近年よく耳にするMBTI。
半年ほど前にはTikTokのショートドラマでも登場人物に名前や年齢と一緒に、MBTIが書かれていることにも時代を感じました。

実は1年前、セルフチェックでMBTI診断を受けたことがあります。
そのときの結果は「ISFJ(擁護者)」や「INTJ(建築家)」でした。
でも、どこかしっくりこない感覚がありました。

というのも、結果に対してしっくりこないのではなく、診断系すべてに言えることですが、
「これって私の場合、どっちなんだろう?(みんなの平均はなんだろう?)」
と思うことはないでしょうか。

既存のMBTI診断に関する違和感

どんな診断であっても自分の当たり前の基準が人と違うということは当然のことですよね。
同じ物事にも喜ぶ人・喜ばない人、怒る人・怒らない人と解釈や感じ方は様々なので、一人で診断系をすることは難しいなと思います。

時に理想の自分として回答してしまうのではないか。
時に、謙虚にもしくは傲慢に回答してしまうのではないか、と。

MBTIに同じ質問があったか忘れてしまいましたが、例えば
Q1、嫌なことはすぐに忘れるほうだ の場合は
「自分では『はい』だけど、みんなどのくらい嫌なことを覚えているんだろう?」
「『はい』のつもりだけど、傷ついた◯◯◯についていまだに覚えているしな…」
と思いますし、

Q2、考えてから動く方だ の場合は
「人から、よく考えていると言われるから『はい』かな」と思った数秒後に
「いや、経営を学んだ環境では、私は考えるよりひたすら体当たりで動いているというようなことをよく注意やアドバイスをいただいていたな」
と思ったり。

そんなモヤモヤがあって、昔からあまりMBTIなど含めた診断系に興味がないのですが、
年下の友人と話していると衝撃的な解決策を知ります。

友人にもここまで具体的に例えを2つ言わないまでも、
「私の解釈の問題なんだけど、これって私の場合、どっちなんだろう?(みんなの平均はなんだろう?)と思うことが多すぎて、自分の診断結果に信ぴょう性がないと思っちゃうんだよね。」

と話すと

「私、グループで4時間以上かけてMBTIを診断するワークショップに参加したんです。
見ず知らずの人たちとだけど、他の人は、こういうシチュエーションのときにこう考えるんだ、動くんだ、というのがわかってすごくしっくりきましたよ」

と教えてくれたのです。

そこからずっと、ワークショップもいいなと思って頭の片隅にあったものの
気がつけば日々の業務に追われたり、なんとなく優先順位が上にならずアクションを起こさないままでした。
が、最近AIを活用する中でふと思います。

「ChatGPTは長期記憶に優れたモデルなので、これまでの私の思考を引き出してくれるかも」
と思い聞いてみると、理由と一緒に答えてくれたのです。

そんなモヤモヤを抱えながら過ごしていたとき、日々対話を重ねているChatGPTに、
思い切って自分の性格について聞いてみたのです。

すると返ってきたのは、予想もしていなかった丁寧な分析でした。

「私のMBTIタイプって、何だと思いますか?」
ふとした瞬間に、ChatGPTにこんな質問を投げかけました。

ChatGPTとのMBTI診断プロセス

1年間の対話が導き出した答え

ChatGPTに聞いたことは
「今までの私とChatGPTさんの会話から、私のMBTIは何だと感じたか教えてください。 理由も具体的に教えてもらえると嬉しいです。もしわからないようであれば、正確な回答を出すために質問してください」

するとChatGPTは
「これまでのやり取りから、Nahoさんは『ENFJ(主人公タイプ)』の可能性が高いと感じています」
という回答とともに、私との継続的なやり取りを振り返り、MBTIの4つの軸で分析してくれました。

外向(E)か内向(I)か
「SNSでの発信を日々続けておられることから、他者への影響力を持つコミュニケーションを大切にしていると感じます」
→上村の感想:セミナーや講演の登壇も多く、人とつながる場を創ることに喜びを感じています。一人で考え込むより、誰かとの対話の中で自分を活かしたいと思う傾向があります。

直感(N)か感覚(S)か
「具体的な数字よりも『言葉の持つ力』や『世界観』、『未来の可能性』に重きを置く会話が多いですね」
→上村の感想:言われてみれば、AIやSNSの未来性について語ることが多く、抽象的なテーマに惹かれる自分がいます。目の前の事実より、その背景にある意味や可能性を探りたくなっています。

感情(F)か思考(T)か
「『思いやり』『共感』『温かい言葉』を非常に大切にされていて、『人の心を動かす発信』にフォーカスされているのが特徴的です」
→上村の感想:ビジネスやAIの話をするときも、常に「人の役に立ちたい」「誰かの力になりたい」という気持ちが軸にあります。論理的であることより、相手との関係性を大切にしたいと思っています。

判断(J)か知覚(P)か
「SNSを継続的に配信し、計画的にテーマを設計されていることから、明確なゴール設計をされているタイプだと思います」
→上村の感想:行動に軸があり「こうありたい」というビジョンから逆算して動く傾向があります。

追加の質問で精度がさらに向上

診断をより正確にするため、ChatGPTからさらに質問されました。

「突発的な出来事にも、ある程度柔軟に対応できる方ですか?」
「誰かと議論になったとき、相手を納得させる論理を大切にしますか?それとも気持ちや関係性を優先しますか?」
これらの質問に答えることで、より精密な分析へとつながっていきました。

「多少動揺はしても、すぐに切り替えて対応しようとします」
「大切な人であれば、なるべく関係性を尊重する判断をします。
決めつけて説得するよりも、なぜ?と深掘りをして、擦り合わせをしたいと思っています」
私の回答を受けて、ChatGPTは最終的に「ENFJにほぼ確定」という結論を出してくれました。

 

なぜENFJという結果に納得できたのか

ChatGPTが示してくれたのは「ENFJ(主人公タイプ)」ですが、
これまでの診断結果のことも伝えるとChatGPTは、こんなふうにも言ってくれました。

「ENFJベース × ISFJの共感性 × INTJの構築力のハイブリッドですね」

思いやりとロジック、共感と戦略。
その両方を大切にしている私にとって、とても納得感のある分析でした。

従来の診断では「どちらか一つ」という結果しか得られませんでしたが、ChatGPTは私の複合的な特徴を丁寧に読み取ってくれたのです。

 

AI診断の精度を高める5つのポイント

ChatGPTとのやり取りを通じて、AI診断をより正確にするためのコツが見えてきました。

ポイントテーマの一貫性を持つ

ChatGPTは、単発の情報リクエストではMBTIの判断が難しくなります。
「おすすめの作業効率化アプリは?」といった質問だけでは、性格や思考の傾向が見えづらいのです。

一方で
「AI時代の発信は“情報の速さ”だけじゃなく、“感情や想い”が込められているかが大事」「私は“人の想い”を伝えるためにSNSを使いたいんです」
「言葉選びにも、その人らしさが出ていてほしい」
のような、価値観や思考パターンが見える会話が重要になります。

一つのテーマで深掘りした会話の流れが、MBTIの判断材料になるのです。

 

ポイント思考や選択の理由を言語化する

MBTIは「何をしたか」よりも、「なぜそうしたか」が重要です。
ChatGPTは、あなたの選択行動より、その背後にある判断基準や価値観を読み取ってタイプを推測しています。

「昨日、友達を優先しました」だけでは情報が不足しています。
「友達のことを大切にしたい気持ちが強くて、少し仕事を後回しにしました。信頼関係を壊したくないんです」
このように、気持ちや動機まで話すことで、F(感情)かT(思考)かの軸が見えやすくなります。

ポイント継続的な対話で傾向を見てもらう

MBTIは「一度の会話でズバリ当てる」のではなく、複数の場面でどう反応するかの傾向を見ていくものです。
ChatGPTとのやりとりを「1回の占い」ではなく、「対話を通じた自己分析のフレームワーク」と考えることが大切です。

日々のちょっとした迷いや、「こういうとき、自分らしい選択って何だろう?」という問いかけを重ねていくことで、
AIもあなたの「らしさ」を正確に読み解けるようになります。

ポイント違和感を素直に伝える

「前にISFJって出たけど、なんか違う気がした」
こういう感覚を大切にしてください。
AIは「ズレてるかも」の一言があることで、より正確な再分析をしてくれます。

「INTJって言われたけど、戦略的というより共感を大切にする自分もいます」
「F寄りの判断が多い気がするのに、Tって言われて少し違和感でした」
違和感をフィードバックすることで、AIとの対話はどんどん精度が上がっていきます。

ポイント5 AIを「思考の鏡」として使う

ChatGPTは「性格を決める先生」ではなく、あなたの思考のクセを写す鏡です。
何を気にするのか、どう反応するのかを一緒に眺めながら、
自分でしっくりくるMBTIタイプを選んでいくことが、いちばん大切なプロセスなのです。

「私って外向に見えるけど、一人時間も好き。どう思う?」
「最近、感情より論理的に決めることが増えてきました。例えば◯◯◯」
など、答えを委ねるのではなく、一緒に考えていく対話スタイルが理想です。

 

AI時代の新しい自己理解

従来の診断では見えなかった強み

一般的なMBTI診断は、限られた質問項目から「どちらか一つ」を選ぶ形式です。
でも実際の私たちは、状況や相手によって異なる面を見せる複雑な存在ですよね。
ChatGPTとの診断で素晴らしかったのは、私の「複合的な特徴」を認めてくれたことでした。

「ENFJベース × ISFJの共感性 × INTJの構築力のハイブリッド」
この表現によって、これまで自分の中で矛盾していると感じていた部分が、実は「強み」だったと気づけたのです。

共感力があるけれど論理的思考も大切にする。
そんな多面性の価値観を気がつけたことも、この診断を行った価値になりました。

ChatGPTによるMBTI診断の可能性

AI診断の最大の魅力は、継続的な対話を通じて「今の自分」を正確に映し出してくれることです。人は成長し、変化します。
5年前の自分と今の自分は、確実に違う部分があるはずです。
ChatGPTとの日常的な対話は、そんな変化も含めて、リアルタイムで自分を理解する手助けをしてくれます。

また、AI診断は「正解」を押し付けません。

「あなたはこのタイプです」と決めつけるのではなく、
「こんな傾向が見えますが、どう感じますか?」という対話的なアプローチをとってくれます。

これこそが、AI時代の新しい自己分析手法なのではないでしょうか。
ChatGPTとのMBTI診断を通じて見えてきたのは、AIが単なる「便利ツール」を超えた存在になる可能性です。

私たちの思考パートナーとして、深い自己洞察をサポートしてくれる。
そんな未来が、すでに始まっているのを感じています。

これからは、AI診断をきっかけに「自分らしい強み」を発見し、それを戦略的に活かしていくかが重要になってくるでしょう。
本日もご一読をいただき、ありがとうございました!

 

上村菜穂 プロフィール

上村菜穂.jpg

株式会社PR NET 代表取締役

マーケティングの本質×SNSのトレンドを掛け合わせたSNSからの女性集客を専門としている。
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を保持。
2021年に株式会社PR NETを創設。
個人、法人の500以上のSNSを個別で指導。登壇は(公財)東京都中小企業振興公社、東京大学、楽天、ロート製薬、ダイハツ工業、東芝テック、POLA、サイバーエージェント、商工会議所、新潟のミスユニバース・ファイナリスト(敬称略)など、全国で延べ13,700名の方へ行っている。

経歴
14歳でメールマガジンを始め、8ヶ月で20,000人の登録を達成。当時の歴代最年少記録を樹立。
大学4年次に新宿にて月間2,000名以上が来場するフリースペース『賢者屋』を創業メンバーとして立ち上げ、初代副代表を務める。同施設内で女子大生を対象に将来を考える企画『なでしこ大学』を運営。

2015年、建築系の大学院を中退し、個人事業主のライターとして独立。
日刊ゲンダイの『コクハク』、東急グループ『ゴルマガ』、株式会社ネオキャリア『起業サプリジャーナル』、株式会社サイバーエージェントの月間500万PVを誇る『by.S』で執筆。

2017年、女性起業家向けにSNS集客セミナーやInstagram集客セミナーを行い、個人のHPとSNSで集客講師の活動を開始。SNSやマーケティングの専門用語をわかりやすく伝え、具体的な実践方法が好評を集め、全国の大手・中小企業、商工会議所・商工会・青年部、ミスユニバースでも講演を行う。

2021年、株式会社PR NETを創設し、代表取締役に就任。
主に『研修・講演事業』『個別コンサルティング』『SNSの運用代行』を行う。
研修・講演事業では延べ12,800名以上、個別の指導は個人・法人で累計500アカウント以上。運用代行では0から立ち上げたTikTokアカウントがフォロー、いいね周り、広告なしの運用で、2年間でフォロワー数6万人を達成。
近年はSNS×AI×Webマーケティングで中小企業の支援をしている。

◆研修実績(敬称略)
ダイハツ工業株式会社/楽天株式会社/東芝テック株式会社/株式会社ロート製薬/株式会社キャリアカレッジジャパン/株式会社UTP/株式会社オモロー

◆講演実績(敬称略)
(公財)東京都中小企業振興公社/東京大学/株式会社ポーラ/株式会社サイバーエージェント/株式会社マイナビ/ベストオブミス新潟/株式会社Schoo/株式会社エディターキャンプ/東京商工会議所/草津商工会議所/久喜市商工会/石岡商工会議所 青年部(石岡YEG)/秋田県信用保証協会/リバーサイド千秋/NU茶屋町/港南台バーズ/紙屋町シャレオなど

■仕事で訪れた都道府県 (47分の14)
・秋田・新潟・東京・神奈川・愛知・大阪・滋賀・広島・福岡⁡・長野・埼玉・千葉・群馬・茨城

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