先日、清澄白河駅から徒歩10分ほどにある
東京都現代美術館へ行ってきました。

そこで6/28(日)まで展示されている
『ビカミング・コレクション』を観てきました。
〝正解〟がない芸術という世界で、
目の前に広がる作品たちが示していることが、始めはよくわからなかったのですが
ガイドをしてくださった清水さんという男性スタッフの方のお話しがわかりやすく、また、参加者の関心を唆るトークだったおかげで私もすっかり芸術を嗜んだひとりだったのでした。
中でも一番印象に残ったのがこの作品。

シンプルなものやパステルカラーが好きな私にとって
派手な赤色の発光ダイオードで
チカチカと切り替わる眩さが
その作品を、私の中で〝美しくないもの〟
であると認識させました。
けれど、その作品のタイトルを知りました。
プロセスを聞き、背景を知ったのです。
作品のタイトルは
『それは変化をしつづける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続く』
宮島達男氏の作品。

異なるスピードでカウントし続ける1から9の数字と
0の代わりに訪れる闇。
このカウントは
人々の〝時の流れ〟を表すものであるとのことでした。
1から9まで一定の速さで動くその数字は、
9までいくと消え点滅したままか、別の速さで動き出す。
そしてほかのどこかの数字へさっきの数字の速さがスリップし、
1から9が先ほどの速さで動き出すのです。
この作品が表す意味とはどういうことか。
それは、ひとりの人の時の流れでも
遅刻をしそうな時間と休日のゆったりとする日の朝の時間。
同じ人でも〝一秒〟という時間の感じ方は
その時々のシチュエーションで異なります。
そしてその時が過ぎると、
同じ一秒でも感じる速さは変化をする。
どこか別の人がその人が感じていた時の流れのスピードを感じるのです。
この瞬間を誰かと共有をしていても
感じる時間の速さは異なり、その感じ方も変化する。
けれど、どこかにいる誰かがその速さを感じ
その関係は見ず知らずのところで繋がっているこの世界。
バラバラで見えてもどこかで関連付き、
そしてそれは永遠に続くのだと。
そんな人々の〝時の流れ〟を表している作品であると知りました。
なにより私はタイトルに心を奪われたのです。
そんなプロセスを知り、もう一度作品を見つめる。
すると、さっきまで美しくないと感じていたその作品は
派手だと感じた赤の光さえも、
いえ、その赤の光こそが奥ゆかしいものに感じました。
結果は美しくないとしても、
つまり、結果が出ていないとしても
その背景、そのプロセスに何が隠されているのかわかりません。
この作品の背景は殊に私の関心を引き、考えていると
今、この瞬間に見えるものだけが 全てではない ということに気が付きました。
もしかしたら、目の前で起きていること、
立ち向かっていることの現時点の結果はうまくいっていないかもしれない。
過去の失敗談と捉えているものはうまくいっていないというところで
記憶に保存されているかもしれない。
けれど、もし見方を変え、プロセスを追ってみると
そこにはなにか輝かしいものが秘められていることもあるはずなのです。
そしてそのプロセスをほかの角度から見る、
もしくは、別の機会で何かの記憶と重なり合うと
格別な輝きを増すように。
〝結果〟とはその人本人が決めたもの。
作詞で終止符を打つのが作曲家ならば、
自分の人生のひとつの出来事で終止符を打つのも自分。
絵に正解がないのと同じように
むしろ、見る人の感性で自由に感じていいように、
人生においても正解を決めるのはその人本人なのだから。

そんなことを最後に見た三枚。
サム・フランシスという余白やにじみを生かしたアメリカ人の画家の作品『無題』を観て
乾燥しているはずなのに潤いすら感じるけれども、
どこで、何を想って終止符を打ったのかわからない。
そんな作品を見ながら感じたのでした。
2020年8月にも再度訪れ、Instagramに様子をアップしました。
上村菜穂 プロフィール
女性集客講師
〝SNS初心者でも半年で月10名を集客できるメディアづくり〟をコンセプトに
自身の開催イベントでは女性を延べ1,000名以上集客してきた。
そのノウハウを法人・コミュニティ向けに東京・大阪・福岡をはじめとした全国で
延べ2,000名以上に向けて講演活動をするほか、
女性起業家向けの集客・PRコンサルティングを主軸に事業を行っている。
Google、Yahoo、いずれもの検索エンジンの『女性集客 インスタ』にて1位を独占。
ライターとして、20代女性向けの集客やPRを強みに、2015年に学生から個人事業主として独立。
14歳でメールマガジン20,000人・恋愛部門1位を取得。歴代最年少記録。
女性が自分らしいことを仕事にして、豊かなライフスタイルを送れる社会をつくるべく、今後は女性起業家のコミュニティー形成を目標にしている。
■主なメディア・法人実績 (敬称略)
・研修講師
「楽天大学」(株式会社楽天)
「ロートビューティーマイスターへSNS集客&プロモーション研修」(ロート製薬株式会社)
「お客様から愛されるSNSのお作法
〜集客UPにつなげるプレミアムレッスン〜」(秋田県信用保証協会 創業支援チーム 女性創業支援 チームポラリス)
半年間のサロンオーナー様向けアカデミー研修講師(株式会社UTP)
女子大生向けの人生設計を講演(株式会社サイバーエージェント)(株式会社マイナビ)など。
・ライター
「by.S」(株式会社サイバーエージェント)、「起業サプリジャーナル」(株式会社ネオキャリア)、「GOLMAGA」の女性向け企画・ゴルフ美人インタビューの企画、インタビュアー(東急電鉄)、福島 震災復興取材(近畿日本ツーリスト)、「家事大学」(株式会社ベアーズ)など。
・その他
秋田魁新報社(2019/10/26、2019/10/30)掲載
「おはよう日本 まちかど情報室」(NHK)
2016年五月祭にて「教育のできない人は起業を諦めなさい」(東京大学)
会員数34万人の日本最大級Webメディア『Schoo』に出演など。
♢詳しいプロフィールはこちら
———————
♢メールマガジン
1,000名以上の集客経験から女性集客ノウハウをお伝えする無料登録プレミアムメールマガジン
『SNS初心者でも半年で月10名集客ができるメディアづくりの秘訣』
→講演・ライター・インタビュアー・講師等のご依頼、ご相談をお待ちしています。