ここ数年で、「情報を集めること」は本当に簡単になりました。
行きたいレストランの口コミも、
メニューの特徴も、 ブランドの歴史も、
検索すればすぐに出てきます。
AIに聞けば、数秒で整理してくれます。
でも最近、私はあることを改めて感じています。

AI時代に大切なのは、「どれだけ情報を知っているか」
どれだけ体験し、驚き、感じ、
自分の中に引き出しを持っているか—— ではないかと。
なぜ、人は数千円で食べられるのに3万円の食事を選ぶのか

食事は、栄養を摂るためだけなら、数千円でも十分です。
でも、星つきのレストランや特別なお店では、
3万円、5万円、それ以上のお金を払うこともあります。
では、人はなぜ、そこまでして
「ひとつの食事」にお金を払うのでしょうか。
それは、料理だけを買っているわけではないからです。
空間。
接客。
時間の流れ。
器の重さと温度。
スタッフさんの、たった一言で心がほどける感覚。
そして「大切に扱っていただけた」という体験を
求めているのかもしれないとも思いました。
人は料理にお金を払っているのではなく、
自分の感性が動く体験にお金を払っているのです。
この体験を深く味わえる人は、
ここから多くのものを持ち帰ります。
「なぜ心が動いたのか」を問い直し、
仕事や発信の糧に変えていきます。
今年、初めて寄席へ行ってみた話
今年、初めて浅草演芸ホールに足を運びました。
寄席を味わってきました。
落語を見るつもりで訪れたのに、
いちばん印象に残ったのは、
動物の鳴き声を完璧に再現する芸人さんでした。
そして、2本の包丁を使った曲芸。
顔の上に包丁がある、あの一瞬。
驚き、恐怖、関心、 思わず息をのむ感覚——
言葉にすると陳腐になってしまうのですが、
あの場にいなければ、絶対に感じられなかったものでした。
落語を見に行こうという機会がなければ、
こうした芸には、出会えませんでした。
体験は、動かなければ始まりません。
そして、動いた人だけが、
「思っていたものと違う出会い」を手にできます。
動物の鳴き声も、
普通の人間は絶対にできない特殊な芸や技も
AIであれば再現できるのに、
それでも実際に観にいくことによって
得られる感動があったのです。
横浜に長くいても、知らなかった場所があった
私の出身地は横浜です。

横浜といえば、
みなとみらい、山手西洋館、中華街、横浜スタジアムなど
多くの人がすぐに思い浮かべる場所があります。
でも最近、
横浜なのに全く知らなかった場所に、
初めて出会いました。
「八聖殿」という資料館です。
桜木町駅からバスやタクシーで行ける場所にあるのですが、
足を踏み入れた瞬間、思わずこうつぶやきました。
「ここ、本当に横浜の中区?」
大正〜昭和初期の家屋を再現した空間が広がり、
長閑な空気の中に、子どもたちが集まって遊んでいる。
大正レトロなこの場所が、
こんなに近くに存在していたことを、
私はまったく知りませんでした。
横浜には、
国の重要文化財が10棟ある「三溪園」もあります。
東京ドーム4個分の敷地を誇る、
実業家・原三溪氏が作った広大な日本庭園です。
でも、それでさえ知らない人がいる。
そして、その先に、
八聖殿のような「さらに知られていない場所」があります。
知っている人の”引き出し”は、知らない人には、生まれません。
AI時代に差がつくのは「情報量」ではなく「引き出しの質」

ここが、今日いちばん伝えたいことです。
AIは、情報を集めることがとても得意です。
「寄席とは何か」
「三溪園の歴史は」
「八聖殿の場所は」
こうした情報は、AIがすぐに教えてくれます。
でも、AIが出してくれるのは、
すでに誰かが言葉にした情報です。
浅草演芸ホールに入った瞬間の空気。
包丁が顔の上にある、あの一瞬の緊張感。
八聖殿で感じた「ここは横浜?」という驚き。
これは、実際に体験した人の中にしか残らない
“感性のデータ”です。
そして、この感性のデータがあるかどうかで、
AIとの対話から生まれるものが、まったく変わります。
AIに詳しい人が強いのではなく、
自分の中に体験・驚き・引き出しを持つ人が、
これが、私が今感じていることです。
体験を資産にする人と、消費で終わらせる人の違い
AIは、体験を薄めるのではなく「何倍にも広げる道具」になる
体験のあとに、こんなふうにAIに問いかけてみてください。
「今日の寄席体験から、SNS集客の”想定外の魅力”
「この体験でなぜ”驚き”を感じたのか、要素分解して」
「星つきレストランで感じた”信頼感”の正体を言語化して」
「八聖殿のような”知られていない価値”を、
たったこれだけで、ひとつの体験が、
投稿にも、 メルマガにも、 講座の例え話にも、
コンサルの視点にも変わります。
AIは、私たちの代わりに体験してくれるわけではありません。
でも、私たちが体験したことを、
何倍もの意味に広げる手伝いはしてくれます。
自分の中に素材がある人が使うと、
AIは”発想を広げる相棒”になります。

上村菜穂 プロフィール

マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせたSNSからの女性集客を専門としている。
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を保持。
2021年に株式会社PR NETを創設。
個人、法人の500以上のSNSを個別で指導。登壇は(公財)東京都中小企業振興公社、東京大学、楽天、ロート製薬、ダイハツ工業、東芝テック、POLA、サイバーエージェント、商工会議所、新潟のミスユニバース・ファイナリスト(敬称略)など、全国で延べ14,800名の方へ行っている。
経歴
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を樹立。
大学4年次に新宿にて月間2,000名以上が来場するフリースペース『賢者屋』を創業メンバーとして立ち上げ、初代副代表を務める。同施設内で女子大生を対象に将来を考える企画『なでしこ大学』を運営。
2015年、建築系の大学院を中退し、個人事業主のライターとして独立。
日刊ゲンダイの『コクハク』、東急グループ『ゴルマガ』、株式会社ネオキャリア『起業サプリジャーナル』、株式会社サイバーエージェントの月間500万PVを誇る『by.S』で執筆。
2017年、女性起業家向けにSNS集客セミナーやInstagram集客セミナーを行い、個人のHPとSNSで集客講師の活動を開始。SNSやマーケティングの専門用語をわかりやすく伝え、具体的な実践方法が好評を集め、全国の大手・中小企業、商工会議所・商工会・青年部、ミスユニバースでも講演を行う。
2021年、株式会社PR NETを創設し、代表取締役に就任。
主に『研修・講演事業』『個別コンサルティング』『SNSの運用代行』を行う。
研修・講演事業では延べ14,000名以上、個別の指導は個人・法人で累計500アカウント以上。運用代行では0から立ち上げたTikTokアカウントがフォロー、いいね周り、広告なしの運用で、2年間でフォロワー数6万人を達成。
近年はSNS×AI×Webマーケティングで中小企業の支援をしている。
◆研修実績(敬称略)
ダイハツ工業株式会社/楽天株式会社/東芝テック株式会社/株式会社ロート製薬/株式会社キャリアカレッジジャパン/株式会社UTP/株式会社オモロー
◆講演実績(敬称略)
(公財)東京都中小企業振興公社/東京大学/株式会社ポーラ/株式会社サイバーエージェント/株式会社マイナビ/ベストオブミス新潟/株式会社Schoo/株式会社エディターキャンプ/東京商工会議所/草津商工会議所/久喜市商工会/石岡商工会議所 青年部(石岡YEG)/秋田県信用保証協会/リバーサイド千秋/NU茶屋町/港南台バーズ/紙屋町シャレオなど
■仕事で訪れた都道府県 (47分の18)
秋田・新潟・東京・神奈川・埼玉・千葉・山梨・長野・群馬・茨城・愛知・大阪・兵庫・滋賀・広島・福岡・熊本・鹿児島
♢詳しいプロフィールはこちら
♢メールマガジン
毎週月曜日の22:00に配信
【開封率60%超えの有料級メールマガジン】広告費を0円でSNS集客・女性集客を実現するPR戦略
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