PRの世界では、効果的な情報発信を行い、ブランドを広め、売上を上げるために重要な基本原則があります。それが「PR4原則」です。

この原則を正しく理解し活用することで、あなたのビジネスが必要な人へ届き、長期的な信頼とファンを築くことができます。では、PR4原則とは何か、どのように考えていくべきかを解説します。

 

PR NET Co.直伝のPR4原則

1、相手目線と自分軸
2、美学のある世界観
3、リスト作り
4、継続
です!

 

集客に強いPR原則1、相手目線と自分軸

「相手目線と自分軸」は、SNSマーケティングで中心とするべき考え方であり、成功のために欠かせない要素です。
この2つの視点をバランスよく活用することで、ブランドの強みを発信しつつ、顧客のニーズに的確に応えることができます。

以下、SNSにおける「相手目線」と「自分軸」についてさらに詳しく掘り下げます。

 相手目線とは?

相手目線とは、既存のお客さまや未来のお客さまになるフォロワーさん(以下、まとめて「顧客」とします)の視点に立ち、何を求めているのか、どのような情報が役立つのかを意識した情報発信を行うことです。
相手目線を持つことによって、顧客にとって価値のある情報やメッセージを提供することができ、エンゲージメントが向上します。

相手目線を取り入れる方法:

  • 顧客のニーズをリサーチ
    顧客がどのような課題を抱えているのか、SNS上で何を求めているのかを徹底的にリサーチしましょう。InstagramやX(旧Twitter)では、コメントやDMを通じてフォロワーさんの声を聞き、ニーズに応じたコンテンツを提供します。例えば、フォロワーさんがコメントで書いてくれた質問を参考に、そのテーマに合った投稿を増やすなど、リサーチをもとにコンテンツの方向性を決定します。とは言え、実際にSNSアカウントを立ち上げたばかりの時や、情報過多の私たちはなかなか人の投稿にコメントをしません。投稿したけれど反応がないので、相手目線をどのようにリサーチをしたらいいのかわからない場合は、SNSで自分からアクションを増やすのも手です。

    また、それでも反応が得られない場合は(コンテンツの質が良くないと反応をいただけないため)SNSのためにアナログを強化するのも一つの手でしょう。全てSNSで完結をするのではなく、実際に人に話して疑問点を聞いたり、できればモニターとしてサービスを受けていただき、リアルな声に触れる機会を増やしましょう。

    実際に私の場合は、事業の立ち上げ前に週1~3回は足を動かし、イベントや交流会に参加をして地味な活動からスタートしました。
    そこで出会った人に自分の話をどう受け取ってもらえるのか?何に魅力を感じてもらえるのかを探りました。
    ニーズがわかった上で発信をするので、SNSでの反応が得られ(集客に繋がり)SNSでの集客ノウハウの提供がビジネスになったのです。

  • ペルソナに基づいた投稿
    「ペルソナ」とは、理想のお客さまを明確にしたものです。SNSでの発信は、多くの人に向けて行うものではなく、あくまで特定の人に向けたものとして考えます。メッセージを絞らないことには必要な人に響かないからです。

    例えば、
    「30代女性のあなた」と言われるより
    「35歳未満の女性経営者を対象とした補助金があります」
    の方が、対象者にだけ響きます。

ペルソナについて詳しくはこちらの記事をご参考にされてください

ペルソナとターゲットの違い。集客効果に雲泥の差が生じる理由

 

自分軸とは?

自分軸とは、自分自身や自分のブランドが持つ価値観や理念を明確にし、これらに基づいた発信を行うことです。
相手目線を取り入れつつ、自分のブランドが何を大切にしているのか、何を伝えたいのかをしっかりと打ち出すことが重要です。自分軸がないと、情報がほかのアカウントに埋もれてしまいます。

自分軸を確立するための方法:

  • ブランドの理念を明確にする
    ブランドの持つ「理念」や「ミッション」をしっかりと定義し、それを発信の基盤にしましょう。
    たとえばPR NET Co.は「PRの力でひと・もの・ことに彩りを」という企業理念のもと、
    PRの力を必要な企業様から個人の方に再現性のあるマーケティングとSNSのトレンドをお届けしています。それによって、多くのお客さまが価格ではなく、価値で選ばれるようになり、SNSが資産になっているのです。

    だからこそこちらのメールマガジンも、この想いの一貫として、事業に対して本気の人に届けたいと思い、なるべくわかりやすく、小手先のテクニックだけではない本質的な観点からも情報をお届けしています。

  • ブランドのコンセプトを発信に反映
    ブランドがどのようなイメージを持っているか、どのような雰囲気やトーンで発信しているかを統一しましょう。

    例えば、上品で落ち着いた雰囲気のブランドなら、そのトーンに合わせたビジュアルやキャプションを心がけます。一貫性があることで、フォロワーは「このブランドはこういうイメージ」と認識しやすくなります。

 

相手目線と自分軸のバランス

SNSでは、「相手目線」と「自分軸」の両方をバランスよく活用することが重要です。
どちらか一方に偏りすぎると、フォロワーさんや顧客に響かなくなります。

相手目線が強すぎると、他のブランドとの差別化ができず、単なる情報発信にとどまってしまう恐れがあります。一方で、自分軸が強すぎると、顧客のニーズを無視した自己満足的な発信になり、エンゲージメントが低下する可能性があります。

バランスを取るための具体的な方法:

  • 顧客のニーズを尊重しつつ、ブランドの強みを強調
    顧客の興味や関心に応えながら、あなたのビジネスやブランドが提供する価値をきちんと伝えることが大切です。例えば、フォロワーが「ヘルシーな食生活に関心がある」場合、あなたのブランドが持つ「健康に配慮した製品」を前面に出す形で、顧客の関心に応じつつ、あなたの強みをしっかりと訴求しましょう。
  • エンゲージメントと共感を意識した投稿
    コンテンツを発信する際には、顧客が「共感」できるストーリーやメッセージを含めることで、感情に訴えることができます。同時に、自分のブランドがどのように顧客の問題を解決できるのかを具体的に示すことで、エンゲージメントが高まります。

 

 

集客に強いPR原則2、美学のある世界観

「美学のある世界観」は、SNSマーケティングにおいてブランドを視覚的に魅力的に見せ、
ユーザーに強い印象を与えるために非常に重要な要素です。
この要素を効果的に活用することで、ブランドの個性が際立ち、ファンの心を引きつけることができます。

以下では、「美学のある世界観」についてさらに詳細に解説します。

 

美学のある世界観とは?

「美学のある世界観」とは、ビジュアル面だけでなく、ブランド全体のコンセプトやメッセージ、価値観を視覚的に表現することです。

SNS、特にInstagramのようなビジュアル中心のプラットフォームでは、統一感のある美しい世界観を作り出すことがユーザーにとって非常に強力な引きつけ要素となります。

美学のある世界観がもたらすことは、

  1. ブランドの個性を視覚的に表現
    ブランドがどのような価値観や雰囲気を持っているかをビジュアルで伝えることで、ユーザーに一貫したイメージを持ってもらうことができます。
  2. 一貫性のあるイメージ作り
    投稿のトーンやスタイルがバラバラだと、フォロワーさんがブランドの方向性やコンセプトを理解しづらくなります。一貫した世界観があることで、「このブランドは○○なイメージ」と認識されやすくなります。
  3. 感情的な共感を生む
    視覚的な要素は感情に強く働きかけます。ブランドの世界観がフォロワーさんにとって共感できるものであれば、エンゲージメントが自然と高まります。

 

 カラースキーム(色彩計画)とトーンの統一

色彩の選択は、世界観を形成する上で最も基本的かつ重要な要素です。
特定のカラーを決め、その一貫性を守ることで、投稿全体に統一感を持たせることができます。

色はブランドの感情的なメッセージを視覚的に表現する強力なツールです。
例えば、癒されたくてリラクゼーションサロンに行ったのに、店内の壁全体が真っ赤だったらどうでしょうか?

実際に私は色々なリラクゼーションサロンさんに訪れますが、ワンポイントの赤はあるかもしれませんが、真っ赤な壁のサロンさんには出会ったことがありません。
心が落ち着く白い壁(orあわいお色味の壁)や木面調が多いです。

 

しかしパリを彷彿させるビストロなどはおしゃれな雰囲気になりますよね。

最近だとお誕生日をお祝いしていただいた、東京を代表するグランメゾンのフレンチ『銀座レカン』さんのBARの待合室の床が真っ赤で高級感と自信に満ちた雰囲気がとても魅力的に感じました。

 

つまり同じ色でも、ある場所では魅力的になりますが、ある場所では逆効果になってしまうのです。
そこで、次のようなカラースキームを使い分けることができます。

  • 柔らかいパステルカラー: 優しさや安心感、ナチュラルなイメージを伝えます。美容やウェルネスブランドなどによく使われます。
  • ビビッドなカラー: エネルギッシュで若々しい印象を与えるため、スポーツブランドやファッションブランドに適しています。
  • モノトーンやシンプルカラー: 洗練された高級感を演出し、高級ファッションやデザイン系のブランドで使用されることが多いです。

統一感のあるカラースキームを使用することで、視覚的に一貫したメッセージが伝わり、フォロワーにとって心地よい体験を提供します。

 

フォントとテキストデザインの選び方

フォントの選択も世界観を形成する重要な要素です。ブランドのトーンや雰囲気に合ったフォントを使用することで、視覚的に統一されたイメージを作り出すことができます。

以下のように、フォントの選び方はブランドの性格に影響を与えます。

  • セリフ体: 高級感やフォーマルさを伝えたい場合、クラシックなセリフ体(Times New Romanなど)が適しています。高級ブランドや伝統的な業種でよく使われます。
  • サンセリフ体: シンプルでモダンな印象を与えます。無駄のないデザインが好まれる現代的なブランドやスタートアップに適しています。
  • 手書き風フォント: カジュアルで温かみのある印象を与えるため、親しみやすさをアピールしたいブランドに向いています。手作り感やオリジナル性を強調することができます。

一度フォントを選んだら、それを継続的に使用することで、フォロワーさんは
「このフォント=◯◯さんのアカウント」と結びつけて認識するようになります。

さらに、テキストの配置も重要です。
中央揃えや左揃えなど、見やすく効果的なレイアウトを心がけることで、視覚的なストレスを軽減し、フォロワーさんにとって見やすいデザインを提供します。

 

ビジュアルコンテンツの統一

美学のある世界観を作り出すためには、投稿する画像や動画のスタイルも統一することが大切です。

以下のポイントを意識して、ビジュアルコンテンツの一貫性を保ちましょう。

  • 写真のスタイル
    写真を撮影する際には、照明、背景、アングルなどを統一することが重要です。たとえば、ナチュラルなイメージのブランドであれば、自然光を使った柔らかい照明が適しています。特に午前8:00~11:00は光がクリアでおすすめです。
    一方、都会的なブランドなら、クールなライティングやコントラストの強い画像が効果的です。
  • 動画の雰囲気
    Instagramのリールやストーリーズで使用する動画も、ブランドの世界観を反映させる必要があります。色味やエフェクト、音楽の選択に一貫性を持たせることで、フォロワーさんは「この動画は◯◯さんのアカウント」とすぐに認識できるようになります。
  • 背景とアイテムの選び方
    投稿に使用するアイテムや背景もブランドの美学とマッチしていることが大切です。たとえば、ミニマルなスタイルを持つブランドなら、シンプルな背景や少ないアイテム配置にすることが一貫性につながります。
    逆に、温かみのあるブランドなら、木目調のテーブルや温かい色味の背景を使うことで、フォロワーさんに一貫した印象を与えることができます。

 

ストーリーテリングによる感情的なつながり

美学のある世界観は単に見た目だけではなく、フォロワーさんの感情に訴えるストーリーテリング(ストーリーを伝えること)によっても構築されます。
SNS上でブランドが伝えたいストーリーを視覚的に表現することで、フォロワーさんの共感を得ることができます。

  • ビジュアルに込めたストーリー
    ブランドが発信する画像やショート動画には、常にストーリーを演出できないかを考えましょう。
    新商品を紹介する際、単に商品の写真を投稿するのは公式HPの商品ページの役割です。SNSはDMなどの双方のやり取りができることが魅力なので、商品が使っている人の生活や人生をどのように豊かにするのか、その背景の物語をビジュアルで表現することが効果的です。

    例えばアウトドア施設なら、友人同士で大人数でお酒を交わしているシーンを撮影するのか?恋人と二人でゆったりとしているところを撮影するのか?家族で子供が自前のプールを持ってきて遊んでいるところを撮影するのか?など同じ場所でも誰が、どのように使うのかは様々なのです。

    また別のイメージでは、ドラッグストアで購入できる化粧品であっても、
    女子大生がコストパフォーマンスを重視して選んでいるのか、
    子供のことで色々とお金がかかるので、美容費に上限がある子育て真っ盛りのママさんが使っているシーンを撮影するのかで共感する人が異なりますよね。

 

  • 顧客の体験を共有する
    美学のある世界観をさらに強化するために、ペルソナさんに近い人物が実際に商品やサービスを使用している様子をシェアすることができれば、さらに効果的です。ショート動画やストーリーズで顧客の体験を見せることで、視覚的な美しさに加えて、共感や信頼を得ることができます。

世界観の持続性と更新

美学のある世界観は、短期間で作り上げるものではなく、長期的に育て続けるものです。しかし、時には時代の変化やトレンドに応じて、微調整や更新が必要になることもあります。
たとえば、新しい季節やキャンペーンに合わせて、カラーパレットを少し変更したり、トーンを若干シフトさせることが効果的です。これにより、ブランドの鮮度を保ちつつ、一貫した世界観を維持できます。

このように、「美学のある世界観」を作り上げるためには、ビジュアル、フォント、カラースキーム、ストーリーテリングなど、あらゆる要素が一貫してブランドの個性を表現することが重要です。SNSでの発信は、単なる情報提供ではなく、感情的なつながりを築き上げるための重要なツールです。

世界観を通じて、お客さまにブランドの価値を伝えることができれば、エンゲージメントが高まり、長期的なファンを育てることができるでしょう。

しかし、時には時代の変化やトレンドに応じて、微調整やアップデートが必要になることもあります。

たとえば、新しい季節やキャンペーンに合わせて、カラーパレットを少し変更したり、
トーンを若干シフトさせることが効果的です。

これにより、ブランドの鮮度を保ちつつ、一貫した世界観を作ることができます。

 

 

上村菜穂 プロフィール

上村菜穂.jpg

株式会社PR NET 代表取締役

マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせたSNSからの女性集客を専門としている。
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を保持。
2021年に株式会社PR NETを創設。
個人、法人の500以上のSNSを個別で指導。登壇は(公財)東京都中小企業振興公社、東京大学、楽天、ロート製薬、ダイハツ工業、東芝テック、POLA、サイバーエージェント、商工会議所、新潟のミスユニバース・ファイナリスト(敬称略)など、全国で延べ12,800名の方へ行っている。

経歴
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を樹立。
大学4年次に新宿にて月間2,000名以上が来場するフリースペース『賢者屋』を創業メンバーとして立ち上げ、初代副代表を務める。同施設内で女子大生を対象に将来を考える企画『なでしこ大学』を運営。

2015年、建築系の大学院を中退し、個人事業主のライターとして独立。
日刊ゲンダイの『コクハク』、東急グループ『ゴルマガ』、株式会社ネオキャリア『起業サプリジャーナル』、株式会社サイバーエージェントの月間500万PVを誇る『by.S』で執筆。

2017年、女性起業家向けにSNS集客セミナーやInstagram集客セミナーを行い、個人のHPとSNSで集客講師の活動を開始。SNSやマーケティングの専門用語をわかりやすく伝え、具体的な実践方法が好評を集め、全国の大手・中小企業、商工会議所・商工会・青年部、ミスユニバースでも講演を行う。

2021年、株式会社PR NETを創設し、代表取締役に就任。
主に『研修・講演事業』『個別コンサルティング』『SNSの運用代行』を行う。
研修・講演事業では延べ12,800名以上、個別の指導は個人・法人で累計500アカウント以上。運用代行では0から立ち上げたTikTokアカウントがフォロー、いいね周り、広告なしの運用で、2年間でフォロワー数6万人を達成。
近年はSNS×AI×Webマーケティングで中小企業の支援をしている。

◆研修実績(敬称略)
ダイハツ工業株式会社/楽天株式会社/東芝テック株式会社/株式会社ロート製薬/株式会社キャリアカレッジジャパン/株式会社UTP/株式会社オモロー

◆講演実績(敬称略)
(公財)東京都中小企業振興公社/東京大学/株式会社ポーラ/株式会社サイバーエージェント/株式会社マイナビ/ベストオブミス新潟/株式会社Schoo/株式会社エディターキャンプ/東京商工会議所/草津商工会議所/久喜市商工会/石岡商工会議所 青年部(石岡YEG)/秋田県信用保証協会/リバーサイド千秋/NU茶屋町/港南台バーズ/紙屋町シャレオなど

■仕事で訪れた都道府県 (47分の14)
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