「今日もSNSに投稿しなきゃ…」
そう思いながらも、スマートフォンを手に取ったまま時間だけが過ぎていく。

「何を書けばいいのかわからない」
「こんな投稿で本当にいいのかな」
「マイナスな反応が来たらどうしよう」
そんな不安がよぎって、結局何も投稿せずに一日が終わってしまう。

もしあなたがこのような経験をお持ちなら、まずお伝えしたいことがあります。

「それは、あなただけではありません」

実は私自身も、SNS投稿が面倒だと感じる日があります。
どんなに発信の重要性を理解していても、
「今日は何も思い浮かばない」と感じる瞬間は必ずあるのです。

でも、それでも私は投稿を続けています。
こちらのメールマガジンは月2回から毎週に戻し、
最近ではとあるSNSで毎日投稿をして、ようやく78日目になりました。

なぜなら、発信を通して得られているものが、その「面倒をはるかに超えて大きいからです。
今回はSNS投稿が続かない本当の理由から、
それでも発信する価値、そして無理なく続けるための具体的な方法まで、包み隠さずお話しします。

読み終わる頃には、「SNS投稿への向き合い方」が大きく変わっているはずです。

SNS投稿が面倒になる本当の理由

完璧主義の罠にはまっていませんか

多くの方がSNS投稿に対して感じる「面倒さ」の根底にあるのは、
「完璧でなければならない」という思い込みです。

「毎回価値のある内容を投稿しなければ」
「みんなに響く言葉を選ばなければ」
「プロフェッショナルに見えるよう仕上げなければ」
このような期待を自分に課していると、投稿のハードルはどんどん高くなってしまいます。

でも、考えてみてください。
あなたが普段見ているSNSの投稿で、本当に心に残っているのはどのような内容でしょうか。
完璧に作り込まれた投稿よりも、その人の日常や素直な想いが伝わってくる投稿ではないでしょうか

反応への不安が行動を止めている

「この投稿、誰も反応してくれなかったらどうしよう」
「批判的なコメントが来たらどう対応しよう」
このような不安も、投稿を躊躇させる大きな要因です。

実際のところ、SNSの反応は様々な要因に左右されます。
投稿のタイミング、アルゴリズムの変動、フォロワーの状況など、
コントロールできない要素がたくさんあるのです。

つまり「反応が少ない=価値がない」ではないということです。
これだけは忘れないでほしいです。

ネタ切れへの恐怖心

「もう書くことがない」
「同じような内容ばかりになってしまう」
このような「ネタ切れ」への恐怖心も、多くの方が抱える悩みです。

でも実は、私たちの日常には発信のネタが溢れています。
問題は、それを「投稿に値するもの」として認識できていないことなのです。

朝のコーヒーを飲みながら感じたこと、お客様との会話で気づいたこと、本で読んだ一文から考えたこと
これらすべてが、誰かにとって価値のあるコンテンツになる可能性を秘めています。

 

それでも発信を続ける3つの理由

理由1:24時間働く営業チームとしての機能

私はよく、「SNSは24時間働いてくれる営業マン」と表現しています。

実際に、私がこれまでいただいたお仕事のご相談やご紹介、
セミナーや講座への参加者、企業案件など、すべて「投稿の蓄積」が土台になっています。

例えば、3ヶ月前に投稿した何気ない一言が、
先週になって新しいお客様からのお問い合わせにつながったことありました。

「2年前から投稿を見ていました」
メールマガジンをずっと読んでいます」というお声をいただきます。

投稿した当初の反応は決して多くありませんでしたが、
その投稿を見た方が記憶に留めてくださり、適切なタイミングでご連絡をくださったのです。

発信していなければ出会えなかった人。
共感から信頼へとつながった関係性。
自分の専門性を「見えるかたち」で届けられる仕組み。
これらはすべて、日々の発信の積み重ねから生まれています。

理由2:信頼という無形資産の蓄積

SNSの投稿は、1日で消えてしまうように見えて、実は少しずつ「信用」という無形資産を積み上げています。

考え方に共感してくれた人が、他の誰かに紹介してくれる。

投稿の一言が記憶に残り、数ヶ月後にお問合せがくる。

誰かが誰かにシェアしてくれて、静かに広がっていく。

発信は、短期的なリアクションでは測れない「信頼の貯金」のようなものなのです。
この「信頼の貯金」は、一朝一夕では築けません。

継続的な発信を通じて、あなたの価値観や専門性、
人となりを伝え続けることで、少しずつ積み上がっていくものです。

理由3:予想外のご縁と機会の創出

発信を続けていると、思いもよらないご縁や機会に恵まれることがあります。
過去に投稿した内容がきっかけで、全く想像していなかった業界の方からお声がけいただいたり、
共通の価値観を持つ仲間と出会えたり、新しい分野へのチャレンジの機会をいただいたり。

私は「いつかビックサイトで登壇してみたいな」と思っていたのですが、それがこの夏に叶うことになりました。
詳細はこちらです:https://dxpo.jp/real/fox/tokyo25/sales/conf.html

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これらの「偶然」は、実は発信を続けているからこそ生まれる「必然」なのです。
発信は、あなたという人を知ってもらうための「入り口」を、インターネット上にたくさん作ることなのです。

モチベーションに頼らない仕組み作り

習慣化のための3つのステップ

ステップ1:投稿する曜日と時間を決める

「いつか時間ができたら投稿しよう」では、いつまでたっても習慣になりません。
「毎週火曜日の朝9時に投稿する」
「月・水・金の夜20時に投稿する」
このように、具体的な日時を決めることから始めましょう。最初は週1回でも十分です。

ステップ2:投稿テンプレートを作る
毎回ゼロから考えるのではなく、ある程度の「型」を作っておくと楽になります。

例えば:

  • 今日の気づき系:「○○をしていて気づいたのですが…」
  • 体験シェア系:「先日、□□を体験してきました。その中で印象的だったのは…」
  • お役立ち系:「△△でお悩みの方へ。私が実践している方法をお伝えします」

このような「投稿の入り口」をいくつか用意しておくことで、投稿のハードルがぐっと下がります。

ステップ3:ネタ帳を作る
日常の中で「これは投稿できそう」と思ったことを、すぐにメモしておく習慣を作りましょう。
スマートフォンのメモアプリで十分です。一言二言でも構いません。
「あとで詳しく書こう」と思うよりも、「今すぐ一言だけメモしよう」の方が確実に蓄積されます。

AIやツールの活用法

2024年以降、AIツールの発達により、投稿作成のハードルは格段に下がりました。

ChatGPTを活用した下書き作成
「今日こんなことがあったんだけど、これをSNS投稿にするならどんな書き方がいいかな」
このような相談をChatGPTにしてみてください。
完璧な文章を求めるのではなく、「考えるきっかけ」として活用するのがポイントです。

1週間分をまとめて考える
投稿を毎日考えるのではなく、週に1回まとめて複数の投稿ネタを考える時間を作ります。
SNSによっては予約投稿機能があり、事前に投稿をセットしておくこともできます。

投稿しない日を意図的に作る
「毎日投稿しなければならない」という思い込みを手放しましょう。
週に2-3回でも、継続することの方がはるかに価値があります。

完成度60%でも投稿する
「もう少し良くできるかも」と思っても、60%の完成度で投稿してしまいましょう。
もちろん100%のものを毎回出せるなら、それは素晴らしいです!
でも、100%が毎回できないなら、投稿してから反応を見て、次回改善すれば良いのです。

私も完璧主義になりやすいところがあるのでお気持ちはよくわかりますが、
何も行動しないまま半年、1年・・よりもずっと価値のあることです。

実践的な継続のコツ

1人のペルソナを意識する方法

「みんなに響く投稿を」と考えると、結果的に誰にも響かない投稿になってしまいがちです。
代わりに、「この人に届けたい」という具体的な1人を思い浮かべながら投稿を作成してみてください。

その人はどんなことで悩んでいるでしょうか。
どんな言葉をかけてもらったら嬉しいでしょうか。
どんな情報があったら役に立つでしょうか。

1人の顔を思い浮かべるだけで、言葉がスッと湧いてくることに驚かれるはずです。

完璧を手放す思考転換

毎回バズらせる必要はありません。

毎回深い洞察を伝える必要もありません。

毎回完璧な文章を書く必要もありません。

むしろ、「今日はこの1行でOK」と小さく続けることの方が大切です。
投稿は「エンタメ」ではなく「体験」です。
読んだ人の心が、少しでも温かくなったり、新しい気づきを得られたりすれば、それだけで十分価値があるのです。

日常をコンテンツに変える視点

特別なことが起きた日だけ投稿するのではなく、
日常の中にある小さな気づきや学びを見つける習慣を身につけましょう。

朝のコーヒーを飲みながら感じたこと
電車の中で読んだ本の一節から考えたこと
お客様との会話の中で気づいたこと。 散歩中に見た景色から連想したこと

これらすべてが、投稿のネタになる可能性を秘めています。
大切なのは、「何が起きたか」ではなく、「その出来事から何を感じ、何を学んだか」という視点です。

反応に左右されない投稿スタンス

投稿に対する反応は、正直なところコントロールできません。
同じような内容でも、投稿するタイミングやアルゴリズムの状況によって、反応は大きく変わります。
だからこそ、「反応がどうであれ、伝えたいことを伝える」というスタンスが重要です。

たとえ「いいね」が少なくても、その投稿を必要としている人が必ずいます。
その1人に届けばそれで十分だと考えてみてください。

まとめ モチベーションより、習慣にする仕組みを整える

SNS投稿が面倒だと感じてしまっていたら、
「やる気を出す」のではなく「仕組みにしてしまう」のが一番です。

毎週決まった曜日に投稿テーマを決める。
テンプレートや写真フォルダを作っておく。
アイデアが浮かぶ瞬間を逃さずメモしておく。

こうして、「考えるエネルギー」を温存しながら発信できる仕組みを整えていくのです。
発信は、短期的な結果ではなく、長期的な資産形成だと考えてください。

今日の小さな投稿が、1年後のあなたに思いがけない機会をもたらすかもしれません。
今週の何気ない一言が、来月新しいお客様との出会いにつながるかもしれません。

完璧である必要はありません。 毎日である必要もありません。
大切なのは、あなたの想いや専門性を、必要としている人に届け続けることです。
発信は「誰に届けたいか」が決まれば、自然と言葉が生まれてきます。

あなたの声を待っている人が、きっとどこかにいます。

 

上村菜穂 プロフィール

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株式会社PR NET 代表取締役

マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせたSNSからの女性集客を専門としている。
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を保持。
2021年に株式会社PR NETを創設。
個人、法人の500以上のSNSを個別で指導。登壇は(公財)東京都中小企業振興公社、東京大学、楽天、ロート製薬、ダイハツ工業、東芝テック、POLA、サイバーエージェント、商工会議所、新潟のミスユニバース・ファイナリスト(敬称略)など、全国で延べ13,700名の方へ行っている。

経歴
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を樹立。
大学4年次に新宿にて月間2,000名以上が来場するフリースペース『賢者屋』を創業メンバーとして立ち上げ、初代副代表を務める。同施設内で女子大生を対象に将来を考える企画『なでしこ大学』を運営。

2015年、建築系の大学院を中退し、個人事業主のライターとして独立。
日刊ゲンダイの『コクハク』、東急グループ『ゴルマガ』、株式会社ネオキャリア『起業サプリジャーナル』、株式会社サイバーエージェントの月間500万PVを誇る『by.S』で執筆。

2017年、女性起業家向けにSNS集客セミナーやInstagram集客セミナーを行い、個人のHPとSNSで集客講師の活動を開始。SNSやマーケティングの専門用語をわかりやすく伝え、具体的な実践方法が好評を集め、全国の大手・中小企業、商工会議所・商工会・青年部、ミスユニバースでも講演を行う。

2021年、株式会社PR NETを創設し、代表取締役に就任。
主に『研修・講演事業』『個別コンサルティング』『SNSの運用代行』を行う。
研修・講演事業では延べ13,700名以上、個別の指導は個人・法人で累計500アカウント以上。運用代行では0から立ち上げたTikTokアカウントがフォロー、いいね周り、広告なしの運用で、2年間でフォロワー数6万人を達成。
近年はSNS×AI×Webマーケティングで中小企業の支援をしている。

◆研修実績(敬称略)
ダイハツ工業株式会社/楽天株式会社/東芝テック株式会社/株式会社ロート製薬/株式会社キャリアカレッジジャパン/株式会社UTP/株式会社オモロー

◆講演実績(敬称略)
(公財)東京都中小企業振興公社/東京大学/株式会社ポーラ/株式会社サイバーエージェント/株式会社マイナビ/ベストオブミス新潟/株式会社Schoo/株式会社エディターキャンプ/東京商工会議所/草津商工会議所/久喜市商工会/石岡商工会議所 青年部(石岡YEG)/秋田県信用保証協会/リバーサイド千秋/NU茶屋町/港南台バーズ/紙屋町シャレオなど

■仕事で訪れた都道府県 (47分の14)
・秋田・新潟・東京・神奈川・愛知・大阪・滋賀・広島・福岡⁡・長野・埼玉・千葉・群馬・茨城

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