PRの世界では、効果的な情報発信を行い、ブランドを広め、売上を上げるために重要な基本原則があります。それが「PR4原則」です。

この原則を正しく理解し活用することで、あなたのビジネスが必要な人へ届き、長期的な信頼とファンを築くことができます。では、PR4原則とは何か、どのように考えていくべきかを解説します。

 

目次

PR NET Co.直伝のPR4原則

1、相手目線と自分軸
2、美学のある世界観
3、リスト作り
4、継続
です!

 

集客に強いPR原則①相手目線と自分軸

「相手目線と自分軸」は、SNSマーケティングで中心とするべき考え方であり、成功のために欠かせない要素です。
この2つの視点をバランスよく活用することで、ブランドの強みを発信しつつ、顧客のニーズに的確に応えることができます。

以下、SNSにおける相手目線」と「自分軸」についてさらに詳しく掘り下げます。

 相手目線とは?

相手目線とは、既存のお客さまや未来のお客さまになるフォロワーさん(以下、まとめて「顧客」とします)の視点に立ち、何を求めているのか、どのような情報が役立つのかを意識した情報発信を行うことです。
相手目線を持つことによって、顧客にとって価値のある情報やメッセージを提供することができ、エンゲージメントが向上します。

相手目線を取り入れる方法:

  • 顧客のニーズをリサーチ
    顧客がどのような課題を抱えているのか、SNS上で何を求めているのかを徹底的にリサーチしましょう。
    InstagramやX(旧Twitter)では、コメントやDMを通じてフォロワーさんの声を聞き、ニーズに応じたコンテンツを提供します。例えば、フォロワーさんがコメントで書いてくれた質問を参考に、そのテーマに合った投稿を増やすなど、リサーチをもとにコンテンツの方向性を決定します。とは言え、実際にSNSアカウントを立ち上げたばかりの時や、情報過多の私たちはなかなか人の投稿にコメントをしません。投稿したけれど反応がないので、相手目線をどのようにリサーチをしたらいいのかわからない場合は、SNSで自分からアクションを増やすのも手です。また、それでも反応が得られない場合は(コンテンツの質が良くないと反応をいただけないため)SNSのためにアナログを強化するのも一つの手でしょう。全てSNSで完結をするのではなく、実際に人に話して疑問点を聞いたり、できればモニターとしてサービスを受けていただき、リアルな声に触れる機会を増やしましょう。実際に私の場合は、事業の立ち上げ前に週1~3回は足を動かし、イベントや交流会に参加をして地味な活動からスタートしました。そこで出会った人に自分の話をどう受け取ってもらえるのか?何に魅力を感じてもらえるのかを探りました。
    ニーズがわかった上で発信をするので、SNSでの反応が得られ(集客に繋がり)SNSでの集客ノウハウの提供がビジネスになったのです。
  • ペルソナに基づいた投稿
    「ペルソナ」とは、理想のお客さまを明確にして決めた人のことです。
    SNSでの発信は、多くの人に向けて行うものではなく、あくまで特定の人に向けたものとして考えます。メッセージを絞らないことには必要な人に響かないからです。例えば、
    「30代女性のあなた」と言われるより
    「35歳未満の女性経営者を対象とした補助金があります」
    の方が、対象者にだけ響きます。

ペルソナについて詳しくはこちらの記事をご参考にされてください

ペルソナとターゲットの違い。集客効果に雲泥の差が生じる理由

さらに、相手目線を考える上で下記の3つの質問についても考えてみましょう。

自分軸とは?

自分軸とは、自分自身や自分のブランドが持つ価値観や理念を明確にし、これらに基づいた発信を行うことです。
相手目線を取り入れつつ、自分のブランドが何を大切にしているのか、何を伝えたいのかをしっかりと打ち出すことが重要です。自分軸がないと、情報がほかのアカウントに埋もれてしまいます。

以下の3つのポイントをしっかりと見直しましょう。

自分軸を確立するための方法:

  • ブランドの理念を明確にする
    ブランドの持つ「理念」や「ミッション」をしっかりと定義し、それを発信の基盤にしましょう。たとえばPR NET Co.は「PRの力でひと・もの・ことに彩りを」という企業理念のもと、
    PRの力を必要な企業様から個人の方に再現性のあるマーケティングとSNSのトレンドをお届けしています。それによって、多くのお客さまが価格ではなく、価値で選ばれるようになり、SNSが資産になっているのです。だからこそメールマガジンでは、この想いの一貫として、事業に対して本気の人に届けたいと思い、
    なるべくわかりやすく、小手先のテクニックだけではない本質的な観点からも情報をお届けしています。
  • ブランドのコンセプトを発信に反映
    ブランドがどのようなイメージを持っているか、どのような雰囲気やトーンで発信しているかを統一しましょう。
    例えば、上品で落ち着いた雰囲気のブランドなら、そのトーンに合わせたビジュアルやキャプションを心がけます。一貫性があることで、フォロワーは「このブランドはこういうイメージ」と認識しやすくなります。

相手目線と自分軸のバランス

SNSでは、「相手目線」と「自分軸」の両方をバランスよく活用することが重要です。
どちらか一方に偏りすぎると、フォロワーさんや顧客に響かなくなります。

相手目線が強すぎると、他のブランドとの差別化ができず、単なる情報発信にとどまってしまう恐れがあります。一方で、自分軸が強すぎると、顧客のニーズを無視した自己満足的な発信になり、エンゲージメントが低下する可能性があります。

バランスを取るための具体的な方法:

  • 顧客のニーズを尊重しつつ、ブランドの強みを強調
    顧客の興味や関心に応えながら、あなたのビジネスやブランドが提供する価値をきちんと伝えることが大切です。例えば、フォロワーが「ヘルシーな食生活に関心がある」場合、あなたのブランドが持つ「健康に配慮した製品」を前面に出す形で、顧客の関心に応じつつ、あなたの強みをしっかりと訴求しましょう。
  • エンゲージメントと共感を意識した投稿
    コンテンツを発信する際には、顧客が「共感」できるストーリーやメッセージを含めることで、感情に訴えることができます。同時に、自分のブランドがどのように顧客の問題を解決できるのかを具体的に示すことで、エンゲージメントが高まります。以下の4つの問いについて考えてみることがおすすめです。

補足として、InstagramにおいてはAIのアルゴリズムも客観性の一つになります。
AIのアルゴリズムで考えるべき5つの項目を押さえましょう。

 

集客に強いPR原則②美学のある世界観

「美学のある世界観」は、SNSマーケティングにおいてブランドを視覚的に魅力的に見せ、
ユーザーに強い印象を与えるために非常に重要な要素です。
この要素を効果的に活用することで、ブランドの個性が際立ち、ファンの心を引きつけることができます。

以下では、「美学のある世界観」についてさらに詳細に解説します。

 

美学のある世界観とは?

「美学のある世界観」とは、ビジュアル面だけでなく、
ブランド全体のコンセプトやメッセージ、価値観を視覚的に表現することです。

SNS、特にInstagramのようなビジュアル中心のプラットフォームでは、
統一感のある美しい世界観を作り出すことがユーザーにとって非常に強力な引きつけ要素となります。

美学のある世界観がもたらすことは、

  1. ブランドの個性を視覚的に表現
    ブランドがどのような価値観や雰囲気を持っているかをビジュアルで伝えることで、ユーザーに一貫したイメージを持ってもらうことができます。
  2. 一貫性のあるイメージ作り
    投稿のトーンやスタイルがバラバラだと、フォロワーさんがブランドの方向性やコンセプトを理解しづらくなります。一貫した世界観があることで、「このブランドは○○なイメージ」と認識されやすくなります。
  3. 感情的な共感を生む
    視覚的な要素は感情に強く働きかけます。ブランドの世界観がフォロワーさんにとって共感できるものであれば、エンゲージメントが自然と高まります。

 カラースキーム(色彩計画)とトーンの統一

色彩の選択は、世界観を形成する上で最も基本的かつ重要な要素です。
特定のカラーを決め、その一貫性を守ることで、投稿全体に統一感を持たせることができます。

色はブランドの感情的なメッセージを視覚的に表現する強力なツールです。
例えば、癒されたくてリラクゼーションサロンに行ったのに、店内の壁全体が真っ赤だったらどうでしょうか?

実際に私は色々なリラクゼーションサロンさんに訪れますが、
ワンポイントの赤はあるかもしれませんが、真っ赤な壁のサロンさんには出会ったことがありません。
心が落ち着く白い壁(orあわいお色味の壁)や木面調が多いです。

しかしパリを彷彿させるビストロなどはおしゃれな雰囲気になりますよね。

最近だとお誕生日をお祝いしていただいた、東京を代表するグランメゾンのフレンチ『銀座レカン』さんのBARの待合室の床が真っ赤で高級感と自信に満ちた雰囲気がとても魅力的に感じました。

つまり同じ色でも、ある場所では魅力的になりますが、ある場所では逆効果になってしまうのです。
そこで、次のようなカラースキームを使い分けることができます。

  • 柔らかいパステルカラー: 優しさや安心感、ナチュラルなイメージを伝えます。美容やウェルネスブランドなどによく使われます。
  • ビビッドなカラー: エネルギッシュで若々しい印象を与えるため、スポーツブランドやファッションブランドに適しています。
  • モノトーンやシンプルカラー: 洗練された高級感を演出し、高級ファッションやデザイン系のブランドで使用されることが多いです。

統一感のあるカラースキームを使用することで、視覚的に一貫したメッセージが伝わり、フォロワーにとって心地よい体験を提供します。

 

フォントとテキストデザインの選び方

フォントの選択も世界観を形成する重要な要素です。ブランドのトーンや雰囲気に合ったフォントを使用することで、視覚的に統一されたイメージを作り出すことができます。

明朝体とゴシック体について
セリフ体とサンセリフ体について

  • セリフ体: 高級感やフォーマルさを伝えたい場合、クラシックなセリフ体(Times New Romanなど)が適しています。高級ブランドや伝統的な業種でよく使われます。
  • サンセリフ体: シンプルでモダンな印象を与えます。無駄のないデザインが好まれる現代的なブランドやスタートアップに適しています。

一度フォントを選んだら、それを継続的に使用することで、フォロワーさんは
「このフォント=◯◯さんのアカウント」と結びつけて認識するようになります。

さらに、テキストの配置も重要です。
中央揃えや左揃えなど、見やすく効果的なレイアウトを心がけることで、視覚的なストレスを軽減し、フォロワーさんにとって見やすいデザインを提供します。

 

ビジュアルコンテンツの統一

センスに自信がない場合は、世界観を決める上で『雑誌』『インテリア』『コスメ』『アパレル』の中で、ブランドのイメージを意識して設計するとクオリティが格段に上がります。

美学のある世界観を作り出すためには、投稿する画像や動画のスタイルも統一することが大切です。
以下のポイントを意識して、ビジュアルコンテンツの一貫性を保ちましょう。

  • 写真のスタイル
    写真を撮影する際には、照明、背景、アングルなどを統一することが重要です。
    たとえば、ナチュラルなイメージのブランドであれば、自然光を使った柔らかい照明が適しています。特に午前8:00~11:00は光がクリアでおすすめです。
    プラスαの豆知識として、11:00〜13:00は南中時刻なので写真撮影を避けるのが好ましいです。一方、都会的なブランドなら、クールなライティングやコントラストの強い画像が効果的です。
  • 動画の雰囲気
    Instagramのリールやストーリーズで使用する動画も、ブランドの世界観を反映させる必要があります。色味やエフェクト、音楽の選択に一貫性を持たせることで、フォロワーさんは「この動画は◯◯さんのアカウント」とすぐに認識できるようになります。
  • 背景とアイテムの選び方
    投稿に使用するアイテムや背景もブランドの美学とマッチしていることが大切です。たとえば、ミニマルなスタイルを持つブランドなら、シンプルな背景や少ないアイテム配置にすることが一貫性につながります。
    逆に、温かみのあるブランドなら、木目調のテーブルや温かい色味の背景を使うことで、フォロワーさんに一貫した印象を与えることができます。

 

ストーリーテリングによる感情的なつながり

美学のある世界観は単に見た目だけではなく、フォロワーさんの感情に訴えるストーリーテリング(ストーリーを伝えること)によっても構築されます。
SNS上でブランドが伝えたいストーリーを視覚的に表現することで、フォロワーさんの共感を得ることができます。

  • ビジュアルに込めたストーリー
    ブランドが発信する画像やショート動画には、常にストーリーを演出できないかを考えましょう。
    新商品を紹介する際、単に商品の写真を投稿するのは公式HPの商品ページの役割です。
    SNSはDMなどの双方のやり取りができることが魅力なので、商品が使っている人の生活や人生をどのように豊かにするのか、その背景の物語をビジュアルで表現することが効果的です。撮影のコツ.jpg
    例えばアウトドア施設なら、友人同士で大人数でお酒を交わしているシーンを撮影するのか?
    恋人と二人でゆったりとしているところを撮影するのか?
    家族で子供が自前のプールを持ってきて遊んでいるところを撮影するのか?
    など同じ場所でも誰が、どのように使うのかは様々なのです。撮影のコツ.jpgまた別のイメージでは、ドラッグストアで購入できる化粧品であっても、
    女子大生がコストパフォーマンスを重視して選んでいるのか、
    子供のことで色々とお金がかかるので、美容費に上限がある子育て真っ盛りのママさんが使っているシーンを撮影するのかで共感する人が異なりますよね。
  • 顧客の体験を共有する
    美学のある世界観をさらに強化するために、ペルソナさんに近い人物が実際に商品やサービスを使用している様子をシェアすることができれば、さらに効果的です。ショート動画やストーリーズで顧客の体験を見せることで、視覚的な美しさに加えて、共感や信頼を得ることができます。

世界観を決めたあともアップデートを目指す

美学のある世界観は、短期間で作り上げるものではなく、長期的に育て続けるものです。
しかし、時には時代の変化やトレンドに応じて、微調整や更新が必要になることもあります。

たとえば、新しい季節やキャンペーンに合わせて、カラーパレットを少し変更したり、トーンを若干シフトさせることが効果的です。これにより、ブランドの鮮度を保ちつつ、一貫した世界観を維持できます。

このように美学のある世界観」を作り上げるためには、
・ビジュアル
・フォント
・カラースキーム
・ストーリーテリング
など、あらゆる要素が一貫してブランドの個性を表現することがポイント
です

SNSでの発信は、単なる情報提供ではなく、感情的なつながりを築き上げるための重要なツールです。
世界観を通じて、お客さまにブランドの価値を伝えることができれば、エンゲージメントが高まり、長期的なファンを育てることができるでしょう。

しかし、時には時代の変化やトレンドに応じて、微調整やアップデートが必要になることもあります。

たとえば、新しい季節やキャンペーンに合わせて、カラーパレットを少し変更したり、
トーンを若干シフトさせることが効果的です。

これにより、ブランドらしさを常に保ちつつ、一貫した世界観を作ることができます。

 

集客に強いPR原則③リスト作り

「リスト作り」は、SNSマーケティングやPR活動において重要な要素です。

個人的に「リスト」という表現は、人を数字で見ているようで好きではないのですが、
とは言え戦略を立てる上で認識のズレが生じにくく分かりやすいので「リスト」と表現します。

リストとは、すでに購入をしてくださっている既存の方、もしくはこれから購入する可能性のある新規の方の連絡先です。オンライン上ではメールアドレスもしくは最近はLINE公式で、相手にスタンプや一言送ってもらい、連絡先をわかっていることを指します。

SNSでフォロワーを増やすことも大事ですが、それ以上に、実際にお申し込みや購入につながる見込み客をリスト化していくことがビジネス成長の鍵となります。

ここからは「リスト作り」についてさらに詳しく解説していきます。

なぜリスト作りが重要なのか?

リスト作り.jpg
SNS上のフォロワーさんやユーザーさんとの一時的な接点だけでなく、
長期的な関係を築くために「リスト作り」は不可欠です。誰でも見ることができるSNSやブログなどをオープンメディアと言いますが、ビジネスではクローズドメディアを同時に育てることが必須です。

特にメールマガジンやLINE公式への登録をしていただくことは、以下の3つの理由でオススメです。

通知から思い出してもらうきっかけを、能動的に増やせる

メールマガジンやLINE公式は直接通知が届くため、SNSでの発信よりも個別にアプローチしやすく、メッセージの開封率やコンバージョン率(商品の購入や問い合わせなど、最終的な成果に至った人の割合)が高くなります。

ご自身がSNSを活用するときをイメージしていただきたいのですが、アプリをつけても、上に表示され必ず見る人もいれば、見たり見なかったりする人もいますよね。

フォロワーさんがSNSのタイムラインを見逃してしまうことフォローしていても、見る頻度とフォロー中の人の更新やSNSからのおすすめの関係でそもそも表示されないこと)があっても、メールやLINEは個別に通知されるため、より確実にメッセージを届けることができます。

近年はSNSのアルゴリズムも大きく変化しているので、フォローしてもらった=毎回の投稿が見られるとは限らないことを念頭において対策をしましょう。

フォロワーさんやお客さまとの信頼関係を強化できる

メールマガジンやLINE公式に登録してくださった方に対して、定期的に価値のある情報を提供することで、信頼関係が深まります。実際に私自身も、お会いする方は1年以上前からメールマガジンに登録してくださっていた方が多数いらっしゃいます。ここでのポイントはセールスをしたいときにだけ投稿しないことす。

よくメールマガジンやLINE公式で、商品やサービスを作って売るときのローンチで毎日のように発信し、セールスをする方がいます。そのアクション自体は事業を続ける上で行うべきですが、みなさんも自分がお客さんの立場のときには、売るときだけ都合がいい人は嫌気がさしませんか?
売ることも大切ですが、信頼関係を強化する発信とは何か?に目を向けて投稿内容を考えましょう。

 

SNSのアルゴリズムに左右されずにアプローチができる

SNSのアルゴリズム変更やプラットフォームのトラブルによって一時的にフォロワーさんへのリーチが制限されることがあります。
しかし、リストがあれば、SNSの状況に左右されず、安定したコミュニケーションが継続可能です。

オープンメディアとクローズドメディアの違い

リストには大きく分けて「オープンメディア」と「クローズドメディア」の2種類があります。
どちらもバランスよく育てることが、SNSで売上をアップさせる重要なポイントになりますので、それぞれの特徴を理解して、適した活用をしましょう。

オープンメディア

オープンメディアとは誰でもアクセスができるメディアです。
公開しない方法はそれぞれのメディアであるものの、基本的には世間一般に情報を公開する媒体のことを指します。
例:Blog、SNS(Instagram、TikTok、X(旧Twitter)、Facebookなど)、Youtube、LP(ランディングページ)

メリット:

  • 誰でもアクセス可能なメディアであるため、多くの人にリーチしやすい。
  • 拡散効果が期待でき、ブランド認知度の向上に貢献する。

デメリット:

  • プラットフォームのアルゴリズムに依存するため、フォロワー全員に確実に情報が届くわけではない。
  • フォロワーはSNS上での一時的な興味しか持っていない可能性が高く、深い関係を築くのが難しい。

クローズドメディア

クローズドメディアとは限られた人しかアクセスができないメディアです。
一般に公開されることはなく、登録した方やセグメントされた方のみが閲覧できる媒体のことを指します。
例:メールマガジン、LINE公式、Facebookグループ(秘密のグループ)、ChatworkやSlackの活用もある。

メリット:

  • プラットフォームのアルゴリズムに影響されず、情報を届けることができる。それによって忘れられていたとしても、思い出すきっかけを作れる。
  • メールやLINEは、より個別のメッセージを送ることができるため、登録者との関係が深まりやすい。
  • クローズドメディアに対しては、プロモーションやキャンペーンを効果的に行える。

デメリット:

  • オープンメディアと比べて登録までに時間がかかることがある
  • メールマガジンやLINE公式は、登録者にブロックされたり解除されると、これ以上アプローチができない

これらをまとめると、SNSで集客・売上をUPするためには、下記の図のような流れが好ましいです。

クローズドメディアの作り方

クローズドメディアを構築するには、オープンメディアを活用しつつ、
効果的にクローズドメディアへ誘導する必要があります。

具体的な方法としては次のような手段を試してみましょう。

 無料プレゼントやコンテンツ提供

多くの企業・個人がリストを増やすために利用しているのが、無料のプレゼントやコンテンツ提供です。たとえば、次のような特典を用意することで、フォロワーさんをクローズドメディアに誘導できます。

  • 無料のPDF配布
  • 登録者のみが参加できるセミナーやイベント
  • 限定の割引クーポンや特別価格でのご提供

「メールマガジンを登録していただいた方に、特別コンテンツのPDFをプレゼント」
「LINE公式に登録すれば、次回購入時に10%オフ」
など、具体的なインセンティブを提示することで、リストに登録してもらいやすくなります。

登録者への特別感を演出

「公式LINEのアカウントでしか手に入らない情報」
「メールマガジン限定キャンペーン」
など、このメディアでしか得られない情報を提供することをオファーをすると言います。

今や、オファーを付けて、登録者に特別感を提供することが当たり前にもなってきています。
この特別感が、リスト登録の大きなきっかけとなりますので、豪華なオファーを付けましょう。

クローズドメディア運用のポイント

定期的なメール配信やLINEメッセージ

クローズドメディアを通じて、定期的にお役立ち情報や限定キャンペーンを提供しましょう。
リストを持っているだけでは意味がないので、頻度や内容を工夫して定期的に接触することが大切です。

また、私自身はこのメールマガジンを4年ほど毎週月曜日の22:00に配信し、
そこから2年ほど、現在は第2.4月曜日の22:00に配信しています。

読者の方の習慣になることで、楽しみとして待っていただけて開封率も高くなります。何より、情報過多社会の現代では購入されない理由の大きな要因が「忘れられているだけ」ということも少なくありません。

忘れられる理由を一つ減らすことにもなるのは、起業家として売上を安定させるために必須の項目です。

 

リストの質を保つコツ

リストを定期的に整理することが大切です。
私が行っていることを、ここだけの話で具体的に述べると主に2つあります。

一つはこちらのメールマガジンは、ありがたいことに開封率が毎回60%を超えているので、私から削除などはしていません。ただ、メールマガジンの媒体であるリザーブストックの機能で「無効のメールアドレス」と出してくれます。

これは登録者さんがメールアドレスを変更したり、削除をしたり、
こちらから届かなくなっている連絡先をまとめてくれているのです
現在は使われていないアドレスに送っても無駄なので、定期的に無効のメールアドレス一覧を削除しています。

そしてもう一つのノウハウはLINE公式でのリスト整理です。
私は、LINE公式はお役立ち情報ではなく、その時のキャンペーン企画が対象となるので、
1年間で2回くらいのシーズンしか使っていないものがあったり、2年ほど前に作ったままのものもありました。

なので、最後にご挨拶ということで、登録してくださっている方に新しいLINE公式への誘導を促し、
このLINE公式は削除します」とご連絡をしたところ、40名ほどの方が移動してくださいました。

LINE公式の仕組みで、削除申請をしてもすぐに削除はされず、完全に消えるまで1ヶ月かかりましたが、
今は関心がないor低い方にサービスを売るのもなんか違うなと違和感があるので、気持ち的にスッキリしました。

あとLINE公式は現在、1ヶ月で無料で使える配信数・有料で使える配信数があり、私は送る回数(と文章量)を考慮すると月額5,000円のプランだったので、金額のメリットはありませんでしたが、人によっては、リスト整理がコストカットに繋がることもあります。

集客に強いPR原則④継続

最後に「継続」についてです。とは言っても、「継続」はどのような成功法則にも当てはまり、
SNSやPRに限ったことではありません。私自身もビジネスの師匠から

結果の方程式=考え方×行動×継続

だと教えていただきました。

短期的な結果を追い求めるのではなく、長期的に見据えた持続的な発信が、フォロワーさんからの信頼を得る鍵となるでしょう。ここでは、継続に関するポイントや心構えについて詳しく解説します。

継続の重要性

SNS発信は一度や二度の投稿では大きな結果を得ることは難しく、長期的な取り組みが欠かせません。

継続的な発信を行うことで、
・信頼の構築
・フォロワーさんとの関係維持
・アルゴリズムへの対応
ができます。

しかし「SNSを続けることの重要性をわかっていても継続が難しい。」などの声もよく耳にします。

SNSは一つの新規事業であるかのように大変なものでありながらも、
企業さんでも専属の担当の方がほとんどいない状況で、
適任者のスタッフさんが別のお仕事の合間に行うことが数多く見受けられます。

個人でお仕事をしていると、商品・サービス提供以外に会計や事務作業などもあり、
その一つの業務としてSNS発信となると、業務があまりにも多すぎますよね。
そんな中で行うには、どうしたらいいのか?解決策をまとめました。

SNS発信を継続する3つのコツ

①、完璧を目指さない
②、1投稿ずつ発信の計画をするのではなく、月や週で計画を立てる
③、発信内容を考えるのは、スマートフォンやPCの前ではなく、日常生活の中で考える
を意識するといいでしょう。

 

完璧を目指さない

人の性格によるのと、勝負をしなくてはいけない状況の時もあるので、必ずしも全員にベストな答えではありませんが、相談に乗っていると半数以上が完璧を求めるが故に動けなくなっていると感じます。

より高いクオリティのものをアウトプットしようという意識は素晴らしいのですが、それが0のまま続くと、結果もずっと0なのです。

確かに情報過多社会なので、最近は高いクオリティのものが求められがちですが、動けない原因になっている場合は、意識するメディアを変えてみるのもいいですね。

例えばTikTokはクオリティの高いショート動画や、エンタメ性に富んだコンテンツばかりですが、
どうしてもエンタメが難しいのであれば、Xに情報をまとめたり、
ショート動画が難しければ、noteでブログ記事を書くなども解決策になることもあります。

完璧の定義が人によって違うので、一概には言えないのですが
「行動できない原因は何か?」
「継続できない原因は何か?」
を考えて適した行動を行ってみましょう。

 

1投稿ずつ発信の計画をするのではなく、月や週で計画を立てる

1投稿ずつ何を投稿しようか考えるのはプロでも大変です。
いや、むしろプロこそ全体を見て計画を立てます。

弊社PR NET Co.では企業さんの運用代行を行っていますが、
1投稿ずつまとめて提案するのではなく、1ヶ月分もしくは10投稿ほどまとめて提案をします。

そうすることによって、
・この投稿はお役立ち情報
・この投稿はセールスのための発信
・この投稿はブランディングのための発信
とバランスを見やすくなりますし、動線を作ることもしやすくなるのです。

また、毎回のように0から考える時間は労力と時間がかかるので
「今はこのお仕事に集中しよう」と自分が起動する時間を考えても
まとめて計画を立てる方がトータルして効率的にできるのでおすすめです!

発信内容を考えるのは、スマートフォンやPCの前ではなく、日常生活の中で考える

発信を苦手と思ってしまう人に理由を聞くと「ものすごく時間がかかります」とよく答えられます。

ではなぜ時間がかかるのかとさらに深掘りをすると、
スマートフォンやPCの前で投稿ネタが思いつかないうちに1時間経っています」
「このネタなら書けるかも?と思ったけど、しっくり来ないまま迷子になり1時間経っていました」
などの状況になっているのです。

その解決策はシンプルで、日常生活の中でアンテナを張ることをオススメしています。

例えば洗い物をするとき、洗濯物を畳むとき。
そんなながら作業で、自分が届けたい人は
どんなことを話していたかな」
「何に悩んでいたかな」
とアンテナを張ると「このことについて書いてみよう!」とひらめくのです。

はじめは慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、
スマートフォンやPCの前で「うーん」と悩むよりも何十倍も効率がいいのでオススメです。

継続をする上で大切なことは、
継続できない原因を知り、解決策を考えることです。

そして「なぜ継続をする必要があるのか?」と目的に立ち返ることでしょう。

私自身は、PRの力で、本当にいい商品・サービスが必要な人に届く社会にしたいと思っているのでこの活動を続けています。心を込めて商品やサービスを作っている人が、伝える言葉とアクションがよくなかったから伝わらず、事業をすることを諦めてしまう人を一人でも少なくしたいです。

最近では、日本が人手不足になることが確定しているからこそ
人にしかできないことは人が、AIが得意なことはAIに任せ、
人とAIが共存することで、人手不足問題も乗り越えられる企業さんや個人の方が増えてほしいと事業を展開しています。

この記事やメールマガジンが、これからもそんなみなさんの一助になれば嬉しいです。
具体的な戦略を立てたい方は、個別コンサルティングへお申し込みください。

ご一読をありがとうございました!

 

上村菜穂 プロフィール

上村菜穂.jpg

株式会社PR NET 代表取締役

マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせたSNSからの女性集客を専門としている。
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を保持。
2021年に株式会社PR NETを創設。
個人、法人の500以上のSNSを個別で指導。登壇は(公財)東京都中小企業振興公社、東京大学、楽天、ロート製薬、ダイハツ工業、東芝テック、POLA、サイバーエージェント、商工会議所、新潟のミスユニバース・ファイナリスト(敬称略)など、全国で延べ12,800名の方へ行っている。

経歴
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を樹立。
大学4年次に新宿にて月間2,000名以上が来場するフリースペース『賢者屋』を創業メンバーとして立ち上げ、初代副代表を務める。同施設内で女子大生を対象に将来を考える企画『なでしこ大学』を運営。

2015年、建築系の大学院を中退し、個人事業主のライターとして独立。
日刊ゲンダイの『コクハク』、東急グループ『ゴルマガ』、株式会社ネオキャリア『起業サプリジャーナル』、株式会社サイバーエージェントの月間500万PVを誇る『by.S』で執筆。

2017年、女性起業家向けにSNS集客セミナーやInstagram集客セミナーを行い、個人のHPとSNSで集客講師の活動を開始。SNSやマーケティングの専門用語をわかりやすく伝え、具体的な実践方法が好評を集め、全国の大手・中小企業、商工会議所・商工会・青年部、ミスユニバースでも講演を行う。

2021年、株式会社PR NETを創設し、代表取締役に就任。
主に『研修・講演事業』『個別コンサルティング』『SNSの運用代行』を行う。
研修・講演事業では延べ12,800名以上、個別の指導は個人・法人で累計500アカウント以上。運用代行では0から立ち上げたTikTokアカウントがフォロー、いいね周り、広告なしの運用で、2年間でフォロワー数6万人を達成。
近年はSNS×AI×Webマーケティングで中小企業の支援をしている。

◆研修実績(敬称略)
ダイハツ工業株式会社/楽天株式会社/東芝テック株式会社/株式会社ロート製薬/株式会社キャリアカレッジジャパン/株式会社UTP/株式会社オモロー

◆講演実績(敬称略)
(公財)東京都中小企業振興公社/東京大学/株式会社ポーラ/株式会社サイバーエージェント/株式会社マイナビ/ベストオブミス新潟/株式会社Schoo/株式会社エディターキャンプ/東京商工会議所/草津商工会議所/久喜市商工会/石岡商工会議所 青年部(石岡YEG)/秋田県信用保証協会/リバーサイド千秋/NU茶屋町/港南台バーズ/紙屋町シャレオなど

■仕事で訪れた都道府県 (47分の14)
・秋田・新潟・東京・神奈川・愛知・大阪・滋賀・広島・福岡⁡・長野・埼玉・千葉・群馬・茨城

♢詳しいプロフィールはこちら

プロフィール

 

———————

♢メールマガジン

1,000名以上の集客経験から女性集客ノウハウをお伝えする無料登録プレミアムメールマガジン

『SNS初心者でも半年で月10名集客ができるメディアづくりの秘訣』

 

♢お仕事依頼のお問い合わせ

→講演・ライター・インタビュアー・講師等のご依頼、ご相談をお待ちしています。