「大切な人がいる」 そう思うすべての人に一度は読んでほしい一冊です

 

大切な人を亡くし、心にぽっかりと大きな穴があく。

 

これまでの日常で「問題」があり、悩んでいたことさえもよかったと感じ

解決のしようがない「出来事」が目の前に現れ、

どうしようもない喪失感に心を蝕まれ、目の前の現実がわからなくなる。

 

きっと大人なら、誰しもがそんな「心の穴」を経験したことがあるのではないでしょうか。

 

 

そして残念なことに、相手が愛情を与えてくれていればいるほど、

その喪失感は大きく、ダメージは大きく、現実が色褪せ、

苦しいし、悲しいし、さみしい。

 

「愛情」と「喪失感」が比例するし、立ち直るのに時間が要されます。


—–

 

著者の宮本英司さんは、最愛の奥様・容子さんを今年の1月に亡くされています。

 

けれどこの本の中で「人は3回死ぬ」と言い、

そして奥様がこれ以上死なないために、

いや、生き続けるためにこの本を書き残しているのです。

 

 

この本は

朝日新聞で投稿され、その後SNSで19万人以上がシェアをしたので、ご存知の方もいるかもしれません。

 

「スッキリ」(日本テレビ系)や「Mr.サンデー」(フジテレビ系)でも紹介されて、感動の輪が広がっている夫婦愛のノンフィクションです。

 

—–

 

本には二人のご夫婦の交換ノートのような温かいやりとりの中で

出会った頃から結婚後の生活まで記されています。

 

そして癌で余命宣告をされた、容子さんの日記もご紹介されています。

 

読み進めていると、生きていることって当たり前に思いがちだけれど、本当はものすごく有難いことだと思います。

 

それは自分が生かされていることもそう。

自分の大切な人たちが生きていてくれることもそうなのです。

 

人は人生の終わり方は選べないでしょう。

病気かもしれないし、老衰かもしれない。

交通事故かもしれないし、自然災害かもしれません。

 

けれど、今、この文章に目を通してくれているみなさんは生きていて

私も生きているから書いています。

 

そして、生きていることは、

いくらでも自分で選べる可能性があると思いました。

 

最期を迎える瞬間はいつ、どこかわからないけれど

その人生の過程は自分次第です。

 

容子さんのように、身体が亡くなったあともこうして心を残し続けるアクションをとってくれる旦那さまの英司さんがいたのは、容子さんが温かいお人柄だったからのはずです。

 

どんな人が自分の周りにいるのかも、

日頃の自分の言動や行動次第なのでしょう。

 

今、この瞬間がいかに尊いものなのか。

 

生きているという当たり前のことが、

実は当たり前ではないということ。

 

周りにいてくれる人も当たり前になってしまいがちだけれど、その当たり前に感謝をして

(たとえ物理的な距離は遠いことがあっても、心の距離が近い人は)大切にすることが大事なのだと教えてくれます。

 

 

p20

人間は、生涯で3回死ぬと聞いたことがあります。

一度目は、肉体がなくなったとき。

二度目は、人々から忘れられたとき。

三度目は、生きていたことの記録が消滅したとき。

 

 

 

お二人は今、遠くにいて

けれど心の距離はものすごく近くにあって

そんなご夫婦のエピソードから

大切な人と大切にすること、

生きていることのありがたさを心に沁みさせてくれる。

 

そんな温かいエピソードでした。

 

 

『妻が願った最期の「七日間」』

 

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  1. ピンバック: 27歳になりました!最近のとても悲しかったこと、そして感じたこと | 上村菜穂ブログ

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