業では、強い不安よりも「快」の感情から入ったほうが自然です。
Q. 憧れ・共感・親近感は、どう作ればいいですか
「こんなふうになれたら素敵」と思えるのが憧れ、「わかる、私もそう思っていた」が共感、「この人なら相談できそう」が親近感です。この3つの奥にある小さな不安を否定せず、快の方向へやさしく裏返すことで生まれます。
Q. 売り込まずに集客するには、どうすればいいですか
相手の中にある小さな不安や違和感にそっと触れ、そこに長く留まらず、安心・希望・納得・期待の方向へ導くことです。この振れ幅があるからこそ、言葉は深く届きます。
Q. 女性向けSNSで反応されないのは、なぜですか
おしゃれな投稿よりも、伝わる投稿のほうが選ばれます。センスがないのではなく、設計の順番を知らないだけのことも多いのです。「不」を理解し「快」へ裏返す設計ができると、反応は変わっていきます。
上村菜穂 プロフィール

マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせたSNSからの女性集客を専門としている。
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を保持。
2021年に株式会社PR NETを創設。
個人、法人の500以上のSNSを個別で指導。登壇は(公財)東京都中小企業振興公社、東京大学、楽天、ロート製薬、ダイハツ工業、東芝テック、POLA、サイバーエージェント、商工会議所、新潟のミスユニバース・ファイナリスト(敬称略)など、全国で延べ14,900名の方へ行っている。
経歴
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を樹立。
大学4年次に新宿にて月間2,000名以上が来場するフリースペース『賢者屋』を創業メンバーとして立ち上げ、初代副代表を務める。同施設内で女子大生を対象に将来を考える企画『なでしこ大学』を運営。
2015年、建築系の大学院を中退し、個人事業主のライターとして独立。
日刊ゲンダイの『コクハク』、東急グループ『ゴルマガ』、株式会社ネオキャリア『起業サプリジャーナル』、株式会社サイバーエージェントの月間500万PVを誇る『by.S』で執筆。
2017年、女性起業家向けにSNS集客セミナーやInstagram集客セミナーを行い、個人のHPとSNSで集客講師の活動を開始。SNSやマーケティングの専門用語をわかりやすく伝え、具体的な実践方法が好評を集め、全国の大手・中小企業、商工会議所・商工会・青年部、ミスユニバースでも講演を行う。
2021年、株式会社PR NETを創設し、代表取締役に就任。
主に『研修・講演事業』『個別コンサルティング』『SNSの運用代行』を行う。
研修・講演事業では延べ14,000名以上、個別の指導は個人・法人で累計500アカウント以上。運用代行では0から立ち上げたTikTokアカウントがフォロー、いいね周り、広告なしの運用で、2年間でフォロワー数6万人を達成。
近年はSNS×AI×Webマーケティングで中小企業の支援をしている。
◆研修実績(敬称略)
ダイハツ工業株式会社/楽天株式会社/東芝テック株式会社/株式会社ロート製薬/株式会社キャリアカレッジジャパン/株式会社UTP/株式会社オモロー
◆講演実績(敬称略)
(公財)東京都中小企業振興公社/東京大学/株式会社ポーラ/株式会社サイバーエージェント/株式会社マイナビ/ベストオブミス新潟/株式会社Schoo/株式会社エディターキャンプ/東京商工会議所/草津商工会議所/久喜市商工会/石岡商工会議所 青年部(石岡YEG)/秋田県信用保証協会/リバーサイド千秋/NU茶屋町/港南台バーズ/紙屋町シャレオなど
■仕事で訪れた都道府県 (47分の18)
秋田・新潟・東京・神奈川・埼玉・千葉・山梨・長野・群馬・茨城・愛知・大阪・兵庫・滋賀・広島・福岡・熊本・鹿児島
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